Diario del companero ocioso

missing Marrakech!

KARAKUSAの森

2006-03-10 11:23:48 | art
また大好きなHOUSE OF SHISEIDOへ行って来た。
今回は"KARAKUSAの森"という企画展を見るため。
トード・ボーンチェという、オランダ出身のアーティストの作品がメイン。
この名前はfamiliarでなかったけど、展示の予告の写真を見て、ピーンと来た。
前々から欲しくて仕方がない"ガーランド"という、繊細な形のライトをデザインしたのが彼!!
(今の住まいにはこのライトは付けられないの...残念。

今回の展示では、ライトのほかにも、花のつぼみのシャンデリアや、同じく唐草模様で鉄製の椅子など、私のツボにはまりまくりのアイテムばかり。
全部欲しくなってしまった。
販売されてないものもあるだろうけど。
その前に引っ越さないと、ライト、換えられない...

彼のHP見たら、これまた素敵なものばかりでないですか。
今後も注目のアーティストだ。
http://www.tordboontje.com/

Crash

2006-03-09 10:37:08 | cinema
オスカーにノミネートされる前は、新作紹介の番組でもあまり取り上げられていなかったし、わざわざ劇場に足を運ぶこともなかったかも。

自分の貧弱な言葉では、この映画を見た感想をうまく言おうとしてもなんだか陳腐にな表現になってしまうのは仕方のないこと。
だけど、さすが作品賞を取っただけある、深い深い作品。
登場人物がとにかく多く、そして、意外なところでいろんな人の人生がぶつかってる。
一見成功しているかのような人が実は問題を抱えていたり、ワルなのに、本当のワルにはなりきれない人がいたり。
赦しもあれば、皮肉もあった。
人種差別主義の警察官、ほんとに嫌なやつなので、それを許しがたい後輩は彼とのペアをやめさせてもらうけど、この二人のその後の展開が対照的で、印象深かった。
Matt Dillon、すごい迫力だった。彼の作品であんなにインパクトに残る役ってなかった。
交通事故の場面、涙が溢れてきてしまった...
助けられて連れて行かれる途中に振り向く奥さんは何を思っていたんだろう、あの時。
"透明のコート"(マントだっけな?)にはもっと泣けた。
皇帝ペンギン以来、涙がぼろぼろ出てきてしまった。

Don Cheadleはもちろん良かったけど、Ludacrisの演技もなかなかで、びっくりした。
Ryan Phillippeも良かったね。意外な展開になってしまったけど。
最後まで展開が全く読めなくて、驚いたり、感動したり、いろんな気持ちになった。

自分の日常とは全く違う世界だけど、なんだかとてもリアルな作品と感じた。
LAに降らないはずの雪、何を象徴してたんだろう...

魂をぐいぐい揺さぶられるような作品だった。
また見たい。


Jarhead

2006-03-02 09:52:28 | cinema
大学生の頃、初めて行ったアメリカ、ホームステイ先はSan Diegoに程近いOcean Sideというところ。
Marineのbaseの中だった。
今考えても不思議だ。
あんな場所に大量の学生を送り込んでたなんて。
でもこのご時勢、さすがにホームステイはやってないかな...?

この映画の冒頭にも出てきました。Camp Pendelton.
あそこで21の夏、ひと月ちょっと過ごしたのだ。
その後も2回くらい、一人で行ったかな。
あのbaseにはいろんな思い出があるなぁ...

映画はかなりブラック。
さすが、Sam Mendes. American BeautyもRoad To Perditionも印象深い映画だったもの。
ドキュメンタリーとは言わないまでも、主人公の名前が原作者と一緒だったから、かなり真実味がある話なのでは?
Jake Gyllenhaalの作品はMoonlight Mileしか見ていないけど、ソフトなイメージがあったので、この映画でマッチョな彼を見るのは新鮮だったし、驚いた。
湾岸戦争を背景にした映画は他にもあるけど、普通の若者の視線で、しかもさめた目線で戦場を見ているこの映画、興味深い。
空軍と海兵隊の競争意識とか、若いjarhead達の悪乗りのシーンとか。
軍の上司のいじめのようなシーン、あれはまんざら嘘でもないのでしょう。
仲間に銃口を向けたりする狂気、緊張状態が続き、油の雨が降ってくるような砂漠に長くいれば、人間もどうなるか想像が付かないね...
ごく普通の若者だったはずの彼ら、戦争映画を見ている時の、そして、一人でもいいからしとめたいという気持ちの異様なテンション、怖かった。

湾岸戦争で中東に出向いた兵士の多くが後遺症に悩まされていると聞きます。
そして、イラクでは、今この瞬間も戦闘が起こっているのでは。
またもいろいろと考えさせられます。
でも、Bushが大統領でなくなったとしても、そう簡単に世の中は変わらないだろうなぁ...
それでもやはり戦争のない世界を願ってやまないよ、本当に。

そういえば、音楽の使い方もかなり効いてたこの映画。
今も頭の中でJesus Walkががんがんかかってます...