ブレハッチのプログラム変更

2008-11-30 | ●ピアノ&クラシックが好き
ツィメルマン@東京文化会館でもらったプログラムの後ろの方に
来年2月のブレハッチの公演の広告が載っていて
それで知ったんですが、
プログラムが変更になったんですね。
ショパンのバラード1番、マズルカop.24が
英雄ポロネーズ、マズルカop.17になったそうです。

バラード1番がなくなってしまったのは
期待が大きかっただけに非常に、ひじょ~~~に!残念なんですけど
まぁ、一度はプログラムに入れたということは
いずれは弾く気があるということだと思うので
期待は未来に先送りしておきましょう。
op.17のマズルカが聴けるのは嬉しいです。
ブレハッチの弾く17-1大好きなんだよな~!踊り出したくなるくらい。
会場で突然踊り出した女がいたらそれは私です(嘘)。
マズルカは着々とブレハッチの手の中に取り込まれているようで
マズルカ全集録音とかするつもりなのかなぁ(←※憶測です)と思うと
嬉しくてたまりません。

(2008.12.14追記
Moim kolejnym marzeniem jest nagranie kiedyś wszystkich Chopinowskich mazurków.
「いつかショパンのマズルカを全部録音することが僕の次の夢です」ってインタビュー記事を見つけました。うふうふ~
Szczęśliwi czasu nie licząより)


ブレハッチのレパートリーがなかなか広がらないことへの不満・不安よりも
私には彼が自分のペースを崩さないでいてくれることの安心の方が大きいです。
それにブレハッチは、同じ曲を弾いたとしてもいつもかなり変えて弾くので
それはすごく面白いしね・・・。

ツィメルマンが終わったので

2008-11-29 | ●ピアノ&クラシックが好き
ツィメルマンのルトスワフスキが終わったので
12月を待たずして今年のミッション完了な気分。
3ヶ月連続の祭り(ルガンスキーアンスネスツィメルマン)が終わりました。
この3人のピアニストを最優先として他にも色々行きましたが
・・・贅沢なハナシですが、今年はちょっと色々聴きすぎました(^_^;
私の小さな脳みそでは処理速度が全然追いついてない感じで
ここんとこずっと熱っぽいのに似て頭がグルグルしてます。
Macが処理してるあいだ時計がグルグル回ってる(固まってるとも言う)、あんな感じ。
一人の音楽家をたくさん聴くのはいいけど、
たくさんの人をたくさん聴くのは私には向かないみたいだ。
あきらめたのもかなりあるんだけどな←それも贅沢なハナシ。
まぁそんなグルグルもそう体験できるものじゃないし、
こんな遠い東の地まで来てくださる音楽家の方々と
それを実現してくださる方々には感謝しなければいけません。
またヨロシクお願いします。

でも、12月に行こうと思ってたコンサートあったんですが
やめました。
来年2月のブレハッチまで、オーバーヒートした頭を冷やしたい…。



と思ったのに、1月にポゴレリチが来るのかー・・・。
ポゴレリチは今一番聴いておきたい人だけど(大きく変わってる最中だと思うので)
この人のコンサートってまた長々と引きずるんだよな~~~・・・。



コレ→も行かないことにしました。
ポロネーズ12番とか聴きたかったけど、気づいたら終わってたし(-_-;)。

洗脳成功?

2008-11-28 | ●ピアノ&クラシックが好き
アンスネスのコンサートに連れて行った友達が
ラフマニノフの2番のCDをいくつか聴き比べてみたいと言うので
1枚ずつ貸してます。
いまんところ、ロシアの挙動不審な貴公子盤とウズベクの鬼神盤を貸しました。
あとロシアの巨匠盤とポーランドの素敵なおじさま盤をレンタル予定。

あえてノルウェーのあの人盤を避けたのは
ちょうどよく放送のあったN響との演奏を見て欲しかったから。
ちゃんと見てくれたそうです。
「すごく良かった!アンスネスさん、私好きかも…」とのこと。
あららら、そうですか。そうでしょう。おほほほほ。


先日なぜか突然思い立って
村上春樹氏の『意味がなければスイングはない』を買いました。
(この本については以前少し書きました→
後半部分参照)
アンスネスのことをどう書いているかという話は別として
この人の音楽の聴き方に共感するものがあるので
持っておきたくなったのでした。

