Diario del companero ocioso

missing Marrakech!

世界で一番しあわせな食堂

2021-08-07 23:50:54 | Weblog
こういった作品見ると、自分も都市部を脱出して、自然に囲まれた環境で生活したいな、と思ってしまう。
(その割には、数年前に訪れた与那国島で、こんなにコミュニティが小さいところには住めない.なんて思ってしまった勝手な自分。
島の自然は素晴らしかったけど。)
カリウスマキ監督は兄弟で監督されてるんだ。

フィンランド郊外の小さな村に謎の中国人親子がやってきて、お父さんのチェンは凄腕シェフで、小さなレストランが彼の助けで大繁盛、
ってストーリーが、マンガちっくでもあるけど、なんだか共感できる。
地元のおっちゃんたちもチェンの作る薬膳料理のおかげで健康になり、サウナや船の上の小宴会で、フィンランドと中国の小さな国際交流。
ああいったシーン、いいなあ。
森の中の集会所(?)のダンスのシーンもよかった。とてもシャイなチャンと、シルカの姿勢の違いが印象的で。
久しく、あんなときめきないなあと、大人のぶきっちょな恋愛の始まりを見てて思った。

フィンランドの自然が壮大で素晴らしかったな。運転中にトナカイに遭遇するのも、ワクワクするな。
まあ私も、モロッコ、モンゴルなどでいろんな動物に遭遇することができたけど。
またあんな旅をすることができると信じたい…

The farewell

2021-08-06 00:34:30 | cinema
家族でご飯を食べるシーンを見ていて、そういえば中華は長いお箸だったな、と思い出した。
このあとに見た韓国映画の食卓では金属のお箸、スプーンだし。こんな違いを気にしながら見るのも面白い。

食卓での違い以上に大きな大きな問題、余命僅かな家族に、その事実を告げるかどうかということ。
この作品によると、中国ではそれを伝えず、優しい嘘をつくとか。もちろん、家族にもよるのかもしれないけど。
自分は身近な人で同じようなことをまだ経験してないし、日本では余命宣告が一般的かもしれないけど、その宣告をされた患者さんと
その後どう接していくのかも、とても難しいと思う。
作品中はおばあちゃんと家族それぞれの関係性もあって、おばあちゃんに
嘘を付きながら、皆苦しい思いを抱えてる。共感できるなと思った。

ビリー役のオークァフィナさん、オーシャンズ8に出ていたのは覚えていたけど、ラッパーまでやっていたとは。
何と才能豊かなんでしょう。。。

Kim Ji-Young, Born 1982 (82年生まれ、キム・ジヨン)

2021-08-05 01:15:04 | cinema
原作がベストセラーになったのは知ってたけど、まだ読めていなくて。
ヒロインは私より一回り近くお若いし、旦那さんもかわいい娘もいるという状況も私とは違うとは言え、
日々の忙しさに忙殺され、再就職の夢も叶わず、少しずつ心のバランスが壊れていく様子は、
まさにメンタル病んで長期休職中の私にはとても共感できた。女性の監督さんが手掛けた作品というのも、繊細な作品となった背景なのかな。
韓国は今でも、都会でも、離れて暮らす親や義理の親の意見がかなり影響力を持つのかしら。
もちろん日本でもそんな家は今も少なくないのかもしれないけど。
旦那さん役の俳優さんが、理想の旦那さんという感じで、仕事から帰宅したらすぐに子供をお風呂に入れる、
奥さんをとても大事にして気遣う、優しいし、あんな旦那さん、現実世界にどれくらいいるんだろ。。。

Swing Kids

2021-08-04 22:36:12 | cinema
たまたま昨日、Sportifyで韓国のD.O.という歌手を知ったばかりで、歌のうまさにびっくりしてたちまち推しのシンガーの一人となったんだけど、
その彼が主演、よいタイミングでの鑑賞。
作品の中あちこちでまんがチックな味付けがされていたり、キャラの立ってるキャストもたくさん出てきたり、
ダンスバトルのシーンでアメリカチームのダンスがちょっと残念な感じだったり(わざとかもだけど)、笑えるところも多く、
反面、戦時下(?)で、深刻、残酷な場面も少なくなく、特にエンディングの流れはハッピーなシーンから一転し、とても複雑な気分だった。
フィクションの作品とはいえ、戦争の悲惨さ、残酷さはよく伝わるわけで、ジャクソンのやりきれない気持ちも伝わってきた。
Swingってやっぱりよいなー。昔少しダンスを習ったけど、サルサよりも敷居が高かった気がする。でも、踊れると素敵だな。
でこぼこチームのSwing kidsのタップダンスも素晴らしかった。ジャクソン役の俳優さんも実際にブロードウェイで活躍したひとだったんね。
韓国の映画もいろいろあって面白い。

