Diario del companero ocioso

missing Marrakech!

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

2019-01-06 23:44:18 | cinema
これは、劇場で見ていたら、かなり後味悪い思いをしたはず...見ていて非常に不快だし、差別用語の連発だし。
次はどんな事件が起こるのか、ひやひや、というか、まだあるのー?といった感じで...
ホラーや血まみれの作品でもないのに(まあ、血はいくつかの場面で出てきたけど)、こんなにももやっとした気持ちになるのも久しぶりだわ。フランシス・マクドーマンドの演技が非常にリアルで、説得力あり。ミルドレッドのこと、ほんとに嫌いになるもん。
学生に蹴りを入れたり警察署を燃やしたりして、なんで捕まらないのだ⁉️と、突っ込み入れたいですね。
もはや、被害者の気の毒な母、というより、必殺仕事人みたいだし。彼女が次に何をするのかがほんとに怖い...
そして、ディクソン、これはもしやサム・ロックウェルでは?と思ったら、ビンゴ。久しぶりに見て、いいおっちゃんになっていたけど、これまたいい味出してた。警官が市民を負傷させて捕まらないの?と、またも突っ込みたいところですがw
暗い気分になるシーンが多い中、ミルドレッドの元旦那のGFや、広告会社にいた若い女性など、いまどきのしゃべり方をする、ちょっと頭の軽そうな女子たちもいい味を出していました。

とにかく、後味悪いけど、結末は観客に委ねるのがちょっと救われたような...

Isle of Dogs (犬ヶ島)

2019-01-05 23:38:18 | Weblog
訓市さんのラジオでこの作品について聞いた以外、あまり耳にする機会がなかったけど、予想外の面白さだった。
これまでウェス・アンダーソンの作品にもあまりハマらなかったけど、独特の世界観、それにウェスの日本への思いを強く感じたねー。
細部まで懲りにこっていて、犬達のセリフもいけてるし。
アタリの眉毛が片方途切れているの、チャーリー・プースみたいだったし、ボスもいいキャラ。
オノ・ヨーコさん、本人役で出て来るとは!
劇中に登場する赤いボタンは、まるでアメリカの核のボタンをイメージしているような。
現代の世の中をユーモアを交えて風刺しているような、でもしっかりエンターテインメント作品になっていて、非常に面白かった。
しかもこれ、ストップモーションアニメなのね。政策に非常に手間がかかったんだろうな。。。また見直したい作品。

Wonder

2019-01-04 00:48:36 | cinema
家族がいいのよねー、特に、オーウェン・ウィルソンみたいなお父さん、欲しいと思ってしまった。
お母さんよりソフトな印象だけど、父親としてオギーを応援し、いざという時にユーモアではげます。
ツボに入るセリフがたくさんあって、あんな人 現実の世界にいたらどんなによいかしら・・・
子役たちはとにかく芸達者だけど、オーウェンがとても魅力的な作品だった。
キャラクターごとの目線で見せる展開も良かったです。かなりポジティブすぎる展開ではあるけどね。。。



call me by your name

2019-01-04 00:34:41 | cinema
余程の大ヒット作でないと、劇場での上映サイクルはとても早く、大きなスクリーンで見たかった作品を見逃してしまうことがとっても多い。
この作品も、いつ劇場公開されていたのか、全く気づかなかったけど、劇場で見ていたら、もっともっとどっぷり雰囲気に浸れたはず。
とは言え、とても素敵な作品だった。
イタリアの片田舎の自然の美しさ、ニコラが演奏するピアノの曲の美しさ、そして、オリバーとニコラがお互いを思う気持ちの美しさ。
見ていて、すごく自然で、羨ましくもなる。
ニコラの両親が息子の思いを尊重するところも、特に、悲しむニコラにお父さんが授ける言葉がとても素敵で、こんな理解のある両親、とにかく羨ましくなってしまう。
詩的で繊細で美しかった。続編あるかも、と最近聴いたけど、個人的には一作で終わる方がよいなー...