意味がなければスイングはない
意味がなければスイングはない
  • 村上春樹
  • 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,400
  • 発売日: 2005/11/25
  • 売上ランキング: 74715
  • おすすめ度 4.5

posted with Socialtunes at 2008/11/28


ツィメルマン&ミュンフン指揮東フィル@東京文化会館

2008-11-27 | ●コンサートに行きました
昨日はツィメルマンのコンチェルトを聴きに
東京文化会館大ホールへ行きました。

プログラム
メシアン/ほほえみ
ルトスワフスキ/ピアノ協奏曲
ピアノ:クリスティアン・ツィメルマン
チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団
(コンチェルト終わった後帰りました)


ツィメルマンに捧げられたルトスワフスキのピアノ協奏曲。
この曲でのツィメルマンの音は
ただひたすら透き通って冷たく、鋭利でした。
優しい弱音もあるんだけど、暖かみのある音ではなかった。あえて封印している。
その冷徹な音が、まさにこのルトスワフスキのピアノ協奏曲を完成するために必要な
最後の楽器という感じがした。
暗く、深い谷底をのぞきこむような、
ぞっとする、でも不思議と怖くない。醜くもない。
その世界に、何度か魂持って行かれる感覚に陥りました。

解説によれば、ルトスワフスキがこの曲の構想を持ち始めたのは
1977年、ツィメルマンがまだ20歳だった頃らしい。
もしかしたらツィメルマンは、この曲を弾くまで
自分がこういう音を持っているということを知らなかったんじゃないだろうか。
ルトスワフスキは、その音をツィメルマンから
この曲を使って引っ張り出したんじゃないだろうか。
(というのは私の勝手な憶測です。逃)


現代音楽好きですか、と言われたら
正直言って苦手です(-_-;)。
それなのに何で聴きに行くのかと言えば。
作曲家とともにピアノ協奏曲を作り上げたピアニスト本人が弾いてくれるから。
それと、まだ評価が定まりきっていない曲を聴いて
自分だけの噛み砕き方が出来るから。
ショパンと同時代に生きることは出来なかったけど
ルトスワフスキと同じ時代に生きている人間の特権を
行使しに行くのです。



余談。
この日配られたプログラムの最初のページに
ポーランド人の苗字について書かれていました。
「~スキ」で終わる苗字はポーランド人にとってなんとなく
エレガントで威厳ある響きなんだとか。
へぇ~と思いながら読んでいたら
自分が持ってる本からの引用文でした(^_^;
あはははー、今度こそちゃんと読もう…。
(ちなみに『ポーランドを知るための60章』という本です)

まほうのひだりて

2008-11-23 | ●ピアノ&クラシックが好き
うちの家族は四六時中テレビを見ているので
コンチェルト1曲分40分間テレビを独占するのはタイヘンです。
今朝早起きしたのに母が起きて来ちゃうし。
一昨日放送のあったアンスネス&N響のラフマニノフ、
今日やっと見れました。
母と一緒に見るとヤなんだよな~うるさいから。
案の定、「あらステキな人じゃない」「どこの人?」「なんて人?」「このコンサート行ったの?」「これどこ?」「私も行きたかった~」等々
非常にうるさかったです(-_-;)。

ホールで聴いたときはオケの音が大きくて
ピアノの音がかき消され気味だったんですが
テレビではピアノの音もちゃんと拾ってくれてました。
テレビってホールの響きは再現できないけど、こういう利点もあるのね。
アンスネスの左手の音、やっぱり大きかった。聞き違いではなかった
その左手の音が好きです(告白)。
左手の音が大きいのに、和音全体の響きが壊れず綺麗に響くのはなんでなんだろう…。


話変わりますが、カジモトさんからコンサートのお知らせが届きました。
ワールドピアニスト2009のBシリーズ(ポリーニ、アンデルシェフスキ、ワッツ、エマール)に心惹かれてますが
ポリーニS席のお値段(2万5千円)以上に
アンデルさんサントリーホールに驚いてしまった。
なんか、今まで紀尾井ホールでやってたようなコンサートが
みんなサントリーホールかオペラシティになってるような気がする。
なんかあったんですかねー?





