Diario del companero ocioso

missing Marrakech!

Frozen (アナと雪の女王)

2014-03-29 22:55:19 | cinema
久しぶりのディズニーもの、でもこれは大人向きの作品だと思う。映像も美しいんだけど、楽曲がとにかく素晴らしい。オスカー取ったメインの曲はあちこちで耳にする機会あったけど、劇場で、大音量で聞くと楽曲の良さが際立つ。
鑑賞した晩にさっそくAmazoでサントラ買ってしまった!

ストーリーは、何となく予想できるぞ、って思ってると微妙に意表をつかれたり、まあ、エンディングはやっぱりディズニーだなって感じだけど、でものめりこめる作品だった。
主役二人の目が大きすぎでしょ!と若干突っ込みいれたかったけど、まあ、ディズニーだもんね。。。
氷の世界の描写が美しかったです。

Dallas Buyers Club

2014-03-19 23:17:43 | cinema
"アメリカン・ハッスル"の クリスチャン・ベールは太って別人のようだったけど、本作ではマシュー・マコノヘィがエイズ患者を演じるために20キロ近くも体重落とし、説得力ある風貌で熱演。”マジック・マイク”の、マッチョなストリッパーと同一人物とはとても思えず。(あの役あまりにハマり過ぎで、all right all right!の言い回しも抜けず!本人もアカデミー賞授賞式でまたこのセリフを放っていたけどw
それはさておき、それだけ体重を落として、なおかつこれだけの演技をするのって、どれほどのエネルギーがいるんだったのか...圧巻です。冒頭の、エイズの診断されたあたりの自暴自棄な感じと、その後自分でこの病気について必死に勉強し、新薬を求めて各国を飛び回りながらFDAと闘う、生きがいを見つけたかのような蘇った姿への転身は少なからず感銘を受ける。余命30日という診断を文字通り笑い飛ばすかのように。ロンをあそこまで突き動かしたのってどんなエネルギーだったんだろう。発病したことで自分から遠ざかって行った仲間たちを見返すようなあのパワー、すごい。ロンとレイヨンとのやり取りや、FDAのおじさんたちとのやり取りも絶妙で笑ってしまった。まあ、エイズになっても、お酒もタバコもやめず、不摂生な自分を変えないのはさすがカウボーイというか。酒はやめなくても、レイヨンに加工物は食うな!ってのがおかしいけどw

ジャネット・レトの出演作を見たのは多分始めて、やっぱりミュージシャンの印象が強いけど、いやはや、名男優です。
トランスジェンダーのレイヨンがほんとにハマってる!喋り方も仕草も自然なのだ。可愛げがあるところやちょっと面倒臭いところも。そしてジャンキーぶりも。この人も化けるなー。確か昔、ジョン・レノンを殺害したファン役を演じたんじゃなかったかな。体重増やしてガラッと変身して。オスカー受賞時の弾けっぷりもかわいかったけど、その後ウクライナを訪れて、独立を目指す人たちを激励したってのがまた男前だ。
30 seconds to marsの曲はそんなに詳しくないけど、MVはめっちゃかっこいいです。ここにも彼のアーティスティックな精神が生かされてるのか。

ネットも発達してない時代に、医学のバックグラウンドがない患者が独学で勉強し、大きなお金が動いているであろう大きな製薬メーカーの薬の危険性を指摘しつつ、より副作用の少ない未承認薬を求めて各国を飛び回って集めた薬を患者たちに提供するなんて、製薬メーカーからしたらたまったもんじゃないよね。でも、悩める患者さんからしたら救世主だわな。たまたまお薬開発にちょろっと携わってる私からすると、こんなのありえん!と思ってしまうけど、実話だってのがすごい。実際のところ、製薬会社の開発って、患者さんのため、という以上に大きなお金が動く巨大ビジネスであり、弱者である患者さんたちのことってどこまで考えられてるのか、ってこの作品見て改めて考えてしまったり。日本でもN社やT社という大きなメーカーの不正が立て続けに報道されているし。TPPがいざ走ってしまったら、ほんとに患者さんにとっていいのか?なんて悶々としてしまったり...

この作品は80年代が背景のようだけど、ちょっとツッコミたいシーンも。コードレス電話のでかさは実際そうだったのかもしれないけど、ロンが日本の医師を訪ねるシーンで、一瞬映った渋谷駅前、これ現代のままだった。あのシーンそもそもいらないやん。