シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

地球が静止する日

2011-06-08 | シネマ た行

このブログを読んでくださっている方はワタクシがこのブログに取り上げる映画の基準というものをご存知の方もいらっしゃると思いますが、今日の作品を書く前にもう一度書いておきたいと思います。

1、現在公開中の作品のレビュー(良いと思っても悪いと思っても書く)
2、過去の作品でテレビ、DVDなどで見たものの中で良いと思ったもの。

要するに、今現在公開中のものは見に行く参考になることもあるかと、悪い評価も書きますが、古い作品をわざわざひっぱり出してきて悪い評価を発表はしないという方針です。「良い」という評価の中には、ストーリーは良くないけど、役者の演技が良いとか、ひとつのセリフが良いなども含まれます。

なぜ今回これを説明したかと言うと、今回の記事はちょっと例外だからです。この「地球が静止する日」という作品。先日テレビで放映されていたものを見たのですが、特に「良い」と思った点はありませんでしたが、この作品を見て感じたことを書いておきたかったので取り上げました。

1951年の「地球の静止する日」のリメイク版とされていますが、内容はかなり変わっているようです。オリジナル版はクラトゥという宇宙人が地球人が他の惑星を攻撃するのをやめるよう説得に来るという当時の冷戦や核戦争を意識した内容だったようです。この08版では、クラトゥキアヌリーブスは人類が地球を破壊してしまう前に人類を滅ぼしに来たという設定でした。現在の問題である自然破壊をテーマにしています。

そのクラトゥの目的を知った科学者ヘレンジェニファーコネリーが「私たち人類は変わる。だから助けてほしい」と言うのです。彼女は亡くなった夫の連れ子であるジェイコブジェイデンスミスを引き取って育てています。宇宙人キアヌはこの二人の血のつながらない親子愛に心を動かされ人類を助けるという展開なのですが…このあたりへの感想は書かないでおきます。

結局宇宙人キアヌは人類を助けてしまうのですが、、、見終わったワタクシはぽろっと「人類を滅ぼしてくれれば良かったのに」と呟きました。実際地球のためを思ったら都合よく他の生物を残し人類だけを滅ぼしてくれるパワーのある者がいるなら、そうしてくれたほうがいいんじゃないの?と。

普通に「社会の未来」を考えている人や子供がいる人には批判を受ける感想だとは思いますが、宇宙人キアヌが本部に報告していたように「地球人は話が通じず、非常に好戦的な種族」であると感じるし、地球にとって人類だけがいなくなることは非常に好都合なんじゃないかと感じました。「私たちは変わる」というヘレンの言葉がワタクシには空虚な言葉にしか聞こえなかった。人類は何千年も好戦的で愚かな種族であることはまったく変わってない。これからも変わるとは思えない。

あと、こういう宇宙人との戦い系で常に先頭に立って指揮をするはずのアメリカ大統領さまが全然登場せずに国防長官キャシーベイツばかり出てくるのが不自然だなと思っていたら、最後に大統領の愚かな決断のせいで人類を危機に陥れちゃうからなんですね。アメリカ大統領さまを登場させてそんなミスはさせられない、と。

アメリカ大統領の判断ミスで人類を地上から完全に消し去ってしまうハリウッド映画、見てみたいなぁ。

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「映画」もいいけど「犬」も好き。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」

 



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