イギリスの週刊誌「タイムアウト」で脚本を募集、寄せられた3000通の中から9人の監督がそれぞれ好きなストーリーを選んで映画化したという9つのオムニバス。
9人の監督の中にはボブホスキンス、ユアンマクレガー、ジュードロウといった俳優も入っていて、キャストもケリーマクドナルド、ジェイソンフレミング、レイチェルワイズ、レイウィンストンなどイギリスを代表する俳優が出演している。ロンドンの地下鉄(チューブ)が舞台ということで全編イギリスいろの作品である。上に挙げた中にはユアンやジュード、レイチェルワイズのようにハリウッドのメジャーに躍り出ている俳優もいるにはいるが、ここに出てくるのは同じイギリス人でもヒューグラントやルパートエベレット、オーランドブルームのような俳優たちとは一味違うマイナー色というかインディーズ系、インディペンデント系の匂いのする人たちが多い。
お話は9つあるが、ワタクシの好きなものを何篇か取り上げる。
まずは、ドあたまの「ミスタークール」。ジェイソンフレミングが超かっこつけの超かっこ悪い男を演じている。オチの部分でワタクシは映画館で大爆笑したのを覚えている。これからどんなにテンポのいい話が続くのかと期待させるに十分なお話で、これを1話目にもってきたのは本当に大正解である。
「ホーニー」はちょっとHな作品なんだけど、サラリーマンのおっさんの視線を浴びる女性デニースヴァンアウテンが面白半分に彼を刺激する話で、サラリーマンのおっさんがやらしいというよりも彼女のほうが確信犯的な感じだ。そのおっさんが彼女への欲情を抑えようと必死で想像するのがエリザベス女王とサッチャー元首相というのがイギリスいろ満開で笑える。そして、周りも面白がってそのおっさんを見ているところがまたふざけてていい。
「グラスホッパー」も最後のオチが面白く、主役のヤクの売人フランクハーパーが、犯罪者なんだけど、不憫にさえ思えちゃう。
「マウス」もオチが大切な話で、途中の一人の女性をめぐる車中のみんなの想像は面白いけど、オチはあまりにも汚らしすぎてちょっと見るに耐えない。これもイギリス流のブラックユーモアなのか。
「マイファーザー、ザ・ライヤー」は下町のあんまりガラがいいとは言えない、子どもに無賃乗車させるような父親レイウィンストンだけど、子どものことを思って最後にポツリとウソをつくところにホロリとさせられる。息子もきっと父親が言っていることはウソだということは分かっただろうけど、それでもきっと大きな安心を得たに違いないという気になる。9つの中でワタクシが一番好きな作品。
最後の「スティールアウェイ」は無鉄砲な若い恋人同士の「トレインスポッティング」的な話かと思いきや、実は宗教的で幻想的なファンタジーだったことに最後に気付かされる。悲しいお話なんだけど、なぜだか少しホッとさせられるような不思議な魅力のある作品。
ここまで、6つ紹介したけど、残りはジュードロウ監督作品の「手の中の鳥」、ユアンマクレガー監督作品の「ボーン」、レイチェルワイズ主演の「ローズバッド」。どれも心温まるいいお話だけど、ここでは割愛する。
それぞれの話の頭での題名やキャストなどの出し方もおしゃれな感じにしてあって、題名がどこに出されるか探しながら見るのも楽しいし、すべての話は全く関係ないのにチューブの雰囲気を守っているために全体に心地よい統一感が流れている。
イギリスいろだ、イギリス流だと書いているけど、ワタクシもそれを言葉で説明するのことはできない。ワタクシがイギリスいろだと勝手に思い込んでいるだけなのかもしれない。でも、普段ハリウッドのメジャースタジオの作品しか見ていない人ならば特にこういう作品を見れば、「何かが違う」と感じ取ってもらえると思う。
9人の監督の中にはボブホスキンス、ユアンマクレガー、ジュードロウといった俳優も入っていて、キャストもケリーマクドナルド、ジェイソンフレミング、レイチェルワイズ、レイウィンストンなどイギリスを代表する俳優が出演している。ロンドンの地下鉄(チューブ)が舞台ということで全編イギリスいろの作品である。上に挙げた中にはユアンやジュード、レイチェルワイズのようにハリウッドのメジャーに躍り出ている俳優もいるにはいるが、ここに出てくるのは同じイギリス人でもヒューグラントやルパートエベレット、オーランドブルームのような俳優たちとは一味違うマイナー色というかインディーズ系、インディペンデント系の匂いのする人たちが多い。
お話は9つあるが、ワタクシの好きなものを何篇か取り上げる。
まずは、ドあたまの「ミスタークール」。ジェイソンフレミングが超かっこつけの超かっこ悪い男を演じている。オチの部分でワタクシは映画館で大爆笑したのを覚えている。これからどんなにテンポのいい話が続くのかと期待させるに十分なお話で、これを1話目にもってきたのは本当に大正解である。
「ホーニー」はちょっとHな作品なんだけど、サラリーマンのおっさんの視線を浴びる女性デニースヴァンアウテンが面白半分に彼を刺激する話で、サラリーマンのおっさんがやらしいというよりも彼女のほうが確信犯的な感じだ。そのおっさんが彼女への欲情を抑えようと必死で想像するのがエリザベス女王とサッチャー元首相というのがイギリスいろ満開で笑える。そして、周りも面白がってそのおっさんを見ているところがまたふざけてていい。
「グラスホッパー」も最後のオチが面白く、主役のヤクの売人フランクハーパーが、犯罪者なんだけど、不憫にさえ思えちゃう。
「マウス」もオチが大切な話で、途中の一人の女性をめぐる車中のみんなの想像は面白いけど、オチはあまりにも汚らしすぎてちょっと見るに耐えない。これもイギリス流のブラックユーモアなのか。
「マイファーザー、ザ・ライヤー」は下町のあんまりガラがいいとは言えない、子どもに無賃乗車させるような父親レイウィンストンだけど、子どものことを思って最後にポツリとウソをつくところにホロリとさせられる。息子もきっと父親が言っていることはウソだということは分かっただろうけど、それでもきっと大きな安心を得たに違いないという気になる。9つの中でワタクシが一番好きな作品。
最後の「スティールアウェイ」は無鉄砲な若い恋人同士の「トレインスポッティング」的な話かと思いきや、実は宗教的で幻想的なファンタジーだったことに最後に気付かされる。悲しいお話なんだけど、なぜだか少しホッとさせられるような不思議な魅力のある作品。
ここまで、6つ紹介したけど、残りはジュードロウ監督作品の「手の中の鳥」、ユアンマクレガー監督作品の「ボーン」、レイチェルワイズ主演の「ローズバッド」。どれも心温まるいいお話だけど、ここでは割愛する。
それぞれの話の頭での題名やキャストなどの出し方もおしゃれな感じにしてあって、題名がどこに出されるか探しながら見るのも楽しいし、すべての話は全く関係ないのにチューブの雰囲気を守っているために全体に心地よい統一感が流れている。
イギリスいろだ、イギリス流だと書いているけど、ワタクシもそれを言葉で説明するのことはできない。ワタクシがイギリスいろだと勝手に思い込んでいるだけなのかもしれない。でも、普段ハリウッドのメジャースタジオの作品しか見ていない人ならば特にこういう作品を見れば、「何かが違う」と感じ取ってもらえると思う。
DVD出てるでしょうか?
レンタルしてますかね???
ただ、大きな映画ではないので、レンタル屋にあっても1本とかかも&見つけにくい場所にあるかも…