ブラレイ@東京文化会館

2008-11-21 | ●コンサートに行きました
昨日はフランク・ブラレイのコンサートを聴きに
東京文化会館小ホールへ行きました。

プログラム
シューベルト/即興曲op.90-1、90-3、142-4
ベートーヴェン/ピアノソナタ第31番
ドビュッシー/前奏曲集より
沈める寺、さえぎられたセレナード、亜麻色の髪の乙女、ヴィーノの門、交代する3度、枯葉、風変わりなラヴィーヌ将軍
ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
アンコール
ガーシュウィン/アイ・ガット・リズム
ドビュッシー/前奏曲集よりミンストレル
ガーシュウィン/3つの前奏曲より


オレンジのシャツにグレーのスーツをお召しのブラレイさん、
ゆっくりと歩いてきてピアノの前で止まり、
肩から客席を向いてゆっくりとお辞儀をなさいます。
この最初のお辞儀からブラレイの音楽が鳴っているようでした。
前半、なんだか聴いてて照れてしまったのは
ブラレイと目が合っちゃうような席だったせいだけではあるまい…。
なんかこう、ささやくようなピアノなんですよ。
シューベルトの深い即興曲もベー様の晩年のソナタも
ブラレイが弾いたそれは愛のささやきでございました。
…知らないうちに顔が笑ってました。照れるっちゅうねん。

後半のドビュッシーはさすがお国ものと言いますか、
極端に強い音と繊細な弱音の使い分けが見事で
ドビュッシーの描いた絵を遠くで見ているのか近くで見ているのかわからなくなるような感じがして
輪郭がぼやけるような印象になってるのがすごくきれいでした。
・・・多分私は、ブラレイの弾いたドビュッシーがすごく好きなんですよ。
でもほら、私はついこの前アンスネスの
まるでお父さんが子供に教えるような、シンプルではっきりしたドビュッシーに洗脳されたばっかりなもんですから、
その上でブラレイのドビュッシー聴いてたら
なんかもうドビュッシーが全然わからなくなってしまって
頭の中がグルグルしてました…。
最後のガーシュウィンが一番、何も考えずにブラレイの音色と音楽両方を楽しめたような気がする。
ラプソディ・イン・ブルーも良かったし、アンコールの2曲も。
ああしかしドビュッシー・・・・・・・。


サイン会あったんですけどそのドビュッシーのせいで非常に気持ちが中途半端で
並ぶのが申し訳なかったので見学してました。
ブラレイのラヴェルを聴いてみたいなと思ったんだけど
CDはドビュッシーがメインで入ってたので保留。しばらく考えます。
ブラレイさんは右利きでした。
サインした物を両手で持ち上げて、持ち主の目を見てそれを返しておられました。
その仕草もまたブラレイさんの音楽のひとつなのでした。
アムールの国の人だわ~





ヤンソンス指揮ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団@NHKホール

2008-11-14 | ●コンサートに行きました
一昨日の11月12日、マリス・ヤンソンス指揮ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団を聴きに
NHKホールへ行きました。

プログラム
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77
ヴァイオリン:ジュリアン・ラクリン
バッハ/パルティータ(ヴァイオリンのアンコール、何番なのかわかりません…)
ブラームス/交響曲第3番ヘ長調op.90
R.シュトラウス/交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』
アンコール
ブラームス/ハンガリー舞曲第1番
ヨハン・シュトラウス/ポルカ『ハンガリー万歳』
マリス・ヤンソンス指揮ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団

…ヘタすると一生片思いのままで終わるかもと思っていた指揮者とオーケストラを
NHK音楽祭(←チケットが安い)と「m」さんのおかげで聴くことができました(涙)。
すっっっげーーきれーだった…。
3階席で聴いてましたが、全部の音がクリアに聞こえてきました。
ぼんやりした音がひとつもない。
休符までしっかり、見えるように聞こえてくる。
(↑「休符」って、全休符とかじゃなくて8分休符とか16分休符とかのレベルですよ)
全員が同じ音楽を目指しているのがわかりました。
その中心にいるヤンソンスのおじさま…
かっっっこよかっった~~…。

ヤンソンスのブラームスは優しかったり暖かかったりはしないけど、難しくない。
ひとつひとつの音は、どんな音なのか、どんな響きなのか、
全部ヤンソンスが教えてくれる。
重苦しくなく、透き通った響きで、洗練されてて、
重くないけど決して軽すぎることもなくて
いつまでもひたっていたいような余韻が残る。
3番はちょっと地味な曲かもしれないけど
ヤンソンスとこのオーケストラの響きを堪能するには
ぴったりだったかもとか思ったり。

そんなブラームスの後のティルオイレンシュビーゲル。
リズムがキレキレで、ちょっとお茶目な感じもあって
本当かっこよかった。
お客さんの、もっと拍手したいって気持ちに応えるような
楽しいアンコール2曲。
すごくお腹いっぱいな気持ちでホールを後にしました。



