ふらんす座への招待

俳句をあそぼう

句会レポート

2009-03-03 20:26:43 | ふらんす座
 3月1日(日)須磨浦如行句会

   参加者7名 たかし、喜哉、突波、二郎、詠穂 、アキ(句会のみ)
         延年(選句のみ)

  特選句 (たかし選)

        浅春の汀へ波は瞼めく  (突波)

  並選句 (たかし選) 

        沖の春確かめ砂の琹する        (突波) 

        この浜の母へおみやげ桜貝       (喜哉) 

        にぎり飯光れ弥生の日の光       (喜哉)

        春の浜みな日に向ひ居たりけり     (喜哉)

        水温むおでんのやふな敦盛塚      (二郎)

        路線図に首かしげたり春の雲      (二郎) 


 互選句

        来る潮のささやく如く春を告ぐ     (たかし)

        囀りのただ中に居て春浴びる      (たかし)

        梅園をぐるぐるぐると迷子のよう    (詠穂)

        梅園に誘われて来るロープウェイ    (詠穂)

        門番の猫と目合いて紅梅の庭      (詠穂)

        南国の木の実とワイン春うたげ     (アキ)

        古具屋の扉を開けた春の風       (アキ)

        くつひもを結んでは立つ一年生     (アキ)

        貝寄風に光り飛び去る菓子袋      (喜哉)

        食べて寝て人を愛する春がくる     (突波)

        千里眼少女あらはる山笑ふ       (二郎)

 

 須磨浦公園駅を降りると道ひとつ隔てたむこうに海が拡がり、かすかに磯の香りがしてきました。  こんなロケーションだったかなと思いつつ、春の海を真近にした感慨にひたっていました。  
好天に恵まれ、二回目の吟行句会は、それぞれの顔にあたる春日のようにおだやかに始められました。  背後には山もせまり、どこへ行くのも自由、わくわくできれば句材はどこにでもあるように思えます。  蕪村句碑のある丘より眺めた瀬戸内の海は、突波さんの句ではないけれど、女性の瞼のようにゆったりとした艶をどこか感じさせるものがありました。
今回はアキちゃんが句会のみの参加。  それと、ゲストとして延年さんに選句のみをしていただきました。  延年さんは元お寺の住職さんなのですが、私達の業の深い句に対して忌憚なく意見を述べられ、いつもと違う面白さを加味してくれました。
得点を数えてみれば、一点差に5人がひしめく激戦。  面白くなかったわけがありません。  
   

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