みなさん、あけましておめでとうございます
今年も何とぞ
12月27日(日)
参加者 たかし、喜哉、突波、ジロー、還水、鈴鹿、草径、エリザベス、究、
白水、ゆりこ(通信参加)
互選句
その時を心得て待つ寒椿 たかし
招きつつ遠ざかりゆく雪娘
猿泣くや峪峰越ゆる雪女郎
終着駅はだれかの始発駅雪夜 喜哉
ってなわけでオデン屋にシケ込んでゐる
雪おんな襦袢の下の温湿布
御手やはらかにと雪おんなの情事
帰れない二人となりて聖夜の星
眼鏡に眼鏡映りゐてレノンの忌 突波
口で脱ぐ手袋こころ決めてより
柚子坊の離ればなれに育ちけり
雪女郎名前を問ふてしまひけり
生きていていいのと手袋の片方 ジロー
いもうとを背負ふゆぐれ雪蛍
雪女郎そろり手の出る換金口
水洟の音のさびしき電話口
ディケンズの背表紙見上ぐ十二月
行く年をみーんな悩んで火垂るの忌 還水
ニュ-ロンが停電したる聖夜かな
内職のはかどるほどに夜寒かな
年の瀬や食い余したるシュトーレン
サーカスの網くるくると冬を降ろす 鈴鹿
「了解」の返信メールおしつまる
わさび田にわさびはなくて雪の空
手話の指言葉を持てりクリスマス 草径
潜水の捜査に混じる鴨の群
軽トラの破れ去る音年の暮
私はねだめかもと言ふ雪女郎 エリ
雪女郎夜討ち朝駆け脈を診る
数の子のすじ引く未練大晦日
カマボコはお魚かと問へた今昔
町娘立ち去り後には雪女郎
大根の汁をも喰らふ雪女郎 究
婚活に敗れて負けてクリスマス
数へ日や悔いは背中に立つといふ 白水
処女であることの哀しさ雪の精
原節子深雪のように清潔だ
夢の恋燃えてひらくやインパオス
屋根の上降り積む雪やアン・ドゥ・トロワ
年の暮消防車たちピッカッピカ ゆりこ
雪女郎出るに出られぬぽかぽかや
どきっとしたギギギピーピー冬の鳥
室の花夫恋ひシチュー煮えるころ ゆみこ