ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

アゴマヒアヒその弐

2006-09-30 | 暮 Life
続・マヒアヒ。


センベイ先生と

「いやいや会社は無理!」

「いやいや会社は無理?」と問答を繰り返しつつ

とりあえず感覚検査をしましょう
という事になった。

アゴやら頬や腕にペタペタと
電気コードの様なものを貼付けられる。

センベイ先生:
「えーそれでは、これから3種類の電流を順番に流します
ピリやビリっという感覚があったら合図して下さい。」

ワタシ:「は、ハイ」

なんとなく緊張感漂う。

センベイ先生:「では始めます」

ピィィィ~

ワタシ:「・・・・・・・」

うーん・・何も感じない・・。

センベイ先生は「まだこないかい?」と言いたげな顔で見ている。

うーん。気合集中。

かすかにピリっと(した気が)する。

ワタシ:「はいっ!はいっ!はいっー!今きました!今!」

とかなり大きい声で、
しかも大きく挙手までしてしまった。

センベイ先生:
「うあっ!びっくりしました。はいはい。じゃあ次いきますね」

ワタシ:「(気合じゃ)・・・・・」

その後しばらく
「はいっ!はいっ!はいっー」を繰り返す。

結果はやはり「正常」感覚エリアから
「鈍麻」感覚エリアであった。

「どんま」ってどんな?なんて
冗談を言ってる場合でなく。

とりあえずその日は会社に行かなければならず
注射をして”要注意人物”になる訳にもいかないので、

レーザー治療にする。

時間にすると30分位の治療が終了すると
歯科助手の人がやってきた。

「それでは椅子を起こしますね~」

と言いいながらさらに椅子を倒された。

「あわわわ~」と足をバタバタさせ
あやうく、頭からずり落ちそうになる。

「す、す、すいません!」と言いながら
また更に倒される。

おいーどこまで倒れるんだこの椅子!
とまた足をバタバタさせながら

アタシかなりすごい間抜けな格好じゃないの!?
とさらに足をバタバタさせて思う。

なんだかまだ予告編の時点なのに
大変だぞーこりゃ。




アゴマヒアヒその壱

2006-09-29 | 暮 Life
ちょうど一週間前に
骨からほじくり出して抜歯した左の親不知。

抜歯自体の経過はかなり良好で
前回より腫れも少なかったか?と

喜んだののもつかの間
大きな置き土産があった。

いつまでたっても麻酔が切れない
あのぼわーっとした感覚。

下唇の左側とその下のアゴ左半分に
まったく感覚がなくなってしまった。

触っても、つねっても何も感じない。

驚いた事に歯の感覚もない。

そういえば歯にも立派に神経が
通っていたよな~と改めて実感。

すごいぞよ人間の身体は。

水曜日に抜糸があったので
イケメン先生にその旨を伝えると

とたんに厳しい顔になり

「すぐ上の階に専門の科があるので行きます」と
連れ去られる。

「うおっ!これは緊急事態じゃなかろうか?」と

しまりのない顔から一緒に
「厳しい顔」になろうと思ったが、

なにせマヒアヒなのであえなく断念。

連れていかれた科は「ハイリスク科」

直訳すると”高い危険科”
名前からしてスゴイ。。。。


イケメン先生から、流れる様なバトンタッチで
Drスランプに出てくる則巻千兵衛さんの様な先生が現れる。
(いつもながら例え古)


感覚麻痺はとにかく早期治療が必要で
一番効果高いとの説明。

それには投薬をしつつ、

「首へ麻酔注射」or「レーザー+電気治療」

一番効果が高いのは「首に注射」になるとの事。
首に局部麻酔と同じものを打つ?!!!

私:「先生その注射は打つと、どんな症状が現れます?」

センベイ先生:「うーん麻酔ですからね。
人それぞれなんですが、顔半分が赤くなる人もいますね。
片目瞼がおちてきたり、充血したり、首から上が熱くなったり。」

私:「・・・・」

センベイ先生:「あと平行感覚も鈍くなるから
歩くとフラつく事がありますね。物凄い眠気がありますね」

私:「眠くて真っ直ぐ歩けないんですか?片目マブタが落ち気味?
外にいたらかなり要注意人物ですね・・・」

センベイ先生:
「注射後はしばらく安静にしていただかないと
身体への負担が大きいですし」

私:「その後そんな”要注意人物状態”で仕事は出来ますかね?」

センベイ先生:「いやいやとんでもない。おそらく無理です。」

私:「いやいやそれならとんでもない注射無理ですよ。」

いやいや どうなるアタシ!?



