ちびっころんず:☆: ~のんびり会報告書~

こんな日本の片隅でも、
沢山の猫さん達との出会いと別れ、そして再会があります。

ド根性ニャンコ!

2007-11-08 21:55:10 | シロタン(会員№11)
                               
▲オッドアイのキレイな猫のはずなのに、
今年の春はイジメ地獄の真っ只中で、
ボロボロヨレヨレでした。


 男性歌手が歌う歌謡曲の中に、よく「僕は君の事をちゃんと愛せていただろうか・・・?」
という感じの歌詞が出てきます。

 私もいなくなった子達との日々を思い出す度、愛していた事がちゃんと伝わっていたのだろうかと
・・・今の所、確かめようもないのでやるせないです。

 今日、職場の敷地内にある、名前の分からない花が綿毛の付いた種を飛ばしていました。
私は休憩時間に、そのフワフワした種を見てあの子達を思い出し、
「これみたいに、どっかに行っちゃった。」
・・・と心でつぶやき、綿毛を手につまみ取って息で吹いて飛ばし、
後は晩秋の風に乗り換えて流れて行くのをぼんやりと眺めていました。

 私としては、病気になったらきちんと治してあげたい。人間の世界の中できちんと生きて行けるようにしたいと、
病院へ連れて行き、薬も与え、避妊手術も受けさせたのです。
・・・でも、いなくなった子達には拷問のような苦痛を与えていただけだったのでしょうか?

 悲しみにひたっているのも真実なのですが、その一方で日常も続いているのでした。
不思議な事に、反対にどんなひどい仕打ちを受けても、何があっても、
流れ着いた今いる場所に、しぶとく図太く留まり続ける猫もいるのでした。

 大家さんと共同で面倒を見ている外猫がそうで、ラブカンやその他の外猫達と毎日のようにケンカになって、
今年の春先はどの猫にやられたのかは不明なのですが、のどに穴が開くというような大怪我をしていたのです。
私が病院に連れて行きましたが、「正直こりゃあダメかな・・・。今日か明日が峠かな。」
と思いました。だって食道に到達するかって程のどがえぐれていましたから。

 ところが意外にも病院の先生は、「こういう場合は穴が開いた方がいい。」
なんて言っていました!
ケガの周りの毛をバリカンで刈ってもらい、私が消毒薬を毎日霧吹きで吹きかけて治しました。
包帯とかは全然巻かなかったんですよ!
まあ、猫だからそういう物をおとなしく巻いていたとは思えませんが・・・。

 そんな目に遭ったにもかかわらず、その猫はその後も住所を変えず、
相も変わらず、たとえ寝床を他の猫達から襲撃されても、今だにここに居続けているのです。
実は私もこいつには時々(全く爪を引っ込める事を知らない引っかき魔なので!引っかかれると)
ひどい事を言ってしまったり、ラブカンやキイラが側にいると無視したりもしちゃうんですけどね。

 でも全然こたえていないのか、それでも毎日毎日馴れ馴れしく嬉しそうな顔と声で寄って来ては、
ラブカンやキイラのごはんの食べ残しをせがむのです。
人間なら自殺に追い込まれるか心の病に陥りかねない、どう見ても過酷なニャン世のはずなのに。
この驚異のド根性ニャンコ!


 「何があろうが残った者の勝ち。」
―その根性は私も見習いたいと・・・本当は密かに師として尊敬してはいるんですけどね。
だから、最悪の時にはあんたの事をちゃんと守りますよ。

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