『みち』 目次
『みち』 第1回から第150回までの目次は以下の 『みち』リンクページ からお願いいたします。
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『みち』 ~道~ 第157回
店に入りメニューを見た琴音が
「またメニューが変わってる」 独り言を言うと
「季節の旬のお料理だからメニューも季節で変わるのよ」 琴音の小さな声を聞き逃さなかった更紗。
「あ、そうなんですね・・・。 でもちょっとしたイラストも全部変えてあってメニューから季節感出てますね。 この前、野瀬さんと来た時は冬だったから暖かい冬を感じさせてくれるイラストでしたよ」
「今日は春っぽさを感じるでしょ?」 暖かな色使いだ。
「はい。 ほのぼのとした色使いもいいですね」
「お料理だけじゃなくてこんな所にも気を使うお店ってそうそう無いと思わない?」
「初めてです」
「でしょ。 ホントにこのお店いいのよね。 何食べる?」
「あっと・・・それじゃあ・・・新じゃがとハーブのオーブン焼きも美味しそうだけど やっぱりお米が食べたいな。 春野菜のドリアにします。 更紗さんは?」
「私はっと、何にしようかしら・・・そうねぇ・・・アスパラと海老のパスタにしようかな」
「海老も美味しそうですね。 更紗さんってパスタが好きなんですか?」
「どうして?」
「前に来た時もパスタだったから」
「あら? そうだったかしら? 偶然よ。 特に好きって訳じゃないわ。 多分、琴音さんがライス系を頼むから 自然とパスタにしちゃってるんじゃないかしら」
「そうなんですか?」
「天邪鬼なのかしらね?」 ウインクだ。
「え? もう、更紗さんったら」 二人でクスクスと笑い
「ね、マンゴーのプリンも美味しそうじゃない?」
「えへへ 私も見てました」
「食後に食べない?」
「食べたいです。 このソラマメのスープも綺麗な色ですね」
「これも頼んじゃおうか?」 そしていつも野瀬がする通り更紗がサラダをつけて注文をした。
「ああ、やっぱり琴音さんといると落ち着くわ」
「そうですか?」
「うん、琴音さんはどう? 私といたらどんな感じ?」
「何も考えなくて自然でいられます。 楽って言うのかな? あ、そんな言い方失礼ですよね」
「そんなこと無いわよ 一緒にいてて楽って言ってもらえるのって嬉しいわよ」
「不思議なんです。 まだ数える位しか会ったことがないのに。 あ、だから気を使えてないから失礼があったら言ってくださいね」
「うふふふ そういうところも大好きよ」
「もう! 更紗さん酔ってるんですか?」
「そうかもね。 琴音さんの一滴が効いてるみたいね」
「ビタミン剤になったり一滴になったり 私忙しいですね」
「あははは そんなこと言わないでよ。 あ、それより忘れる所だったわ」 そこへ料理が運ばれてきた。 いつものように更紗の「ありがとう」 を心地よく聞いた琴音だ。
「食べましょ」
「はい。 わぁ、このサラダ美味しそう」
「でしょ、さっき海老も美味しそうって言ってたから、ねっ」 新鮮な野菜に混じって海老が入っている。
「さすがはセラピストですね。 聞き逃してないんだぁ」
「これくらいのことで褒めないでよ。 食べましょ」
「はい」 そしてサラダを一口入れ
「わぁ、やっぱり美味しい」 次に海老も食べては 「美味しい」 という琴音に
「美味しく食べるのが一番よね」 そう言って更紗もサラダを食べながら
「あ、そうだ。 話が途中になっちゃったわね。 忘れる前に言っちゃうわね。 前に祓い方を和尚に聞いておくって言ってたの覚えてる?」
「はい」
「実はね、前に和尚の所に行った時に聞いてたのよ。 その後、琴音さんに電話ででも言えばよかったんでしょうけど今日になっちゃって」
「あれからは何もありませんから・・・あ、ありました。 でも大丈夫です。 これからの参考にしたいので聞かせてください」
