茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

紋章上絵師の話

2009年01月27日 | Weblog
私の仕事(呉服屋)と紋屋さんは切っても切れない間柄です。残念ながらこの仕事の後継者が育たないのが現状です。私の住むK市に現在1軒ありますが、お父さんから継いだ2代目です。私もお父さんの時代からお付き合いしておりましたが、息子さんと話をしましたが、紋は大まかに言うと「染め抜き」と「縫い紋」の二種類があります。縫い紋は刺繍で、略式になり、正式は染め抜き、上絵した紋になります。「上絵」の紋はまずその紋の形の型を彫ります。
彼が云うには「我々の仕事はもう型紙を彫るのから始まります。和紙に渋が塗ってあるその渋紙に紋の外形の型を彫ります。白く抜けてるとこに、この型を当てて刷毛を使って地色に刷り込む。で白く残った紋様に筆で一本ずつ線を描いていくんです。これが上絵です。大変細かな手仕事になりますね。」彼の筆の動きはもう立派な匠の技であります。これが紋章上絵師の仕事です。
でも今はコストの事もあり印刷が多くなり機械でガチャンですし、シルクスクリーンでやったりと方法が簡単ですが、出来上がりは手で描くほうが断然立体感がありますね。
「紋章」は家系を表したり、芸事の流派を表したり、はたまた個人の美意識を表現したり、関西では結婚した後も実家の母親の紋をつける習慣もあります。
日本伝統の紋章を描く「紋章上絵師」がわが町より消え去ろうとしてる現状に侘びしさを感じ、彼に後継者の問題を聞いたところ「もう私の代で終わりでしょう」と
寂しく笑顔で答えてくれたのが印象に残りました。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加