『みち』 目次
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『みち』 ~道~ 第141回
「そこが私達凡人の考えるところよ。 超お金持ちなんだからお手伝いさんも居るわけよ」
「あ、そういう事ね。 でもどうしてわざわざなのかしら・・・ペットショップに行けばお高い犬でも簡単に買えそうなのにね」
「でしょ? だから以外だったのよ。 まぁ、深く聞く事はしなかったからどうしてなのかは分からないけどね」
「ふーん・・・凡人生活の私達には理解できない考えがあるのかしらね。 私達とは考えどころか世界も何もかものレベルからして違うのね」
「そう言う事。 結構面白いわよ」
「度胸が据わってないと出来ないわね。 私には無理だわ。 でも文香にも無理な筈なのにね」
「でしょ、それが意外といけるのよ。 もしかしたら琴音もいけるかもよ。 無理って言うのが思い過ごしかもしれないわよ」
「私は100%無理」
「もう、琴音ったら・・・でもその人見知りじゃ無理かもね。 琴音はまだ乙訓寺に行ってるの?」
「あれから何度か行ったけど、そう言えば最近は行ってないなぁ」
「どうして?」
「なんだろう・・・気が済んだのかしら?」
「気が済んだ!?」
「上手く言えないんだけどそんな感じ。 あ、それより聞いて」
「何? また何かあったの?」
「違うわよ。 あのねすごく良い人と知り合えたの」
「男!?」
「バカ! それは無いって言ってるでしょ」 そして更紗たちのことを話した。
「エー! そんな人たちと知り合ったの? でも人見知りの琴音がどうして?」
「そうなの。 今までじゃ考えられないわ。 会った途端に話が出来たの。 それにね色んなことを助言してくれるのよ」 色んな不思議なことを経験し、それに対する更紗との会話を話した。
「それって その更紗さんとかって言う人の職業を考えても普通ならカウンセリング代を払わなくちゃいけないんじゃないの?」
「そう言われればそうよね。 でもお支払いどころか食事させてもらってるわ」
「わぁ、いいなぁ。 私もそんな人たちとお知り合いになりたーい! それにそんな色んな経験、琴音の力がこれからどんどん開花するのね」
「それは無いわよ。 私は普通だもの」
「それのどこが普通なのよ」
「普通よ。 文香だって耳を澄ませたら何かの音が聞こえたりするわよ」
「そりゃ、勿論聞こえるわよ。 でもね近くの音しか聞こえませんよー」
「なによー その言い方」
「羨ましいのよ」
「音がして 夜眠れないのが?」
「それは嫌だけど。 あ、それにそれは無いわ」
「どういう事?」
「ほら、私って熟睡タイプじゃない? 少々の音では起きないわよ。 地震、雷でも起きないんだから」
「そういうんじゃないのよ。 何て言っていいのかなぁ? ま、その時になったら分かるわよ」
「私には その時が来ないのよ。 だから羨ましいんじゃない」
「人間どこでどうなるか分からないわよ。 あ、もうこんな時間じゃない。 文香、明日仕事は?」
「休み。 だから時間を気にしなくていいの。 琴音も明日お休みでしょ? ね、久しぶりに長話しようよ」
「久しぶりの長話か、いいわね」 これまでも長く話していたのにそれからも何時間も話をしていた。 よく受話器を持っている手が疲れないものだ。
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「あ、そういう事ね。 でもどうしてわざわざなのかしら・・・ペットショップに行けばお高い犬でも簡単に買えそうなのにね」
「でしょ? だから以外だったのよ。 まぁ、深く聞く事はしなかったからどうしてなのかは分からないけどね」
「ふーん・・・凡人生活の私達には理解できない考えがあるのかしらね。 私達とは考えどころか世界も何もかものレベルからして違うのね」
「そう言う事。 結構面白いわよ」
「度胸が据わってないと出来ないわね。 私には無理だわ。 でも文香にも無理な筈なのにね」
「でしょ、それが意外といけるのよ。 もしかしたら琴音もいけるかもよ。 無理って言うのが思い過ごしかもしれないわよ」
「私は100%無理」
「もう、琴音ったら・・・でもその人見知りじゃ無理かもね。 琴音はまだ乙訓寺に行ってるの?」
「あれから何度か行ったけど、そう言えば最近は行ってないなぁ」
「どうして?」
「なんだろう・・・気が済んだのかしら?」
「気が済んだ!?」
「上手く言えないんだけどそんな感じ。 あ、それより聞いて」
「何? また何かあったの?」
「違うわよ。 あのねすごく良い人と知り合えたの」
「男!?」
「バカ! それは無いって言ってるでしょ」 そして更紗たちのことを話した。
「エー! そんな人たちと知り合ったの? でも人見知りの琴音がどうして?」
「そうなの。 今までじゃ考えられないわ。 会った途端に話が出来たの。 それにね色んなことを助言してくれるのよ」 色んな不思議なことを経験し、それに対する更紗との会話を話した。
「それって その更紗さんとかって言う人の職業を考えても普通ならカウンセリング代を払わなくちゃいけないんじゃないの?」
「そう言われればそうよね。 でもお支払いどころか食事させてもらってるわ」
「わぁ、いいなぁ。 私もそんな人たちとお知り合いになりたーい! それにそんな色んな経験、琴音の力がこれからどんどん開花するのね」
「それは無いわよ。 私は普通だもの」
「それのどこが普通なのよ」
「普通よ。 文香だって耳を澄ませたら何かの音が聞こえたりするわよ」
「そりゃ、勿論聞こえるわよ。 でもね近くの音しか聞こえませんよー」
「なによー その言い方」
「羨ましいのよ」
「音がして 夜眠れないのが?」
「それは嫌だけど。 あ、それにそれは無いわ」
「どういう事?」
「ほら、私って熟睡タイプじゃない? 少々の音では起きないわよ。 地震、雷でも起きないんだから」
「そういうんじゃないのよ。 何て言っていいのかなぁ? ま、その時になったら分かるわよ」
「私には その時が来ないのよ。 だから羨ましいんじゃない」
「人間どこでどうなるか分からないわよ。 あ、もうこんな時間じゃない。 文香、明日仕事は?」
「休み。 だから時間を気にしなくていいの。 琴音も明日お休みでしょ? ね、久しぶりに長話しようよ」
「久しぶりの長話か、いいわね」 これまでも長く話していたのにそれからも何時間も話をしていた。 よく受話器を持っている手が疲れないものだ。