ご無沙汰しております。
いつの間にか12月ですね。早すぎる!
ほんの数日前に除夜の鐘を聴いたような。。
脳脊髄液減少症患者には、休日はないのです。
常に症状と向き合い、闘い、凹み、命かけで生きています。
でも、神様はなかなかお迎えに来てくれない。
こんな残酷な病気ってそんなにないと思うなあ~。
先日亡くなった、川島さんも召される数日前までは、立って普通に話していたし、
舞台の稽古もされていらしたそうですし。
今、乳がんの抗がん剤との副作用で闘っていらっしゃる北斗さんも、
ブログによると、愛犬とのお散歩や外食もされているようで。
もちろん、それは、同病者に対する励ましやエールのために、あえて笑顔でいらっしゃるかもしれないけれど。
癌治療は、患者さんの選択肢があります。
手術か、抗がん剤か、放射線か。
そのステージと患部や患者さんの状態によりますが、「選択肢がある」、そして「患者として認められている」
わけですよね。もうそれだけで、なんて恵まれているのだろう~。
こんな事を書いてしまうと、また荒れるのかな。
「癌患者」を冒涜している、とか、削除しろとか。
でもね。癌患者さんのように知名度の高い方々は、弱音を吐かず思い切り前向きの記事を綴るのは素晴らしい。
頑張ってほしい、と願います。
ただ、私達のように、9割以上の医師に認知されない疾患患者は、それは、どうなのかな。
どんなに「辛い、辛い」と訴えても、「気のせい」「性格のせい」「ストレスのせい」にされて
ただひたすら放置されている身としては、やっぱりね。
今、置かれている現状や症状を訴えてほしいです。
と・こ・ろ・で
脳脊髄液減少症に光が見えてきました。
「髄液漏れ治療:患部血液注射、9割有効 359例分析」
毎日新聞 2015年11月30日
リンクが切れる前に、一応全文コピペします。
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激しい頭痛やめまいなどを起こす「脳脊髄(せきずい)液減少症」で、厚生労働省研究班が359症例を分析し、
ブラッドパッチと呼ばれる治療が90%の確率で有効との結果が出た。症例には交通事故などの「外傷」で発症したものが相当数含まれるという。
「髄液が漏れることは極めてまれで、患者はほとんどいないはず」と否定する声が一部に根強くあるが、
8年以上の研究はこの主張を真っ向から否定する結果となっている。
日本脳神経外科学会が30日に東京都内で発表した。
学会理事長で研究班長の嘉山孝正氏は「健康保険が適用されるようにしたい。引きこもりの子どもの中にも患者がいるかもしれず、
小児の研究にも取り組む」と語った。
発表によると、減少症を先進医療で治療している46の医療機関にアンケートを実施。回答があった30機関で計890症例を治療していた。
研究班はさらに協力が得られた359症例について詳細なアンケートをした。
ブラッドパッチをしたのは336例。結果は、治癒33・1%、軽快57・1%、不変9・5%、悪化0・3%。
この疾患について「近年日本で相次いだ報告の多くは誤診だ」との批判がある。
主な根拠は、髄液が漏れることがあると70年以上前から言われてきたのに、報告例が少なかったからだ。
研究班の2011年の中間報告でも、認定した確実な症例は16にとどまった。それが一気に増えた理由について、
嘉山氏は「先進医療に認められ、治療する医療機関が増えたため」と説明。890もの症例が集まった減少症の研究は例がないという。
減少症は00年ごろから日本の一部の医師が積極的に診断するようになった。
05年に交通事故の補償を巡って訴訟が続発していると分かり、社会問題化した。
研究班は07年に発足。11年に髄液の漏れを判定する基準をまとめた。12年春、ブラッドパッチが先進医療に認められた。
患者団体「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」の中井宏代表は「保険適用が現実味を帯びてきた。研究班に感謝したい」と話している。【渡辺暖】
【ことば】脳脊髄液減少症とブラッドパッチ
脳と脊髄は硬膜で包まれており、硬膜内の隙間(すきま)を髄液が満たしている。
