備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『パレード』(再演)

2021-01-17 12:30:27 | 国内ミュージカル
あらすじは初演のコチラ

石丸@レオ
安定の巻き込まれてしまった人。

物語の主役では有るんだけど、
市井の一般人、というか、
どこにでもいる人が
巻き込まれてしまった感。

って、いうのを初演でも
感じてはいたけど、今回、
更に、悲壮感漂う主人公に。

安定の不幸になる役。


感染明け、という状況でも、
あまり以前との違いは分からず。
歌声とかも、そこまで変わらない。
(千秋楽で歌詞は間違えたけど)

そもそも、久々に
舞台で観たのかも。


堀内@ルシール

レオに対し、どのくらいの年齢で、
設定されているか、分からないけど、
実は、年上女房設定なのだろうか?

役回りとしては、主人公を
支える奥さん、なんだろうけど、
その存在は落ち着いて、動じない。

ただ、地声で聴きたい、って、
言う箇所をキンキン声で歌うのがちょっと。


田川@クレイグ
スウィングで初日に登板。

酔いどれ演技で、登場。
最初はクレイグ役と分からなかった。

ただ、段々と、
その存在が大きくなっていく。
それで合ってるのか、合ってないのか。

そして、歌声だけは
安定してるクレイグ。


武田@クレイグ
あー、このカンジ。
新聞記者の胡散臭さって、
こんなカンジだったよなー。

ただ、歌声が埋もれてしまう。
そこは、初演と変わらない。

演技と存在感、アピール。


坂元@コンリー
この座組でも安定な歌唱力。

出番は少ないけど、
歌うと、その場をかっさらう。

で、見終わった後に、
刑事役でも出てた事に気づく。


安崎@ニュート、老いた兵士
フランキーの後に歌う、
謎の老いた兵士で、歌声は安定。

ニュートが黒塗りでなく、
普通に拘束されているので、
黒人だから、という理由でなく、
貧民層だから捕まった感。


未来@フェイガン
切々と亡き娘のために、
歌う母親と、陽気に歌う、
二幕のギャップ。

ここは、安定の歌枠なのか。


内藤@フランキー
前任者に比べるとパンチが無い。

けれど、メアリーに振り回される、
という役づくりが妙に合う。
やはり、マリウス枠か。


宮川@ロッサー弁護士
アンサンブル枠なんだろうけど、
この宮川氏のムダ使い感。

若干、オーバー目な演技だけど、
そこはムダ無く、ビシっと決めてく。


熊谷@メアリー
ここが、キャスト変更。

ちょっとした、
メインでは無いヒロイン
ポジションなのに、
普通に場をさらっていくヒロイン感。


福井@ローン
クセモノ判事なのに、
全然、クセがない正当派。

ただ、良い人そうに見えて、悪人ギャップ。


石川@ドーシー
悪い人そうに見えて、悪人。
もう、野心の塊な悪人。
そういう演技プランと分かってるけど悪人。

ワトソンと煽動ソングを
歌ってる時のフルスロットル感。


岡本@スレイトン
ここを演技で行くか、歌で行くか。
ま、演技メインの役なのかな、という気も。


再演。
初演に一回だけ観て、
今回はスルー演目かと思ったら、
マサカのキャスト変更が。(下記参照)


初演同様、ほとんど、
歌にハズレがない座組で、
JRBの難曲でも、問題ない。
というか、このメンツが揃ったから、
上演出来たのかな、とも。


森演出。
ムダな紙吹雪は、今回も健在。
この紙吹雪の意味については、
考えたら負け、的なモノがあるけど、
再利用が出来ないのに、毎回、よく降らすな、と。


また、コロナ禍ということで、
出来るだけ出演者の接触を避けてる?
レオとルーシーの前半の距離感がソコに。

というか、あまり初演を
覚えて無く、違いが感じられなかった。

作品テーマに嫌悪感は無いけど、
もう一度、これが上演されたら、
見に行くかは、微妙な演目かも。


今井@トム・ワトソン

パレードの見物人は下手。
右手に旗、左手の動きが、なんか謎。
同じ演技をしてる隣の禅氏と違い過ぎる。

なんか、ぎこちない動き。

ちょっと、登場してすぐに固まる。


スレイトンの挨拶。
スピーチで、南部の男達、
女性達と呼びかける、あのシーン。

『男達』では何故か反応しない。
あれは単に段取り間違い?
(初日の時は気づかなかった)