このコンサートはテレビ放送があります。
11月22日PM10:00~ ハイビジョンウィークエンドシアター
12月1日AM0:40~ クラシックロイヤルシート
・・・。
12月1日は明け方にアンスネスのリサイタル放送もあるはず…
寝るなってことですか(^_^;。

香港でアンスネスのマスタークラス

2008-11-10 | ●ピアノ&クラシックが好き
が、あったそうです。
いいな~、いいないいないいな~~~!!
って、日本じゃたくさんコンサートしてくれたんだから
あまり贅沢言っちゃいけないんですけど
それでもまだ言っちゃう、いいいいなあああぁぁぁ~~~!!!(←しつこい)

そのマスタークラスを聴講した日本人の方が
ブログでそのことをレポートしておられます。
その方=ペンネさんにリンクの許可をいただきましたので(ありがとうございます~!)
貼らせていただきます。

ペンネ 音の綴り
アンスネスのマスタークラス*フランク「前奏曲、コラール&フーガ」
アンスネスのマスタークラス*ショパン「ピアノ・コンチェルト」第一番


ショパンのコンチェルトの方…
この前ラフマニノフだけどアンスネスの弾くコンチェルトを聴いたばっかりなので
なんか妙に説得力あるように感じてしまいました(^_^;
N響とやったコンチェルト、特に初日の方は
なんかやたらアンスネスの左手が聞こえてくるなぁと思ったのです。
オーケストラの音、大きかったし。
(ただしこれはたまたま私の席がそう聞こえる席だっただけかもしれず、
はっきりとはわかりません)

「左手、左手、左手」って、ああ何だかわかる気がする。
アンスネスの音楽の作り方って
やっぱりそうなのかぁ…(←何だそりゃ(^_^;)。






アンスネス@兵庫県立文化芸術センター

2008-11-04 | ●コンサートに行きました
昨日はアンスネスのコンサートを聴きに
兵庫県立文化芸術センターに行きました。
(↑コベルコ大ホールとは呼びたくないらしい)
最寄りの西宮北口駅の改札出たところにアンスネスのでっかいポスターがあって
思わず笑ってしまった…。
↑何故笑う…←だってぇ、あまりにもでっかいポスターだったんだもん。

プログラム(王子ホール、静岡音楽館AOIと同じ)
ベートーヴェン/ピアノソナタ第13番、第14番
ドビュッシー/前奏曲第1集・第2集より
霧、野を渡る風、アナカプリの丘、雪の上の足あと、ビーノの門、西風の見たもの、ヒースの草むら、さえぎられたセレナード、エジプトの壷、オンディーヌ、月の光がそそぐテラス
アンコール
スカルラッティ/ソナタ 二長調K.492/L.14 嬰ハ短調K.247/L.256
ヤナーチェク/『霧の中で』より第3曲

このホールへは初めて行ったんですけど、まぁ立派なホールだこと。
大きいホールだったけどよく響いてたし
なんでしょ、ここってピアノも良いのかな?
なんかとっても綺麗に聞こえました。
もちろんそれは弾き手にもよるでしょうが、
良い弾き手が良いピアノと良いホールでノれるということもあるでしょう。

今回のアンスネスの来日公演はこの日が最終日なので
がっちり記憶にとどめるべく聴きました。
ベートーヴェン13番第2楽章のピアニシモとフォルテシモの対比。
第3楽章から第4楽章に移る時の間。
何よりこの曲で聴くことのできる、アンスネスならではの和声感。
月光第一楽章の左手の音。
あったかい第2楽章。粒の揃ったキレキレの第3楽章、その第1楽章と第2楽章との対比。
ドビュッシーの前奏曲、今回の来日公演で聴いた中では
『西風の見たもの』が一番好きかも…と思うのは
先日のサントリーホール効果があるかもしれないけど
『アナカプリの丘』も好き。
そしてその2曲の後の『雪の上の足あと』『ヒースの草むら』の静けさ。
とろけるような音の『オンディーヌ』。
アンスネスの音が消えていくのを何度となく
目を閉じて聴いたり、高い天井を見上げたりして聴きました。

そんな風にして聴いたプログラムが終わった後の
アンコールのスカルラッティのソナタ、
ニ長調がとっても幸せに聞こえました。
ペダルたくさん踏んでるのに
なんであんなに音が澄んでるのか不思議。
スカルラッティの嬰ハ短調のソナタの後、
「もう1曲だけね」って仕草をして『霧の中で』を弾いてくれました。


