シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

セブン

2005-04-06 | シネマ さ行
1995年作品。かーなり前ですね。TV放映も何度もしてるので見てない人のほうが少ないでしょうか?結構古いんですが、ワタクシ好きなのであえて取り上げます。

ブラッドピット、いま見返すときっと初々しく感じるでしょうね。このころは、共演のグウィネスパルトローと付き合っていていい感じのカップルでした。この暗ーーーい作品の中でも二人のシーンは少しほのぼのするところがあります。

★ブラピ演じるこの夫、おそらく不器用でネクタイを自分で締めれないのでしょう、グウィネス演じる奥さんがネクタイを結んで首のところを輪っかにしてハンガーにいっぱいぶら下げてあげています。彼は、その中からネクタイを選んで首にかけて締めていくんです。

★彼が彼女のことをどんなに愛しているかが分かるシーン。捜査で遅くなって夜中に帰宅し眠っている妻がいる寝室に滑り込む彼。少し音を立ててしまい、彼女が起きてしまってないか心配そうな顔で見つめます。ささいなシーンですが、夫婦愛がうまく表れています。

こういうシーンがラストの怖さを引き立てるのです…そんなシーンをうまく作り出した監督はデビットフィンチャー。このときは「天才現る」か!?と思ったのですが、その後、「ファイトクラブ」「パニックルーム」なんかでまぁ、そこそこですかね。

この作品、とにかくずーーーーーっと雨です。それもどしゃぶりです。もーーーーおっ、うっとおしいっ!!!です。そして、それが暗い作品をさらにダークに盛り上げてくれます。しかしワタクシたちには、字幕という強い味方がいるからいいけど、ネイティブの人たちちゃんと台詞聞き取れるかなぁって心配になるくらい激しい雨の音のシーンもあります。

映像もエグいわ、犯人のケビンスペイシーが不気味やわ、ラストシーンも後味悪いわで、もう最高です。

キリスト教徒だったらもっとゾッとするのかもしれないですね。
もうみなさんご存知の通り七つの大罪がテーマですから。

傲慢嫉妬大食淫欲怠惰貪欲憤怒

でしたね。大食でドキッとした人いませんか???

見ていない人のために念のためラストは言わないでおきますが、イヤーな感じですよね。
このラストのせいで「きらーい」って言う人も結構いますよね。
でもよく考えてみると、この犯人、少なくとも偽善者ではなかったってことなんですかね?