It must be heaven (天国にちがいない)

2021-07-31 23:42:16 | cinema
タイトルも、エリア・スレイマンさんという監督の名前も初耳だったけど、じわっと味のある映画だった。
この監督さん、カンヌなどで過去にも複数の受賞歴がある巨匠だったとは。
映画本編では、近所の人に“隣人”とだけ呼ばれている、映画の途中まで全然話さないおじさまの正体がなかなかわからないのも謎めいてておもしろかったけど、監督さん、ご本人だったのね。
冒頭から、絵画のようなシーンが多くて、左右対称に座って動きがシンクロしている兄弟や、セグウェイに乗って曲芸のような動きをする警官(?)、おじさまの作業を邪魔する小鳥(あの子もタレントさんだったのか?)とか、ディテールに凝っているのが面白かった。
それでいて、余計なセリフはないし。
フランスでは、消防隊がホームレスにもあんなに手厚い手助けをするのかしら。フィクションかもしれないけど。
NYの街中では、皆がライフル銃のようなでかい銃をぶら下げて町中を普通に歩いてるのもまたおかし。これは完全にフィクションですな。
監督の旅の様子を見ていて、自分も旅行しているような気分をちょっぴり味わえた。
予想外にツボに来るシーンが多くって、声を出して笑いながら見てしまった。
声を上げられないこのご時世、笑いを我慢できない私は、とても劇場じゃこの作品、見られなかっただろうな。。。

Joao, o Maestro (マイ バッハ 不屈のピアニスト)

2021-02-28 14:54:23 | cinema
下手っぴーながらも、独学の初心者ピアノ練習は続いているし、なんだかんだ言って、子供の頃から、一番興味があった楽器はピアノだった気がする。
習いたくてもかなわなかったこともあって。
デヴィッド・ヘルフゴッドさんをモデルにした“シャイン” も、有楽町の劇場に見に行って、サントラも入手した記憶あり。

ジョアン・カルロス・マルティンスさんの名前は知らなかったのだけど、この映画を見た後、関連情報をググっていたら、ピアノを引けなくなってしまった彼の手のために何やらガジェットを作った人がいて、これで、ジョアンさんは演奏できるようになった、というニュースを数か月前にどこかのニュースで見かけたことを思い出した。
(更に追加情報として、ジョアンさんと私、誕生日一緒やん!と今日知った。これで、ガウディ、菅原道真公、ジョージ・マイケルに続いて、誕生日ネタ増えた?)
ジョアンさんは、ピアノの練習は幼い頃から真面目にまじめに続けてきた甲斐あり、世界各国での演奏も成功させていく半面、ラテン系だからなのか、なかなか懲りず、夜遊びやら事件やらで大事な手を何度も傷つける羽目に。。。
多分、何度も落ち込んだんだろうけど、時間を置いて演奏を再開したり、ピアノが引けなければ指揮をする、って、まさにこういった人のことをresilienceというのでは。。。メンタル病んで治療中だけど、五体満足な自分、ヘタレすぎやん。。。
ジョアンさんの益々のご活躍を祈ります。

The Favourite (女王陛下のお気に入り)

2021-02-28 14:11:19 | cinema
ずっと見たいなーと思ってた作品、やっと見られました。豪華な宮殿やドレスについ騙されちゃいそうだけど、いい意味で裏切られた🤣
情緒不安定気味でわがままで頼りない女王を囲むオンナの闘いがえぐいの、ブラックで怖いわー。
こんなことまでしちゃうの?の連続で。
女王役の女優さんがアカデミーで主演女優賞だったけど、ラ・ラ・ランドの明るい世界とは180度(?)違う、とことん腹黒い女給を演じたエマ・ストーンも、レイチェル・ワイズもみなよかった。
これはフィクションだし、現代のことではないだろうけど、ブラックなバトルが繰り広げられている世界、今も世の中あちこちにあるのではと想像…😫

The Dead Don't Die

2021-02-28 13:32:10 | cinema
インディーズ作品でも、ゾンビ映画に外れはないという自論がupdateされました😆
しかも、ジム・ジャームッシュが監督しているというだけあって、キャストも豪華。
イギーポップを始め、ゾンビにやられて自分もゾンビになっちゃうセレナ・ゴメスとかダニー・グローバーとか。
ビル・マーレーは相変わらずいい味出してるし、パターソンも良かったアダム・ドライバー、ますます良かった(彼が出ているStar Warsは一本目しか見てない、もう追いつけないっす…)
柔道着?着て、ゾンビをやっつけまくる必殺仕事人のティルダ・スワントンも、こんなおっかしい役でも違和感ないし。
ゾンビ達にパトカーを包囲された2人があの後どうなったか気になります。

