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“忖度”は美徳か

このところ引き続いた森友学園スキャンダルは、そろそろ政権の思惑通り沈静化しつつある。多数与党の数の論理でなんとなく予算案が通過してしまえば、役人の怪しい行為は何が問題だったのか、あるいは問題でなかったのかすら、明らかにならないままフェード・アウトしつつある。折角生じた問題に対し議論を深めないまま放置することが、将来により大きな問題を生む結果につながることはないのだろうか。 さて、こうしたスキャンダルの議論の過程で話題になった一つに“忖度”という言葉がある。これに相当する適切な英単語は、無いと言われている。つまり日本独特の集団心理にかかわる言葉である。日本独特の言葉となると、右派からはあたかも“忖度”が美徳であるかのような議論をなしているが、そうとは一概に言えない良くない側面があることを指摘したい。“忖度”の結果、生じる行為は普遍的・客観的に評価されなければならない。それが一部のものを利するものとなってはならない。一部のものを利するように“忖度”することは、たとえ合法であっても公共的には犯罪である。 . . . 本文を読む
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