The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
中野信子著“努力不要論”を読んで
ある時、本の検索をしていたら刺激的標題が目に飛び込んできて、一瞬目を疑った。それが“努力不要論”であった。ついに、こういう議論が表に出て来たのかと驚き、先ず一体誰が書いたのかと気になった。そして副題が“脳科学が解く!「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本”とある。脳科学者が言っているコトなら、変なオカルト的要素も少なく、まぁ安心して読める本ではないか、と思って書店に赴き手に取ってみることにした。
先ずは、脳科学が「がんばってるのに報われない」と思ってしまう状態をどのように客観的に解明しているのかが、知りたかった。また、かねてより“努力”の哲学的意味、人生における意義をかみしめるための手懸りが欲しいと思っていたことへの一つの解答も得られるのではないかと思ったのだ。何せ、多くの人々が報われない努力に身を投じている実態をどう考えるべきか、それを無駄な事と一笑に付してしまうことは、やはり人として不謹慎であると考えるべきか、そういうことへの回答にもなるのではないかと。 . . . 本文を読む
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猜疑と実感に基づく判断
11月以降寒い日が続く。何だか年々寒くなる傾向にあるように感じる。それでも“地球温暖化”は進展しているという。何よりも、この寒さは温暖化の結果だと言う説明がある。実感とは全く異なる話で、本当かと言いたくなる。
あたかも、日本が戦争中に負けて撤退しているにもかかわらず、“転進している”と伝え、あくまでも勝っているかのように国民に喧伝していたのと同じようだ。本土への空襲が頻繁になっても、食料不足が極端になっても“勝っている”と一般国民は妄信させられていた。そういう状態に“温暖化”もあるのではないかと、猜疑するのだ。
今の選挙でも、与党は実感と異なる主張を繰り返している。それを妄信して投票して良いのだろうか。 . . . 本文を読む
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問われるアベノミクス
アベノミクスは成功した、或いは成功の途上にあり、景気が悪いのはこれまでのデフレの影響が残っているからだ。だが、その影響が残っている間は、消費税増税は その景気を冷やす、それは4月の増税で明らかになった。だから、10%への増税は先送りするという。そういう先送り及びアベノミクスの是非を問うための選挙を行う、というのが安倍首相の論理だ。
しかし、果たしてそのアベノミクスは実体のある良い政策だったのだろうか。実際にやったことは、日銀の総裁の首を挿げ替えて、異次元の金融緩和でコスト・プッシュ・インフレという“悪いインフレ”を引き起こすだけでしかない。肝心の“第3の矢”は発想の貧困と実現意欲の欠如による実行力不足で放たれる見込みはない。これは日本を破綻させ、奈落の底に突き落とす行為でしかない。
安倍政権がやったのは日本の民意を無視した秘密保護法の制定や集団的自衛権の容認だけだ。肝心の日本活性化のための改革の覚悟を思慮深く持ち合わせている訳ではなく、浅薄なスローガン連呼だけで何もしていない。当初は“決める政治”を標榜していたはずだが、その覚悟と責任感は持ち合わせておらず、実は自信がないから衆議院を解散したのだ。だから私達国民は、それを奇貨として現政権を忌避する反対票を投じるべきではないか。 . . . 本文を読む
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