Once upon a time in Hollywood

2020-09-02 23:23:18 | cinema
2時間半超えの映画なんて久しぶりだわ。
さすがにちょっと長いとは思ったけど、QTの映画にしては比較的バイオレントでなく、いや、でもやっぱり前言撤回、終盤はこんなの無理でしょ、というくらいバイオレントだった。
それでも、過去のQTの作品に比べると、エンターテイメント作という印象。
バイオレントなシーン以外は結構ツボにハマって、笑えるシーンも多いし、セリフもおかしい。
レオもブラピもおっさんだな、と思ったけど、二人とも相変わらず芸達者で、ブラピがレオのボスという設定も、悪役を演じることが多い俳優のレオよりも、彼のスタントのブラピの方が、愛犬家のボスとはいい関係なのに、ここぞという時には余裕の顔見せつつもこわーいおじさんになっちゃうという設定も面白い。
久々に見たダコタ・ファニングも、老けた印象だけど、そもそも彼女を知ったのがまだ幼いのに名演だったI am Samだし。
すれたヒッピーのねーちゃん役がハマってた。
ヒッピーの女の子って、ワキ毛剃らないんだな(^^;ファッションは今みると新鮮で可愛い。
突然亡くなってしまったLuke Perryも久しぶりに姿を見た。早すぎるよね、90210のその後をやる予定だったというので、悲しい😖💦
そして、この映画でもすんごい子役が絶妙な味出してた。どんどん出てくるなあ。助演女優賞にノミネートされても驚かないわ。
ハバナで見たようなカッコいいクラシックカーもたくさん見られたし、古き良きアメリカの風景っていう感じの町並みも味があった。
終わりの方で、とある映画館でRomeo&Julietのタイトルが見えたのは、レオにちなんでご愛敬かしら。
QTの映画はいつも音楽にこだわりがあるけど、この作品でももちろんっそうだった。
あ、最近お気にのマーゴット・ロビーも可愛かったな。衣装もキュートだったし。
レオとブラピがレオの出演作を見ながらのやり取りも面白かったし、劇中劇が複数出てくるなんて、さすがオタクのQT(ノ´∀`*) ブラピの愛犬も名演だった。
しばらくスキニージーンズばかりはいてたので、久しぶりに見たブーツカットやウエスタンブーツがお洒落に見えたわ。
4文字言葉はやたら出てきたりではあったけど、バイオレントなシーンも含めてクスッと笑える演出で、面白いbuddy movieではあったけど、カンフー(?)が得意なカトーさんはちょっと残念。
未だに日本人と中国人をごちゃ混ぜにしているって、今、何年だよ...😓そろそろ正そうよ...( ̄^ ̄)

Bombshell (スキャンダル)

2020-08-08 17:51:56 | cinema
「スキャンダル」とか「ドリーム」とか、最近の邦題、テキトー過ぎ!と、かつて映画関連の仕事をしてた私は思う。もうちょっと頑張って考えてほしいわ😑
事実を元にした作品と言うけど、最近のことなんだな、このニュース。
数多くの女性スタッフに訴えられたロジャーは、この事件が発覚して間もなく亡くなったそうで、自業自得というか。
このニュースは知らなかったものの、''me too''movementで多くの経営陣が訴えられているのは知ってるし、
メークアップでカズ・ヒロさんがアカデミー賞をとったことで話題になりました。
成功のためとはいえ、エグいセクハラの数々、幸い自分はあんな目にあったことはないけど、日本でもセクハラは数多く指摘されているわけで、
被害者は女性ばかりでなく、男性も酷い目にあっているし。
女性活躍推進、なんて言いながら、今も政治家や大企業の経営者、男性が大多数を占めてる。
ニュージーランドみたいに、女性が首相になった上、産休をとるとか、日本でそんな日がくるとは...私が生きているうちはなさそう😑
マーゴット・ロビー出演作をたまたま続けて見たけど、こちらではタイトなスカートにバッチリメーク、もう一本ではピエロのようなメークでファンキーな役と対照的で、彼女の芸達者ぶりを実感。
やっぱり字幕が気になっちゃうんだけど、「きょうだい」が平仮名なのが目についた。昔からこんなルールだったかな。