この髄液が漏れて減ると頭痛や吐き気、めまいなどさまざまな症状が起きる。漏れを止める治療法に、
患者から採取した血液を患部付近に注射する「ブラッドパッチ」がある。患者団体によると全額自費だと数十万円かかる。
2012年に先進医療となり、国の基準を満たした医療機関では一部に保険が適用され、患者負担は10万円程度。
◇脳脊髄液減少症を巡る主な動き
2000年ごろ 交通事故で発症すると主張する医師が現れる
05年5月 事故の補償を巡る患者と損保各社との訴訟多発が表面化
9月 事故との因果関係を認める初の民事判決(2月)が明らかに
06年1月 2例目の患者勝訴判決
3月 厚生労働相が研究費補助を表明
10月 日本脳神経外科学会がシンポジウムで議論
07年3月 国の研究班がスタート
11年5月 研究班が「事故での発症はまれでない」と中間報告
10月 研究班が診断基準を発表
12年5月 ブラッドパッチの先進医療を承認
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いつも毎日新聞さん、ありがとうございます。
この病気を長年取材して下さっている、渡辺暖さん、本当に感謝しています。
「朝日」さんや「読売」さんも、よろしくお願いしますね~。
ようやく、この病気に光が当たってきたな、ととても嬉しく思います。
ただ、この記事読んで、なんだかな~と思う部分もあります。
「減少症は00年ごろから日本の一部の医師が積極的に診断するようになった。」
「一部」って、熱海のS医師ですよね。
S教授がいなければ、彼の気づきがなければ、今でも、患者さん達は、暗闇の中で彷徨っていたはずです。
彼が医学会で、発表しても、発表しても反発の嵐だったそうです。
特に、損保側の医師の反論がすさまじい。
「むちうち位で、硬膜に穴は開かない」「ちょっとした外傷で脳脊髄液は漏れない」
と攻撃し続けてきました。
この脳脊は、交通事故の外傷(特にむちうち症)で発症するケースが多いので、損保会社からの圧力はいかに想像に絶したかと。
交通事故で発症した方は、保険が適用しないことで、かなりの治療費を自己負担し、
しかも損保会社からは「詐病」とののしられ、家族からも周囲からも「怠け者」と責められ。。
お子さんの患者の中には「不登校児童」とレッテルを張られ。
そんな方々が救われる。。
ようやく光が見えてきました。
でも、不透明な部分が多いのです。
なぜ、今まで「熱海」の患者データが採用されなかったのでしょうか。
なぜ、今まで「7割改善」とされていたのが、いきなり「9割有効」になったのか。
まあ、保険適用になるのは、非常に嬉しい事。
保険適用になる事で、今まで放置されていた患者さんが「怠け者」から「認められる患者」となります。
経済的にも社会的にも、理解が得られ、精神的にも救われると思います。
脳脊髄液の研究も進むでしょう。
ただ、何となく。
手放しで喜べないような気もしています。
「9割有効」という文言が、患者さん達に、誤解を与えてしまうのではないか、と危惧しています。
どうか、関係者各位の皆様、慎重なご検討をお願いします。
先日、熱海のS先生の診察に行かせていただいて、いつもより時間がずれ込み、私はほぼ最後だったのですが、診察終了が、9時過ぎでした。先生の疲労が心配されます。私などは、待っている間は、ホテルで休むことができますが、同じ病気の先生が、休む間もなく、寝る間もなく、ずっと患者に献身しておられる姿に感謝です。いつもは、とにかく短時間で、診察を終わらせないと、先生が倒れちゃう!と思ったすぐに出てくるのですが、今回は、最後だったのもあり、少しゆっくり話せました。多くの患者さん方がおっしゃるように、「一番辛いことはなんですか?」の質問に答えていたとき、それはそれは真剣に聞いてくださって、ああ、こんな風だから、患者さんたちは安心するんだなぁと感じました。とりあえずは、次回、アートセレブをまたしてみますが、先生が疲れすぎないように、そして、先生の後継ぎが生まれてほしいですね。いつも祈るばかりです。のぶさんもどうぞお大事になさってくださいね^^
いつもお気遣いありがとうございます。
熱海受診お疲れ様です☆(o・ω・o)ゝ