メゾン・ド・ヒミコ

2006-09-27 | 観 Movie Museum
観終わるとキスしたくなる映画だと
掲示板の感想にあった。

ふーんなるほどね思う。


どこが?何が?どうして?などと

真面目に聞かれた所で説明出来るものでもなく
あくまでも感覚の問題で。

メゾン・ド・ヒミコ


オダジョー再びである。

しかも設定は父親の恋人。
しかもゲイ役なんてあまりにもあまりにも。


「俺、女にまったく興味ないんだよね」


と、まるで
「俺、納豆好きじゃないんだよね」と

食べ物の好みを言われるかの様な感じで
オダジョーに言われた日には

あーあーそうですかと悪態の一つも
付ききたくなるものだ。


美しいはずの柴崎コウがちっとも美しく撮られてなく
オダジョーばかりが美しく

メゾン・ド・ヒミコの部屋の装飾も
これまた個性的で色鮮やか。


人間誰でも大切な人
楽しい事・綺麗なもの・気の会う仲間だけで
暮らせたらそんなハッピーな事はないけれど

それが出来ない現実のギャップと
どこまで折り合い流れて行くのか。

それが老いての余生であればこそ
より強く願う事かもしれない。

御前崎に建つという
青い海に面した”メゾン・ド・ヒミコ”を見たくなる。

そしてプラス冒頭の感想が
ふっと現れる映画なのである。

親知らず・リターンズ

2006-09-24 | 暮 Life
金曜日に左側の”親知らず”の抜歯を再び。

まさに週末の秋空の様にあっ腫れの
腫れっぷりである。

今回はやっかいな方の親知らず側で
抜歯前からCTスキャンを撮影するなど
結構大掛かりな準備をして臨む。

先生からも

「うーん。万が一ですけどね
顎の骨が割れる事もあるんですよ」

私「はぁ・・・顎の骨が割れるですか?」

先生:
「まあ最悪の状況によってですがね。
そうなると一ヶ月は顎は絶対固定で、
口をほんの少し開けた状態で流動食みたいになります」

私:「なりますって・・(オイオイそんな簡単に言うなっつーの)」

どえらいリスクの大きさじゃないか。

先生:「いや最悪の場合ですよ。最悪の場合ですから。」

最悪、最悪って。。最悪を連呼。


前回が2時間半近い時間がかかったので
今回はそれ以上の時間を覚悟し、

もしかしたらしばらく戻れないかもしれないと
なんだか判らないが、妙な決死の覚悟で

会社でも

「さようなら。もうこれで戻れないかも・・」と
神妙に挨拶する。

上司は
「親知らず抜くんだろー痛いぞー
あー痛てー痛てー」と追い討ちをかける。


シドイ。


ド・緊張のまま治療開始。

前回の経験があったから
工程や、痛さの具合がなんとなくわかって

「はい次来るよ来るよ」「はいっやっぱりキター」と
予想が出来たのは良かったのか?悪かったのか?

しかし時間は1時間ちょっとで終了。

先生は
「そうだった!骨硬かったんですよねー
思い出した。やっぱり硬い!硬かった!」

また硬い硬いって連呼しなくても。


時間も早くてあっさり終ったのはいいが

下唇と左顎半分が麻痺が続いていて
しまりがない。

口の中の出血が続いているので
油断するとヨダレが赤くつつーっと流れ

うたた寝なんてしようものなら
まさにホラー。怖すぎ。。


会計で前回CT撮影代を3万円近く取られたのが
間違いだったらしく

2万5千円もキャッシュバックされて
ちょっと臨時収入ダヨとホラー顔で喜ぶ。

油断するとヨダレ血が・・イカンイカン。

しかし今回は食事も普通に食べれるし
痛みもないので復活は早いかと。

あとはこの腫れと麻痺が
復活するのにどの位かかるか。

またしばらくマスク生活だな・・こりゃ。





冷静とジョン・メイヤーのあいだ

2006-09-20 | 暮 Life
月曜日の岩盤浴の後
久しぶりにCDを購入した。

最近では、電車でCDウォークマンの
蓋をバチコーンと開けていたりすると

「ほぉ未だにCDですか・・」といった
上から目線を感じるのは、単なるワタクシのヒガミ!?


今回の購入品はかなりの当りであった。

休日のグータラ時間に流すもよし。
夜のマタリーな時間に流すもよろし。

変に邪魔せず、それでいて心地良く
朝からずーっとかけっぱなし。

クリス・ペプラー風に言えば
”今週はヘビーローテーションだぜベイビー”
(あくまでもイメージ。)



なんとなく”プードル犬”を彷彿させる
アーティスト。

JOHN MAYER
CONTINUUM




「ジョン!ジョ~ン!ジョォーーン!よーしっヨシヨシヨシ」と
ムツ・ゴロウさんに変身したい所。

なんつって。


その後、図書館で
「冷静と情熱のあいだ」を借りる。

何を今さらなんだが。

とりあえず赤しかなかったので、赤だけ借りた。

読み終わって、やはり江國香織は好みではない。と実感。
あのフワフワした浮ついた感じが入り込めない。

同じ浮ついた感でも

川上弘美や吉本ばななの
ちょっと違う世界の浮つきは理解出来るんだがな・・

そして「青」。

辻仁成か・・・。これまた趣味じゃない。
といった所で、貸し出し中で見当たらなかった。

あの「赤」の終わり方で、みんな納得したのだろうか。

このままでは納得出来ないので
やはり「青」を借りて読むしかないのか!

そして、本じゃどうにも納得いかねーと
DVDも借りてしまうのか!

そして最後は、やっぱり納得いかねぞーと
なりつつ、

本もDVDも制覇して満足そうな
自分がいそうな気がしないでも。