ふらんす座への招待

俳句をあそぼう

句会レポート

2015-01-12 01:23:38 | 白水
   1月4日(日)
     参加者ーたかし、喜哉、ジロー、網代、烈、鈴鹿
         かづこ、ゆりこ
     通信参加ー還水、白水

  おめでとう ございます
今年は羊年  羊男が一人、二人、三人、部屋に何人もあつまって、どれが本当の羊男なのかわからなくなる初夢を見ました。
あたたかな一年になるといいですね。

この日は出句3句。あとの2句はかづこさんより「コート」、ゆりこさんより「初みくじ」の席題をいただいて、その場で作句するという趣向にしました。 

27年 どこへ行くのかわからない
      ふらんす座丸の船出です。


 互選句
初みくじ重ねし馬齢屁の如し     たかし
古箪笥に忘れられたる宝船
初硯写経二枚目胡坐組む
餅花や揺れて背中のうそ寒さ
着こなした後姿のコートかな
運命はことだまに寄る初みくじ    喜哉
あらたまの日を集めてや軒雫
大和橋山の風にも淑気かな
コートごとただ抱きしめるという言葉
悴める指で昨日を巻き戻す      ジロー
初みくじ折り目正しく結びけり
餅花の柱に凭れ吉三めく
徘徊のひとのコートにすみれ満つ
河豚の宿鏡にうつる大鼾       網代
大旦和暦一葉めくりをり
コートの子我を一気に抜き去りぬ
シャンソンに憩一字の師走の夜
初みくじ世の運よりも吾のそれ    烈
新玉の透き通りたる碧さかな
大年の月煌々と路地照らす
初みくじ心に留めて結びけり     鈴鹿
裏がえすコートを持つ娘目を伏せて
雪雲の覆へる海へ坂下る
カキ船に群れいるかもめ不乱なる
雪しまく窓に病衣の友佇てり     かづこ
寒烏静める町を起し来る       ゆりこ
雑煮でも食はうかされど膝に猫    還水
賀状でも書かうかされど膝に猫
幻想の一番煎じ大旦
鱈の身のほろほろ崩れ除夜の鐘    白水
素に戻る舞いによごしし足袋ひとつ
カヌーゆく鍵穴ぬけて冬銀河


                                                                                

心に太陽を

2011-11-12 14:36:27 | 白水
 句会の皆さまお変わりございませんでしょうか?
過去にエッセイを2編書いたことがあるのですが、ご家族(ご遺族)の方に対して配慮せねばなりませんから、公の場で発表することはできません。
いま被災地で不自由な生活を強いられている方々、あるいはそこでボランティアとしてがんばっている方々に向けて応援メッセージのような詩を載せます。

    ドイツの詩人:ツェーザル・フライシュレン。
心に太陽を持て。
あらしが ふこうと、ふぶきが こようと、
天には黒雲、地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て唇に歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、自分のくらしに、よしや苦労が絶えなかろうと、
いつも、くちびるに歌を持て
苦しんでいる人、なやんでいる人には、こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」  

                     文責:白水