ふらんす座への招待

俳句をあそぼう

句会レポート

2014-12-26 21:11:21 | ふらんす座
12月21日(日)

 参加者―たかし、突波、喜哉、ジロー、還水、烈、鈴鹿、白水、アキ、かづこ、ゆりこ

 この日はアキちゃんがサークル仲間のゆりこさんを連れてきてくれて、全部で11名の参加。1年の最後を締めくくるのにふさわしい、賑やかな忘年句会となりました。ゆりこさんも楽しんでいただけたのではないでしょうか・・・

クリスマスが真近ということもあって、みなプレゼントをひとつ持参していただき、特選に選んだひとに手渡すという趣向をとりました。

プレゼントはしかるべきひとの手に渡り(突波さんの4つはもらいすぎですが)特選をいただくことのうれしさがみなさん顔にあらわれていたように思います。
よかった、よかった
僕ら半分のメンバーは手ぶらだったけど・・・(T_T)



互選句

 繕うて古巣へ戻る十二月             たかし
 祈る声モスクに満ちて十二月
 花。見せし柊の香をさがしけり
 掌に深き河あり悴めり              突波
   特選― 喜哉、ジロー、アキ
 なかなかいいんぢゃないかおでん酒        突波
   特選― 還水
 切符折る手袋恋を失へり
 性幸説性薄幸説聖夜
 ビングクロスビー聖夜に君を呉れ
 小さき幸たとへば折紙の聖樹           喜哉
   特選― 突波
 背にあたるやはらかきセーターのむね
 聖夜の雪パン種は耳たぶのかたさ
 霜の夜の背中にむしゃぶりつく別れ
 無人駅しらない町の雪に点る
 最後から二番目の恋冬三日月           ジロー
 ドアノブに下がりし袋降誕祭
 生きて死ぬ人の形式冬薔薇
 無残絵に碧眼の神クリスマス           還水
 残侠の背中がふたつ雪あかり
 寒月を連れて湯屋への往きかへり
 息白し聖夜の乙女輪になりて
 腕組みて片目閉じたるかまど猫
 靴紐の解け呆ける師走かな            烈
   特選― ゆりこ
 冬ざれや信号みな青大通り            烈
   特選― 鈴鹿
 ひとりゐて雑炊の湯気まとひけり
 ひとり身の置き処なきクリスマス
 あらがえぬものあまたあり師走朔           鈴鹿
   特選― 烈、白水
 夫に呼ばれ外に出づ師走望の月          鈴鹿
   特選― かづこ
 雀来て庭の枯葉にもぐりけり
 鰭酒やいま生きてゐる夕光と           白水
 冬翳る少女ボールを追ひにけり
 クリスマス会赤鼻のへうげもの          アキ
 朔旦冬至風呂の香を求む夕
 イケメンニフラレテヒトリルミナリエ
 一灯に安堵の吐息寒の道             かづこ
   特選― たかし 
 折紙のトナカイ立ちしクリスマス
 星空へけや木枯葉の泳ぎけり
 冬の星祈りの続くルミナリエ
 枯れ草は次の命の肥料かな            ゆりこ
 枯れ草に静かなる風ひと揺れす