「始まり」のギター

2008-11-10 00:33:00 | Dano Column
何事にも始まりというものがあって、この始まりは確かに気になりますね。ダンエレクトロのギターやアンプ、そしてエフェクター群の魅力にとりつかれ、私はダンエレクトロのことがいろいろ知りたくなっていったわけですが、真っ先に知りたいと思ったのは、ダンエレクトロが最初につくったギターは何かということでした。

ダンエレクトロが最初にギターをつくったのは1954年のことです。シアーズ&ローバックから通販で販売するギターの製造を依頼され、開発したのがシルヴァートーンの1375と1377で、これがダンエレクトロ最初のギターということになります。当時は70ドル前後で売られたようです。

画像でわかるように、ボディの形状はUシリーズに近いです。くびれのラインが微妙に違う感じで、ダンエレクトロ最初のギターのボディは「ピーナッツ」と称されています。画像はピックアップが2つあるモデルですが、こちらは1377で、ピックアップが1つのモデルが1375です。そしてピックアップですが、最初のギターにはまだリップスティック・ピックアップは搭載されていませんでした。リップスティック・ピックアップが搭載されるのは次のCシェイプと呼ばれるモデルからです。しかしブリッジはすでにローズウッドサドルで、今後展開されるモデルと同じものが付けられています。
また、ネックには調整はできないものの、ロッドが入っています。廉価版のギターにもロッドを入れたのはダンエレクトロが最初だとされています。これには通販で販売していたということが大きく影響しているそうで、ネックが反ったりねじれたりすることによるクレームやトラブルをできるだけ回避したいという意向があったようです。確かにダンエレクトロのギターはネックが頑丈という印象を私は持っています(ですが、ネックがすぐに反る個体も少なからず存在するようです)。
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