先生は相変わらず、超多忙でいらしたんですね。脳脊を抱えてのこの激務は、どう考えても、上(神)からのサポートがあるとしか考えられませんね。
先生を励まし、癒してくれるものは。。。患者さんなんだと思います。
そして・・・・・・・
以前、ある難症の患者さんが入院時。
ふともらされたそうです。
「自分は子供たちに財産は残してあげられないけれど、その変わり「脳脊髄液減少症」を理解してもらうために働いてきた事を残したい」、、、みたいな。
なんだか涙が出てきました。
早朝から深夜まで、休日もほとんどとらず。
私財を研究や講演に投資し。
しかも、ご自分が発見し苦労の末臨床され、発表されてきたデータが、他の医師の方々の「手柄」とされようが。。
多分S医師にとってはあんまり関係ないのでしょうね。
ステージが違いすぎるから。
ただ、やっぱり、後継者が出てきてくれないと困ります。
どうか、どうか。志のある脳外科医さま。お願いいたします。
本当に見ているものが違うのだと思います。私はいろいろな先生方にサポートしていただいていて、いつも良い先生に恵まれていることを感謝しています。時々テレビなどを見て、クイズなどで頭の良いお医者様なども出ておられますが、「診察はあんまりしてもらおうとは思わないなぁ…」って思ってしまうのは、患者とともに石としての使命のもとに精一杯自分を差し出しておられる先生方を身近で見ているからでしょうね 後継者が、出てきて下さったら、S先生もきっとまた大きな喜びとなるでしょうね。神様にお祈りするばかりです。知り合いに、お医者様や、お医者様の卵さんがいらっしゃるので、声掛けをしてもらってますが、なかなかですね~ しかし、感動のあまり今日は幸せな気持ちで過ごせます
私は五苓散のお蔭か? 1年前よりは動けるようになりました。
長年諦めていた年末大掃除も、今年は「中掃除」」ぐらいはしたいものだと、、、ちょっとした野望を燃やしています^^
それはそうと、、、来年から保険適応になれば、本格的に風向きが変わると思います。
否定派が手の平を変える瞬間が見れますよ。
個人的には、「プリズン・トリック」の作家さんが今どうされているのかが気になっています^^
認められている病気と、認められない病気の違いは大きいですよね。
私は「脳脊髄液減少症」で、「癌のステージ4」&「臓器摘出」した患者なので、、、、でかい声で言いますッ!!
癌の方が楽です!
「死にたくない!」と恐怖におののく病気と、
ひたすら「死を願うしかない病気」の違いは、、、なったものしか分かりませんよ。
必ず大逆転する日が来ます。
S先生たちの名誉のためにも私は諦めきれんですわぁぁ~~
S先生は、お会いすると、なんだか「菩薩」とか「観音様」とか。。温かいオーラに包まれるような気がします。
お金とか、地位や名誉とか、そんなレベルから離れた場所にいらっしゃるのだと思います。
私も、同感!。少し前「神の手をもつ医師」とかでTVに出演された方は、凄く高級そうな車に乗っていらして(サイトに出ていた)。
確かに腕はいいのかもしれないけれど、あまりに自信満々すぎて、思い切り引いてしまいました。。。
その後、患者さんに裁判を起こされたそうですが。
人は「神」は超える事はできないですよね。いつも謙虚でいないと。
後継者。。。難しいですね。
「急募:脳外科医・・・●年収:普通/●勤務時間/不定期・時に夜勤以外の夜勤あり●休日/不定期●患者さんの話を魂で聞けて、その痛みに心から寄り添える人/人の命を人生の最優先に出来る人」
まあ、あまりいないかな~~。
私、なんとか生きています。ろくろさんのブログもチェックさせて頂いています
年々改善されているご様子、、心強いです。中掃除ーすごいな~。しようと思われた事がまず素晴らしい進展ですよね
「脳脊髄液減少症」で、「癌のステージ4」&「臓器摘出」した患者・・・ものすご~く強力なサポーターです。
私も、ろくろさんのお蔭で怖いものなしになりました。
人生の大逆転ありますよね。
その世紀の生き証人として立ち会える事が、実はとてつもなくうれし~い
ただ、「保険適用」で、へぼ医者のミスや、クレームや熱海への患者押し寄せが、懸念され心配です
これ、ツボにはまりました^^ 最後の●がまず、難しいなあ・・・「将来的にこうなりたい人を含む」とか?
