カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

ほんとの空を探しに・安達太良山【前編】

2012-03-06 | ヤマのこと

2012.3.3(土)~3/4(日)初めての安達太良山へ。

小屋に予約を入れてあったので、どんな天気でも行こうと決めていた週末。
天気予報は晴れマークが消え、雪&曇、翌日晴れ。
好転しそうだが肝心の自分の身体が・・朝起きたら喉が痛くなってた金曜日。
自業自得とはいえ、何も前日の朝に風邪症状が出なくたっていいじゃん・・・熱が出たっていくもん・・・


 
土曜日の朝起きると、軽く咳は出るものの幸い熱は無い。
新幹線で郡山駅へ行き、あだたらスキー場行きのシャトルバスに乗る。
このバスのありがたいのはたったの¥600で登山口まで運んでくれる事。
9:00のバス(要予約)に乗り、スキー場へ10:00過ぎに到着。


 
天気は予報通り曇り。今日は北風が強いという予報・・・。
明日の方が天気はよさそうだけど、山の天気なんて解らないし(←ぷっ)
何より自分の風邪の症状が明日までもつのか?明日動けなかったらここまできて絶対悔しいはず。
心配だったゴンドラは動いているとの事なので、迷わず山頂を目指すことに。


 
ところがなんと!ゴンドラに乗ってしばらくすると青空が見えてきたではないですか
ラッキー 雲の上に出ちゃったみたい。



山頂駅が登山口。ダンナがツボ足で行けるかとちょっと入ってみたけど、無理はやめよう。
久々に履くわかん、履き方間違えちゃってモタモタ。11:00過ぎにやっとスタートです。



ゆるゆる進みます。


 
風もなく、汗ばむ位日差しが暖か。青空に向かって進むのは気持ちいいね~。



15分も歩かないうちにもう山頂が見えてきましたよ
キレイーーヒャッホー



・・・とか言ってたのは最初だけでした。


仙女平分岐を過ぎたあたりから、風が強くなってきました。


 
強風ですぐに消えてしまうトレース、一歩一歩しっかり歩かないと進めなくなりました。
先ほどまであんなに汗かいていたのに、一気に身体が冷え、鼻水が溜まっちゃって(失礼)息苦しくなり、
立ち止まるのも嫌だったけどとにかく鼻をかまないと歩けません
ここまでほとんど同じペースで後ろにいたカップルに先に行ってもらいました。



ごおおおおーーーー にゃーーーっ




痛い痛い!顔にあたる雪が痛い!
バラクラバを持参していたのに、油断して着けていませんでした。
ここでザックを降ろして何かをするのは無理、とにかく先へ進むしかないのですが風が強くて進まない



なんとか尾根に乗りましたが、時折叩きつける突風で耐風姿勢?を取らないと転んでしまいます。
(前を行く女性が転んでいました)


 
山頂は目の前、岩の上。
わかんでは進めないので、山頂直下の唯一風をよけられる場所でアイゼンに付け替えます。
が、もうわかんのベルトも凍りついて外せず、ここでもモタモタ。強風でも晴れてるからまだよかったけど。
自分の準備不足&手際の悪さに呆れた瞬間でした。


山頂まではものの1,2分で到着しましたが・・・



強風で雪がいたーい
じっと立っていられなーい
景色楽しむとかそんな余裕も無く・・・




証拠写真だけ撮って3分で撤収



ネックウォーマーから少しだけ出ていたほっぺたの感覚がなくなりますた・・・




風のない場所まで降りてきて、やっと落ち着いて後ろを振り返ります。
写真には写らなかったけど、雪煙が上がっていますね、これがウワサの安達太良山の強風?



矢筈森と鉄山方面。



峰の辻までくるともう穏やか。ふーっと肩の力が抜けました。
さあ、くろがね小屋を目指しましょう。


 
東北の山は雪深い、と聞いてはいたけれどなるほど。
私には今までに体験したことの無い深さでした、転ぶと立ち上がるのが大変

あ!小屋が見えた!


 
りっぱな小屋ですねー。
黒い釣鐘が迎えてくれました。


 
14:00、小屋に入るともう既に宴会が始まっているグループが4組ほど。
私たちは行動食すら取らずに来てしまったからお腹が空いたー。
でもここまでたったの3時間しか歩いていないからお昼抜きでちょうどよかったかな。


手続きの際小屋番さんに、
「お散歩楽しかった~?」と言われ、
「お散歩かぁ(笑)やっぱり風強いんですね」と言ったら、
「なーにいってんの!今日はまだ序の口。風の強い時は1歩進んだら3歩は戻されてほふく前進しないと進めねーの」
「今日のでもすごいと思うのに。自分の未熟さがよーく解りましたよ」
「うん、それでいーんじゃん。もっと上を目指そうって思えると楽しいじゃない。嫌いにならないで何度でも来てよね」

大勢の登山客相手に甲斐甲斐しく働く小屋番の伊藤さん。
面白いだけじゃなくて、忙しいのに誰に対してもユーモアたっぷりに対応されてさすが、と思いました。



 
何度も写真で見てきた小屋は、写真で見るより更に良い雰囲気でした。
ゆったりとした開放感のある創りなのに暖かく、木のぬくもりが一杯。
これは居心地最高ですね


 
私たちは2階の6人部屋、でもこの日は5人でゆったり。
廊下との境にはカーテンがあるので相部屋でもとても落ち着きます。


 
一番の楽しみである温泉は、男女別になっているので時間を気にせず入れます。
湯の花がいーーーぱいの源泉掛け流し、火山の恵みそのままのお湯は最高



 
ダルマストーブのおかげか?半袖でもOKなほど暖かな食堂。



  
(鈴木みきさんのメッセージもありました)
今回は独り復興支援のつもりでお酒類は一切担がず、ここで購入。
いつもなら自炊だけど食事も頼んである。
※ビール¥400 日本酒¥300 ワインハーフ¥1000 机上のバーナー使用禁止、床ならOK。
カセットコンロと土鍋の貸出アリ(要予約¥1000?)

夕飯までのひとときは、持参したチーズフォンデュ(笑・きっとダンナも食べたかったんだね)をつまみに、
温泉→ビール→温泉→会津のワイン→日本酒→またビールに戻り・・・

こんな居心地良かったら、飲みすぎちゃうよー


 
5:30には美味しいと評判の手作りカレーの夕食が出てきました。
ちょっと甘くて辛い、作り手の真心が伝わる美味しいカレーでした(お替りは早いもの勝ち)


くろがね小屋、サイコーです


食後にもう一度温泉に入り温まったおかげか?喉は相変わらず痛かったけどゆっくり眠れた夜でした。


続きます




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