その後も、観衆として、ノシノシと退場。

葬儀シーンまで登場せず。

葬儀中は口ずさみもしない。
ただ、黙って、その様子を観てる。
なので、そこに存在してるキャラなのか?
実は、観客のための狂言廻しなのでは?的な発想も。


”ワトソンの子守唄”
やっとソロ。
ここで、八百屋盆舞台を、
若干、よろけながら、降りる。
(千秋楽になるとノシノシ系)

メアリーを、
エンジェルと呼び、
やはり、謎の人外感。

この葬儀には、実際、
参列してない人では?と余計に思ってしまう。

”正義の鉄槌”
裁判前に弾劾。
『誰が殺した』と
ひたすら繰り返すメロディ。

あ、劇中、実在するキャラなんだな、
と、分かるけど、歌う度、
やはり、段々と現実味がなくなる。

裁判中。
盆舞台の一番ウラに鎮座。

手を組むか、その手を膝の上に。
基本、その姿勢を崩さず、
あれは群衆としてなのか、ワトソンなのか。
(香番表ではワトソンだけど)

フェイガン夫人(メアリー母)
の登場に、ちょっと、襟を正す小芝居。

裁判中、一度だけ回転する傍聴席。
ここで、ウラの様子が分かるけど、それ以上はない。

評決後。
ガッツポーズは、
手を上げる、
でなく、後ろに引くヤツ。

そこから、椅子を片づけ、
(自分の椅子以外も運ぶ。
盆舞台が回るために、片づけ)
パレードの見物客に。

ここで、身体全体を使ったダンス。
3人並んだ、一番、後ろなので、
そこまでは、目立たない。

けど、その動きは、明らかに、前二人と違う。

上半身を前屈みからの、
起き上がり、両手を上げて、手拍子。
(ニュアンス)

ここの動きは数少ない、
オペラグラスポイントの一つ。

更に、回る盆の上で、
飛び跳ねながら回る。

最後は裏手に行った状態で、幕が降りる。


2幕。
”2幕プレリュード”
冒頭からハミング。
が、これが何のメロディか、
初めて出てくるメロディなのか。

ティーダンス。
ここで、初めて、
登場人物と会話を。

相手はドーシー。
が、素気ない態度を取られる。

そのため、ドーシーに、
次期、知事になるのでは?
と、話題を振ったり。

出番が終わると、
下手で、盆の外で待機。

グラス片手に様子を伺う。

スレイトン登場では、
苦虫をかんだような表情をする。

空のグラスなのか、
入ってるテイなのか、
何度もそのグラスを飲み干す小芝居。

また、スレイトンとドーシーの
会話(ワトソンは友達なのでは?)
で、ドーシーの反応がツレナいので、
ちょっと、ショックを受けてしまう演技をするワトソン。

その後、
散らばってる紙吹雪を蹴ったり、
と、一人遊びを始めるワトソン。

そこに、ルシール登場。
その存在にいち早く、気づき、
手を伸ばしたり、心配する小芝居。

その後、盆が回るので、
盆の外で待機しつつ、退場。

初日では、ハリボテの柱が、
盆に乗ってなかったため、
慌てて、スタッフが直しに。

そこで、居ないハズの
スタッフを二度みする小芝居も。


このティダンスのシーンが
一番、ストーリーと関係無いシーン。
結構、自由に動き回ってるので、
どこまで、が演出なのか、知りたい。


スレイトンの死刑から、
無期懲役に、という発表。

”洪水の時、お前は”
ここの洪水ソロが迫力。
ワトソンとしては、ここで最後。

その後、フェイガン夫人を、
壇上に連れて行き、
ドーシーと共に、歌い上げる。

この、ドーシーとの、
一緒に歌う部分が、特に、両者譲らず。


最後のパレード。
ここで、観衆として再登場。

ここのコーラスが、
聞き取れるレベルの大声。

カテコ。
帽子は脱いだ状態。
禅さんは、被って登場、
挨拶の度に取る、というパターンだけに、
最初から取っている効率の良いパターン。
(髪型を撫でつける事もしない)

千秋楽時、襟に紙吹雪が残り、
カテコ前に、その紙吹雪を取り除く。

一応、身だしなみを気にするらしい。


再演からの登板。
発表時は、なぜ、この役?感が、
有ったけど、海外版がラミンだった。
なので、実は、歌バズーカ枠だったらしい、ここ。

省エネ出演では有るけど、
まぁ、ボチボチの舞台占有率。

贅沢は言わないけど、
それでも、ドーシーくらいの役で。
或いは、スレイトンとか。
(高望みをしていくスタイル)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『Hansard』NTライブ2020 | トップ | 『オペラ座の怪人』佐野怪人(... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国内ミュージカル」カテゴリの最新記事