保険適用になりそうですが、よそで失敗した人がまた、今以上に、S先生のところに、集まってきて、逆に忙しくなったりして?! それでも、保険適用になったら、もう少しは関心を持ってもらえるから、後継者もでてくるかなぁ・・・研修医さんも、あまりの激務に、「あ、無理」とか思っちゃうのかな?でも、それでも助けたい!っていう、心ある研修医が、きっと先生のもとに神様から送られてくると信じたいです。
入院中、看護師さんに聞いたのですが、S先生の激務をご存知の他の科の先生たちが、他の先生の願いは聞かなくても、S先生の頼み事は何をおいても聞いてくれ、すぐに手伝ってくださるんですって・・・人徳ですよね~ ああ、それにしても、冬の気候は、夏とはまた別の意味で、堪えるから、先生が心配です
最近、医療のドラマが多いように思います。
研修医って年収300万位らしいですね。なのに超激務。
でもそれは、開業した時のための修行みたいに思っているのかなあ~。
もし、それがず~~~っと続くとしたら、やってられないかと。
医学部も国公立と私立では、雲泥の差の学費がかかると聞いています。
合コンでも医学生は、モテモテだそうで。それって高頭脳と高収入を見越して、良いDNAをゲットしたいのかな。
だとしたら、S医師のような夫は「残念」かもしれないのだけれど。
あるS医師の著書の後記に「妻に感謝」のような一文がありました。また息子さんらしき方のブログ(ベンチャー企業)にお父様を応援するような記事がありました。
ご家族で、同じ方向を見て支えていらっしゃるのだなあ、とほほえましくも温かくも思った覚えがあります。
はなこさんも人工髄液うまくいきますように
研修医は年収300万なんだ・・・やっぱり普通の新人さんよりは多いですね。その分激務だから、時給にしたら、ブラックになるって聞いたことがあります。
研修医どころか、超ベテランの、脳髄のエキスパートのS先生なのに、本当に、ひたすら献身されておられて、もう感謝の言葉しかありません。息子さんのブログ、見てみたいです^^ お父さんの後ろ姿が、しっかり伝わっていますね。看護師さんたちもスタッフの方にも、S先生の姿は、伝わっていてとってもいいですね。
S先生を支える、後継者が本当に必要ですね!先生の技術と思い、心をしっかり受け継げる人。本当に必要だから、きっと願いは届くはず!
のぶさん、嵐の次の日も体調には引きずりますから、無理しないでくださいね。お大事に^^
ワタシ、生きてます。生きてます。
あの嵐の日に、ふらつき目まいが酷くて、転び腰をしたたか打ちました~。うぅ、これってビックリ腰ってやつ?
な~んて思ってましたが、これがなんと日に日に良くなってくるんです。
ああ、私の治癒力ってしっかり作動していたんですね。
多分、ただの打撲だったのかな~。そこで思うわけです。
なんで「脳脊髄液」の怪我は、なんで何年も経っても治癒しないのだろう~~って。
そこが、これからの保険適用後の研究テーマでしょうね。
S医師の息子さんのブログはもう閉鎖されているようです。
拝見したのはもうかなり前の事なので。
記事には、「脳脊髄液減少症」の現状と署名の件だったかな。ただその最後に「この○○医師は私の父です」と書かれてありました。
ああ、いい息子さんだなあ~。ホントは後継者になってくれたらもっとよかったのに。。などと(心の声)。ハハハ。
でも笑っている場合ではなく、この問題切実です。
はなこさんがおっしゃる通りです。
普通の病気と違って、画像や数値で分かるものではなく、患者さんの声に心で聴けないと、無理だと思います。
はなこさんも、ご自愛くださいね