備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『オペラ座の怪人』村@怪人(KAAT四回目)

2017-07-07 08:23:05 | 国内ミュージカル
過去のオペラ座まとめはこの辺

とりあえず、新フィルマンと怪人中心に観測。

”プロローグ”
競売人の口調が老人。ですぞ、とか。
全体的に重い言い方で、大変に好み。

老フィルマンさん、シャレコウベ、落札。
(マダムの後ろに居たと思われる)

ラウルの『ちょっと、君』が老け声。
でも歌声は普通に若い。作った声にしない。

”ハンニバル”
カーラ登場。
金切り声でなく、
ソフトなソプラノ。

ルフェーブルさんがちょっと嗄れ声。
上ずったような、独特なしゃべり方。
ファミミュ調とも違う。なんだろ。


レイエは表情豊か。小芝居多め。
常に楽譜チェック。時にはオケピを覗いたり。
専制君主と言われた後に反応したり、
最後、ピアンジにローマと歌われ、
思わず、ピアンジに怒鳴り掛けたり、
コーラスと一緒に、口ずさんだり。

アンドレは安定のミーハー。
『ちょっと、どいてくださいます?』
と言われたのは、明らかにコイツのせい。

フィルマンは懐中時計を出すのに、
ちょっと手間取ったり、初日だから?
途中で拍手して、全力で、アンドレにツッコまれたり。

その後、葉巻シーンで、
アンドレに、二回ダメと言われる。
ちょっと、往生際が悪いキャラ。

暗転ダッシュは
余裕のアンドレと、
かなり足早のフィルマン。


”スウィング・オブ・ミー”
最初はオペラでチェックする程度のラウル。
が、頻繁に見だして、歌う前にはガン見。
スタンディングすると、
まあ押さえて、的な反応をするフィルマン。

暗転直前に、再び、立ち上がるラウル。
いや、早いから。それとも、スタオベ?

”エンジェル・オブミュージック”
メグソロが、大変に低い。
もっと、甲高いイメージだけど、
落ち着いたメグ。
が、更に落ち着いているクリス。


”ミュージック・オブ・ザ・ナイト”
歌い出し部分はやはり独特の切り方。
音程の上がり下がりに違和感を感じる。

帽子投げが、後ろを向いてでなく、
前を向いてから、上手側に投げ込む。

普通に足音が聞こえるタイプ。
ただ、それはキュッという音でなく、
ガッという音で、機敏な動きをする。

クリス人形に掛かっていた布。
これを纏める際、一回、
フワっとさせた後に、下から上に振る。

この時の布の流動感。
勢いを付けるため、
より、綺麗に巻きとれる。


オルガンはあまり、足を使わない。
むしろ、今まで、あまり見てなかった。
鍵盤も和音の弾き方が乱暴なので、
やはり、どうやって、音を出しているのか、と。
その分、羽根ペンの動きが早い。

