扁鵲(へんじゃく)のつぶやき

東洋鍼灸専門学校 鍼灸科50期卒業生の同窓ブログです。
日頃の不安、悩みを率直に語り合いましょう。

「かぜ」診療 基本のキ!

2019-07-29 08:32:18 | 健康
昨日は福島県鍼灸師会の夏季学術講習会が福島県立医大 会津医療センターで開催されました。

季節外れな話題で恐縮ですが(^^;、知っているようでしらない「かぜ」。
今回もなるほど!の発見がたくさんでした(^^♪

1.「かぜ」って何?
①200種類以上のウイルスによる急性の上気道(鼻、喉)感染。
インフルエンザウイルスも含まれます。

②おもな症状は鼻汁・咽頭痛・咳嗽(せき)。発熱はなくてもいい。

③5~10日程度で自然軽快。咳は長く続くことがあります。

2.「かぜ」の三大症状
鼻汁・鼻詰まり・くしゃみ
体外から鼻腔に侵入した異物を洗い流す生体の防御反応の一つ

咽頭痛
体外から咽頭に侵入した異物と戦う生体の防御反応の一つ

咳嗽(せき)
体外から気道に侵入した異物を排除する生体の防衛反応の一つ

なお、発熱の有無は問いません。

3.「かぜ」の治療
「かぜ」に効くお薬/注射はありません!
抗生物質を投与しても治癒が早くなることなないばかりか、副作用が多く耐性菌の発生につながるので飲まないことです。
②「かぜ」には対症療法です
・鼻汁→抗ヒスタミン剤
・咽頭痛→鎮痛薬
・せき→鎮咳薬、はちみつ入りコーヒー
③「かぜ」の支持療法
休養・栄養・水分補給・ベポラップ(小児)
亜鉛そして周囲の愛情!!(^^)!

4.はちみつ入りコーヒー
「かぜ」の咳に効果があります。作り方はコーヒー150㏄+はちみつ 20㏄。
ただし、小児にははちみつのボツリヌス菌が害になることがあるので要注意!

5.亜鉛
発症24時間以内に亜鉛を摂取することで軽症のかぜであれば症状緩和、罹病期間を一日短縮する効果があります。
亜鉛を多く含むココアがお勧めです。

コメント (7)
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富士登山2019

2019-07-15 21:12:34 | 登山
7/14,15の連休二日間、三年ぶり5度目の富士登山にチャレンジしてきました。

本当ならば梅雨明けに行きたかったのですが、今年はどうしても都合がつかず、やむなく梅雨真っただ中に行ってきました。

ま、結論からいうと予想通りの雨と霧で頂上までは行けましたが、最高地点の剣が峰を登るお鉢巡りは断念しました。

7月14日の13時ころ五合目スバルライン到着。
このころは雲が多いものの雨は降っていませんでした。
バスもそうですが、最近の富士山は外国人観光客だらけです(^^;
 
相方は遅れてくるのでとりあえずセルフィー(^^♪


高地順応も兼ねてゆっくりと昼食を食べ、登山開始。
7合目の富士一館まで約2時間。
初めて泊まる宿でしたが、綺麗でかつスタッフの対応も良かったです。


相方が到着したので登頂成功を祈願して乾杯。夕食は山小屋の定番、カレーです。


18時から24時まで仮眠をとりましたが、当然皆びっしりと隙間なく詰めて寝る雑魚寝なので、あっちこっちからいびき、咳、話し声、ヘッドライトの点灯があり、一時間も寝れなかったような気がします"(-""-)"

7合目の小屋を0時30分に出発して頂上着が530分。雨、霧の中をヘッドランプを点けての登山です。
やっとついた頂上はこんな感じ。これはお鉢巡りは無理と判断し、さっさと下山しました。
 

今回は寝不足のせいか意識がもうろうとしているところに高山病からくる軽い吐き気があってしんどかったですね"(-""-)"
でも頂上の茶屋で熱いココアを飲んで休憩したら、すっかり回復し下山から帰宅までは問題なかったです。
来年は梅雨明けの時期に高性能耳栓を用意してリベンジするつもりです(^_-)-☆
コメント (8)
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毛虫皮膚炎

2019-07-11 08:05:41 | 日記
先週の水曜日、定例の屋外作業で山の畑を草刈りをやったのですが、その翌日から手首、腹部、大腿部あたりがかゆくなり湿疹ができました。
てっきり漆にまけたのかと思っていました。

一向に良くならないばかりか、小さな水泡まで出来始めたので皮膚科を受診したところ「毛虫皮膚炎」と判明!
この時期に多いらしいです。

確かにその日の作業は草刈り機の作業に加えてのこぎりで枝切作業をしたのでその時に接触してしまったんですね。
毛虫の硬い毛は衣類を通過して肌にも刺さるらしいです"(-""-)"

医師に「顔に刺さらなくてよかったですね。顔に刺さったらひどいですよ~!」って脅かされました(-_-;)

一週間たってやっと赤みがここまで薄くなりました↓
 

コメント (10)
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ヒル療法の実際(日本刺絡学会 第28回学術総会)

2019-07-02 07:32:30 | 鍼灸
6月30日は刺絡学会の学術総会が江戸川区の船堀で開催されたので出席してきました。


「刺絡(しらく)」というのは古代中国で開発された鍼灸治療法の一つで痛みあるいはコリのある患部に特殊な鍼を刺し、
微量に出血させることにより症状を改善させる治療法です。鍼でなかなか取れない痛みやコリに対し、最終的な手段として使っています。

刺絡療法の歴史は古く、抗生物質のない時代には感染個所の排膿を迅速に行って、回復させる効果がありました。

刺絡を行うには通常は小さな刃のついた器具で皮膚をわずかに切開しますが、この刃物の代わりにヒルを使う療法の記録が日本、エジプト、インド等の各地に残されています。

なんとこれが現代医学の世界でも使われているというから驚きです。
切断指の再建術後や植皮後のうっ血を取り除く方法として無菌状態で育てた医療用ヒルを使うらしいです!

さて前置きはさておき、デモンストレーションの様子がこちら!


コリのある個所に吸い付かせます。一時間もすると血を吸って倍くらいの太さに膨張します。
患者本人は最初にちくっと吸われる感じであとは何も感じないそうです。
身体から離した後の傷跡からは唾液のもつ抗凝固作用ににより血液が凝固せずにじわじわ流れていましたね。

ただ、現実的には医療用ヒルの入手が困難なことと、一時間も貼りつかせておくのはあまり効率的とは言えないので使い勝手は良くなさそうです(^^;


コメント (2)
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