実はディズニーのアニメ版は大昔に見たのでそんなに細かいところまでは憶えていないのですが、音楽は良かったけど、全体としてはそんなに好きな作品ではなかった記憶があったので、この実写版が公開になったときも見に行きませんでした。今回WOWOWで見ました。
結果は大きなスクリーンで見たかったと思いました。モーグリ以外全部CG!って宣伝されていたけど、もう本当に息をのむほどの美しさです。ジャングルの風景も素晴らしいし、動物たちも信じられないくらいリアル。もちろん、動物なんてあんな演技するわけないんだからCGしかありえないし、そもそも動物たちがしゃべるわけだから「リアル」と表現するのはおかしいのかもしれませんが、この“ジャングルブック”という世界の中では「リアル」と言っていいと思います。
そして、モーグリを演じるニールセティくんがめちゃ可愛い。これが映画初出演ということらしいのですが、無邪気なモーグリそのものでした。
例によって声優陣が豪華なんですが、スカーレットヨハンソンがモーグリを惑わすヘビのカーを演じていて得意の歌声も聞かせてくれます。オランウータンのキングルーイはクリストファーウォーケンだったのですが、歌も彼が歌ったのかなぁ。キングルーイは超不気味でした。モーグリの親友になるクマのバルーをビルマーレイがやっていて、これがまたぴったりでした。
ワタクシは犬を飼っているので、オオカミの子どもたちがめちゃくちゃ可愛かったです。モーグリを育てたオオカミのお母さんラクシャルピタニョンゴの愛情がたまらない。
トラのシアカーンイドリスエルバは執拗にモーグリの命を狙い、オオカミのリーダー・アキーラジャンカルロエスポジートを殺してしまって、悪者には違いないんですが、彼なりに人間に恨みを持つ理由もあってそう単純にシアカーンだけが悪いとは思えませんでした。もちろん、モーグリを狙っていて怖いし、見ている最中にはシアカーンをやっつけろ!みたいに思っちゃいますけどね。
最後に人間の村から動物たちが「赤い花」と呼んでいる「火」を持ってきてシアカーンをやっつけるモーグリですが、その道中に森中に火を放ってしまうことになって山火事を起こしてしまうところは「おいおいおいおい。一番悪いのんモーグリやんけー」って思って、動物みんなからモーグリが責められるのかと思いきや象たちが水を消してくれて一件落着したので、ちょっとびっくりしましたが、まぁとりあえず丸く収まって良かったです。
エンドロールもお楽しみがいっぱいで、こういうところのジョンファヴロー監督の遊び心がすごく好きです。
ちょっと子供向けかなとは思いますが、ワタクシはこういう子供向けの作品も好きなので楽しむことができました。
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