今回、仮面を取られた後の匍匐前進が長め。
これは見る位置によるのかも。

怒りを現すのに、右手を真っ直ぐ上に、
左手を前にというポーズを繰り返す。

”支配人のオフィス”
フィルマンの二度目の新聞投げ。
が、袖まで届かない事案発生。
いつ回収するのかと思ってたら、
メグが回収して、机に。

ただ、よく見ていると、
フィルマンは手紙も机に投げるタイプ。


”プリマドンナ”
ともかく響く声でメロディだった平良@フィルマンに対し、
基本、低音で、台詞として聞こえてくる、このフィルマン。

ラウルの声がちょっと弱い。
歌詞が分かっているから聞き取れる。

それに対し、支配人の台詞パートは
メロディではなく、言葉として聞き取れる。
ただ、それはフィルマンだけ。

ラウルとアンドレが同じ歌詞で
歌っても、イマイチ、聞こえない。

”イルムート”
フィルマンは暇さえ有れば、
オペラグラスで見舞わす。
欠伸をしたり、寝たりは無い。


なので、カーラの声の変化に、
対しても、最初は気にしない。
しかし、カーラが居なくなって、
ようやく、変化に気づく。

”AIAOY”
ともかく、長身ラウルのジェントル度。
それに余裕で対応するクリスのベテラン度。


天使像は、ギリギリまで存在確認出来ず。
待機していても、ほとんど、動かない。

高音域な部分でも、
しっかり声を出し、不安定さが無い。

シャンデリアを落とした後、
ずっと、手を翼の上に置いている。
カーテンがひかれるまで、ずっと。
見えなくなるまで、動かない。


二幕。
フィルマンのアカペラソロから、
始まるのは、このフィルマンでも変わらず。

フィルマンの動線は基本、同じ。
ちゃんと、振り付け通りに踊り、
でも、ワンテンポ、ズレている。

その後の、メグからの杯も
受け取るが、そのままウェイターに。
(もう、飲み干した!確認は無い)
手当たり次第に挨拶(手にキス)
をするも、階段を登るのが優先。

定型の動きはピタッと合うので、
やはり、体全体を使う動きが苦手なのかも。

”支配人のオフィス”
フィルマンの耳元で、
ピアンジとカーラが高音で叫ぶので、
思わず、耳を塞ぐが、二回ほど、
叫ぶので、何時までも耳を押さえるフィルマン。

ファントムの忠告で、
ピアンジが腹を前に出して、立つ。
そんなに目立つ腹周りでは無いだけに、
そういう工夫をしていたとは。

ラウルの宣戦布告が、
低い落ち着いた声。


”ドンジュアンの稽古”
レイエ、久々の登場。
そこまでの専制君主ではなく、
単に、口うるさい演出家。

バッサーリノ、思いっきり、
ピアンジを罵倒。ここまで、
ハッキリ、バカにするとは。

”墓場にて”
クリスの一番の見せ場。
高音なんだけど、
最高音が若干低い気が。

常に目をツブっている怪人。
流石に火の玉の時には、開けていたけど。

ラウルも低音。
そのため、ハモリ部分の聞き取りが不可。

”ドンジュアン本番前”
ルフェーブルさん、転職して再登場。
なんだろう、開口でもないけど、
聞き取りやすいとも違う、独特な発声。

一番、ラウルの台詞が多いが、
自然、というか、無理のない低音。
ラウルのイメージ通りの落ち着いた若造。

”PONR”
本編の二人は安定。
相手によって、ここまで変わるのか。
怪人の、独りよがり、でなく、デュエット。

どこまで、怪人が声を出すか、その差。
特に、サビの部分でクリスに合わせてたのか。

ここまで、低音なので、”AIAOY”の
メロディが、その分、切なくなってくる効果。

”怪人の隠れ家”
舟漕ぎシーンから、大迫力な歌声。

ベールを着せるも、
クリスへの確認もせずに、
そのまま、人形を放り投げる。
それが、あまり袖に届かず、
ラウル首〆まで、袖近くに放置。

ちょっと、ラウルに縄を掛けるのが、
大変そうだった怪人。高身長ラウルの障害。

選べ、でクルっと後ろを向く。
そこで、クリスが向かってくるので、
思わず、正面を向く怪人。
この時のクリスの勢いの良さ。

そして、二回目のキスも、
手を伸ばしたままの痙攣状態。

ここで、オルガンに向かうのだが、
(正確には蝋燭を取りに向かう)
謎の横移動発生。

一瞬、何が起きたのか、分からなかった。
足下に、ヴェールが落ちていたので、
それを飛び越えたために、そこだけ高速に。

マリオジャンプする怪人(笑)

いや、ここで喜びながら、
ハネる怪人も居たけど、
ヴェールを避けるために、
ジャンプする怪人が居るとは。

で、クリスはどうするのか、
思ったら、普通に踏んでった(笑)