日本公演の後すぐ香港公演とのことなので
今日はサイン会ないだろうなぁと思ってたんですが
時間のない中、やってくれました。
すっごい大急ぎでしたけど、
黒いところには白いペン、白いところには黒いペン、って
ちゃんと持ち替えてました。
ありがとう(感涙)。


1年半の間楽しみにしていた(っていうかココロの支えにしていた)アンスネス週間が終わってしまいました。
次はいつだろう…。




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スカルラッティのソナタについて情報をいただきました。
ありがとうございました。

フアンチ、ナミロフスキー@横浜みなとみらい小ホール

2008-11-01 | ●コンサートに行きました
今日は「アンスネスはフォルダ保存・非表示」と自分に言い聞かせながら
第27回横浜市招待国際ピアノ演奏会の1日目を聴きに
横浜みなとみらい小ホールへ行きました。
今日の出演者は
クレア・フアンチ(アメリカ)とミハイル・ナミロフスキー(イスラエル)。

プログラム
ショパン/ピアノソナタ第3番
スクリャービン/ピアノソナタ第2番、エチュードop.42-3、43-4、8-10、8-12
アンコール
モーツァルト(ファジル・サイ編曲)/トルコ行進曲ジャズアレンジ
ピアノ:クレア・フアンチ
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スカルラッティ/ソナタK11
ハイドン/ピアノソナタ第40番
シューマン/交響的練習曲
アンコール(未確認ですすみません(^_^;)
ピアノ:ミハイル・ナミロフスキー


フアンチと言うと、可愛い顔に似合わない轟くようなフォルテの印象が強いので
ショパンのソナタはどうかなと思ってたんだけど
この子は小鳥さんのような歌心も持ってるのを聴きながら思い出しました。
高い音がきらきらしててきれいだった。
このヒトはこのカワイイ歌声でひきつけておいてから、轟音を出すわけですよ(笑)。
…でもこの曲の第3楽章は難しいですな。ここで緊張を切らないのは本当難しい。
第4楽章は、彼女ならではの音で突っ走ってました。
ちょっと情熱的すぎるとも思ったんだけど、
ショパンだし、許容範囲でしょう。
「私はこう弾きたい」というのが感じられました。

フアンチの後半は、当初予定されていたペトルーシュカから変更されてスクリャービン。
ここでも歌声と轟音は健在でしたが、
普段スクリャービンというとポゴレリチーとかルガンスキーとか聴いてる身には
すごく変わったスクリャービンに聞こえました。
ソナタの第2楽章、アクセントの付け方が変わってて、
(アクセントって言うのかな?)上行の音型だけを強調してて
暗闇に何かがキラッ、キラッと光ってる、みたいな感じで面白かったです。

アンコールでは、まぁおとなしい曲を弾くわけはないとは思ってましたが
「Mozart, Turkish March」と言って弾き始めた曲は
ジャズっぽく華やかにアレンジしたトルコマーチでした。
(ヴォロドス編のヤツじゃありません)
(08.11.16追記 ファジル・サイ編曲のものだそうです。
ペンネさんから情報いただきました。ありがとうございました)
こういうエンターテイメント性ある曲ももう準備してるのね…。

フアンチちゃんもまだ18歳というかもう18歳というか
これから多分もっとコンクールとか受けるつもりなんだろうと思いますが
どんな結果になっても自分を見失わないで
いつまでも「私はこう弾きたい」って気持ちを大事にしてほしいと思います。


…次のナミロフスキーですが
こちらは本当の歌声が聞こえてきてですねー…。
鼻歌ってレベルではないですよ、トゥルットゥ~トゥルットゥ~ルルル~~と
かなりはっきり歌っててですねー…。ずーっとずーっと歌っててですねー…。
その歌が邪魔でナミロフスキーワールドに入っていけませんでした(^_^;。
それでもスカルラッティハイドンくらいまでは聴いていられたんだけど
シューマンがわりとクセのある演奏でですねー…
思わず「呼び鈴押しても出ないし鍵かかってるので帰ります」と書き置きして帰ろうかと思ってしまいました(-_-;)
音自体は綺麗だったので、彼のお部屋に入れたヒトは幸せになれたんじゃないかと思います。
私はきっとアレだ、ミハイルって名前の人とは相性が悪いんだ(-_-;)


最後、今日出演した2人と明日出演予定の2人(プロシャエフと河村尚子)が揃って挨拶に出てきました。
自分の出番の時は大人っぽい白くて綺麗なドレスだったフアンチちゃんが
この時はGパン&スニーカーに着替えちゃってて
あまりと言えばあんまりなギャップに笑ってしまいました。