「ゴメンなさい。 遅かったのね」
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店に入りメニューを見た琴音が
「またメニューが変わってる」 独り言を言うと
「季節の旬のお料理だからメニューも季節で変わるのよ」 琴音の小さな声を聞き逃さなかった更紗。
「あ、そうなんですね・・・。 でもちょっとしたイラストも全部変えてあってメニューから季節感出てますね。 この前、野瀬さんと来た時は冬だったから暖かい冬を感じさせてくれるイラストでしたよ」
「今日は春っぽさを感じるでしょ?」 暖かな色使いだ。
「はい。 ほのぼのとした色使いもいいですね」
「お料理だけじゃなくてこんな所にも気を使うお店ってそうそう無いと思わない?」
「初めてです」
「でしょ。 ホントにこのお店いいのよね。 何食べる?」
「あっと・・・それじゃあ・・・新じゃがとハーブのオーブン焼きも美味しそうだけど やっぱりお米が食べたいな。 春野菜のドリアにします。 更紗さんは?」
「私はっと、何にしようかしら・・・そうねぇ・・・アスパラと海老のパスタにしようかな」
「海老も美味しそうですね。 更紗さんってパスタが好きなんですか?」
「どうして?」
「前に来た時もパスタだったから」
「あら? そうだったかしら? 偶然よ。 特に好きって訳じゃないわ。 多分、琴音さんがライス系を頼むから 自然とパスタにしちゃってるんじゃないかしら」
「そうなんですか?」
「天邪鬼なのかしらね?」 ウインクだ。
「え? もう、更紗さんったら」 二人でクスクスと笑い
「ね、マンゴーのプリンも美味しそうじゃない?」
「えへへ 私も見てました」
「食後に食べない?」
「食べたいです。 このソラマメのスープも綺麗な色ですね」
「これも頼んじゃおうか?」 そしていつも野瀬がする通り更紗がサラダをつけて注文をした。
「ああ、やっぱり琴音さんといると落ち着くわ」
「そうですか?」
「うん、琴音さんはどう? 私といたらどんな感じ?」
「何も考えなくて自然でいられます。 楽って言うのかな? あ、そんな言い方失礼ですよね」
「そんなこと無いわよ 一緒にいてて楽って言ってもらえるのって嬉しいわよ」
「不思議なんです。 まだ数える位しか会ったことがないのに。 あ、だから気を使えてないから失礼があったら言ってくださいね」
「うふふふ そういうところも大好きよ」
「もう! 更紗さん酔ってるんですか?」
「そうかもね。 琴音さんの一滴が効いてるみたいね」
「ビタミン剤になったり一滴になったり 私忙しいですね」
「あははは そんなこと言わないでよ。 あ、それより忘れる所だったわ」 そこへ料理が運ばれてきた。 いつものように更紗の「ありがとう」 を心地よく聞いた琴音だ。
「食べましょ」
「はい。 わぁ、このサラダ美味しそう」
「でしょ、さっき海老も美味しそうって言ってたから、ねっ」 新鮮な野菜に混じって海老が入っている。
「さすがはセラピストですね。 聞き逃してないんだぁ」
「これくらいのことで褒めないでよ。 食べましょ」
「はい」 そしてサラダを一口入れ
「わぁ、やっぱり美味しい」 次に海老も食べては 「美味しい」 という琴音に
「美味しく食べるのが一番よね」 そう言って更紗もサラダを食べながら
「あ、そうだ。 話が途中になっちゃったわね。 忘れる前に言っちゃうわね。 前に祓い方を和尚に聞いておくって言ってたの覚えてる?」
「はい」
「実はね、前に和尚の所に行った時に聞いてたのよ。 その後、琴音さんに電話ででも言えばよかったんでしょうけど今日になっちゃって」
「あれからは何もありませんから・・・あ、ありました。 でも大丈夫です。 これからの参考にしたいので聞かせてください」
「ゴメンなさい。 遅かったのね」