Diario del companero ocioso

missing Marrakech!

PATERSON

2019-06-25 19:45:49 | Weblog
古いレコードみたいな、味わい深い、良い意味で隙間のある映画だった。
詩の音読を英語で聞く機会ってなかなかないので、パターソンの綴る言葉が美しかった。
パターソンとローラの関係も素敵で。朝、二人が仲良く寝ているシーンがとにかく美しい。
とんでもない悪さはしてしまったけど、マーヴィンの存在も際立っていた。
アメリカの片田舎に、好きな詩人のルーツを求めてやって来た永瀬正敏が、まんま日本のサラリーマンのいでたちなのかおかしかった。
毎日同じようなリズムの中で流れていく中で発生したちょっとした事件、心臓に悪いようなものでなく、そこからまた展開していくさまが、自然だった。
偶然見た映画でじわっと暖かくなると、得した気分。
アダム・ドライバーは、ダークサイドに傾いてフォースと戦ったり、KKKに潜入したり、ふり幅が面白いですな。

湯を沸かすほどの熱い愛

2019-06-25 19:37:54 | cinema
最新作が公開中の中野量太監督の過去の作品を鑑賞。宮沢りえの出演作は初めてだけど、名演どころか、次元の違う演技でした。
母の強さや悩ましさ、じわじわと伝わってきて、おひとりさまの私でもとても共感できた。
オダギリジョーのダメっぷりもお見事だったけど、ちょっと変わった家族の形が、万引き家族を彷彿とさせるなと思った。
あの作品でも、ダメパパが出てきたしね。
銭湯でのお葬式ってあったかくてよいわ。
泣けましたねー。