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WindowsCE FAN/Windows Phone FANのウェブマスター日記 2007年~2011年版です
Windows Phone FAN日記









OS インストールの革命だ。Windows 7 は、仮想ディスクからのブートも可能らしい
今や一日に Windows7 に関する記事を見ない日はないといっても過言ではない。
メジャーな ITニュースサイトを追いかけるだけでも、1日に5本~10本というオーダーで、Windows 7 の記事が掲載されている。

その中でも、特にこれはすごい情報だったので、紹介したい。

(関連記事)
Windows 7の仮想ハードディスクがスゴイ!─(1) 手軽にOSテストもできるVHDってナンだ!?
http://www.computerworld.jp/topics/win7/151010.html

まず、IT またはパソコン・エキスパート向けの方に一言で記事の要点を紹介すると、「Windows 7 のブートマネージャーは、.VHDを認識できて、そこから OS を起動することができる」だ。

以下、私なりに感動した点を伝えたい。

.VHD というのは、Virutal PC をご利用の方ならおなじみの仮想ディスク形式のファイル。Windows のファイルとして扱われて、通常 Windows Vista とかをインストールしたら、15GB ~ 20GB の.VHD ファイルが、ハードディスク上に作成される。でもって、この .VHD ファイルの中が、Virtual PC 上の OS からみると、一つの HDD になっているというわけだ。

この .VHDファイルに OS をインストールしたり、この .VHD をブートディスクとして選択できると言うことは、下記のようなことができることを意味している。

1.Windows 7 のシステムを .VHDファイルとして、フルバックアップ取得しておくと、好きなときに、その時のシステム状態のままブートすることができる

例えば、5月14日にフルバックアップを取得しておくと、3ヶ月後とか、極端な話3年後とかでも、このフルバックアップ状態の OS を起動して、その時の OS状態までを一時的に呼び出すことができる。これは従来の「システムの復元」とは異なる。「システムの復元」は、復元する時点まで、OS環境を戻してしまうが、その後、元の状態に戻すためには、新しくパッチファイルやサービスパックを適用し直さなくてはならない。一方、この「.VHDへのバックアップ」からブートするというのは、一時的に、その時の状態で PC を起動できるということを意味する。従来、Virtual PC とかの中でしかできなかったことを、ネイティブな状態で実現できるのだ。

これは、いろんな OS を試したいとか、ソフトウェアの試験で、様々な環境を保持しておかないといけないといったニーズがある場合に絶大な効果を持つことだろう。最近は、1.5TB HDD が1万円を切っているが、逆にこの HDD が1個あれば、そこに 10個程度の OS 環境を保持しておいて、ブートマネージャーで一発切替しながら使う、というようなことができそうだ。

2.データファイルをバックアップしているときには、復元しなくても、バックアップ内容を参照できる

バックアップ先を .VHDファイルにしておく。通常は、10GB とか 16GB とかの大きいファイルのまま保管しておけばいいのだが、いざ、そのファイルのバックアップを参照したいときには、従来は、ディスク上への復元処理が必要だった。この .VHDファイルを直接マウントできるようになったことで、その中身をちょこっとみたり、編集したりすることができるようになる。

もちろん、リスクもあるだろう。
.VHD ファイル自体は巨大なので、インターネット上で簡単に流出することはないだろうが、社内 LAN 内などで、勝手に自分の PC 環境をコピーされて利用されてしまうようなケースはでてくるかもしれない。

それにしても、仮想化に使われる要素技術というのは、単なる Virtual PC みたいなエミュレータや、下位互換性の担保のためだけでなく、様々な場面で使えるんだなあと思うこの頃です。
[ Windows7 ] / 2009-06-19 03:09:40 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




     




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