去っていく二人に、
サルゴールだけが残される。
片方だけ隠すという何時ものポーズ。

思わず、飛び越える程に大事にした
ヴェールを抱え、『クリスティーヌ』と
オフマイクで口パク。

後ろを向いて、歌いだし、
『夜の調べとともに』
で、ドヤ顔で振り向き、
絶好調な声で歌いきる。

その後の椅子抜けも、
音は聞こえず、消えた瞬間も分からず。


カテコ。
カーテンが降り、
怪人、クリス、ラウルだけが登場。

クリスが戻る際、
ウッカリ裾を踏んでしまう怪人。
そこで、片足立ちになって、かわす村氏。


苫田@クリスティーヌ
ベテラン・コーラスガール。
声の出し方が、四季ヒロイン。
クリスティーヌの場合、
歌が多いし、ソプラノなので、
あまり、それを感じないのだが、
この人の場合、四季を観てるな、と。

でも、結構、地声で歌っている。
デュエットや三重唱では高いけど、
ソロになると、低め。
なので、墓場が迫力がスゴかった。

特に、ラストの歌詞を繰り返すところ。


光田@ラウル
長身ラウル。
確実にクリスと首一個分高い。
怪人もそこまで、低い訳ではないのに、
ラストの首掛けが大変な事に。

落ち着いた子爵なので、
ベテランクリスに合う。

ただ、結構、若い気が。


辻@カーラ
金切り声の高音ではなく、
ミュージカルな高音。

勿論、オフィスシーンでは、
金切り声になるし、オペラシーンは、
オペラ発生になるが、普通のシーンが、
ミュージカル。というか、四季発声。


中里@メグ
ここの枠も落ち着いたキャラに。
そもそも、あまりメグの歌が無いだけに、
そこまでの存在感は無いのだが。

佐和@マダム&永井@ピアンジ
&青羽@アンドレ
ここはキャスト変わらず。


青木@フィルマン
鬼瓦のような、黒髭ハゲ。
サルタンだと、好々爺になりそうだけど、
フィルマンだと、普通の気難しいオヤジ。

ただ、そこまで気分屋なのに、
マスカレードのみ見せる社交性。

低音に違いはないけど、
平良氏の朗々さがなく、ミュージカルな低音。

松下@レイエ
話し口調が色々とツボ。
ナニゲにキャス変で一番気になった役。

鈴木周@ルフェーブル
台詞が少ないのに、
独特な口調なので、印象に残る。

見付@ブケー
ここは安定の低音枠。


村@怪人
四回目は一階の前から
二列目センターブロック上手通路席。
オルガンとPONR、それに
ラストのクリスキス後の表情ガンミ席。

オルガンの足捌きをそこまでやってない事、
PONRの腕をガシッと掴む瞬間、
時折、チラ見させるカフス。
ラストのクリスの行動からの表情演技。

この後の、振り返っている時の表情演技が
観たいので、オペラ座は下手必須なのだけど、
前回、散々、下手から観たので、今回は、
上手からしか見えない注目ポイント。

流石に3週目の日曜公演はチケットが手には入らず、
断念したものの、4週目も続投したので、突発で観劇。
(ま、前回の3連チャンも突発だけど)

休演日明けで、声は絶好調と思いきや、
”MOTN”の『君は私のもの』という、
この曲の高音部の見せ場でハズすという事態に。

過去三回で、こういうハズし方は
聞いたことが無いので、やはりお疲れか。
(実際、この二日後に居なくなったし)

元々、この怪人は”MOTN”よりも、
"PONR"派なので、別に構わないのだが。

また、相手が変わると、違った低音の魅力。
でも、決して”せくしー”には、ならない。
父性漂う、PONRなので、普通に戻れそう(笑)
戻れなくなるのは、隠れ家に行ってから。


基本、村@怪人が観れれば、
他は誰でも良いスタンスだったので、
結構、キャス変してたらしい、今回。

色々とイレギュラーな事は有っても、
普通に、こなしていく怪人なので、
何度観ても飽きないのはヤバい傾向だとは思いつつ、
お疲れ様でした、という、謎目線。

ダメ押しの一回で、村@怪人、堪能。
(広島は無理だけど、京都なら…)

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