ザボンの香り

喜びや悲しみ、
ささやかな日常の想いを、エッセイで・・・

ドラフト2009

2009-10-30 12:22:32 | 高校野球
多分、数年後には、
『菊池-堂林世代』と称えられているだろう(と勝手に思っている)、
今年の球児たちの進路が気になっていたので、
昨日の生中継をワクワクしながら見た。

球団側の思惑で、指名内容が変わるそうだし、
甲子園で大活躍した、才能も伸び代もありそうな選手ではなく、
地方の無名校に埋もれた原石のような若者を発掘してきたりするので、
プロのスカウトの世界というのは、
全く想像が及ばない未知の世界だ。

プロ志望届を出した、来春高卒選手は113名。

1位指名されたのは、6名。
2~3位が、10名。
4位以下が、9名。

・・・残りの88人は、社会人か大学へ進んで次期を待つのか、
はたまた断念して別の道を進んでいくのだろうか。
いずれにしても、昨晩は大いに泣いたことだろうなぁ~、と
無関係のおばさんが胸を痛めてどうする^^;


指名された光栄な球児たちは、菊池にしろ、
今村・今宮・岡田にしろ、堂林・庄司にしろ、
みんな謙虚。
今ある自分を支えてくれてる人たちの存在を自覚し、
感謝しているところが、立派。

マスコミ報道が反感買うほどのうるささで、気の毒だったが、
菊池雄星くん自身は、とっても誠実で純真な、良い子。
メジャーを断わった時に流した涙が、きっと野球の神様の胸を打ち、
松坂大輔投手を送り出した西武に、当たりクジを引かせたのだろう。
すごくビッグな投手になる予感。

その菊池くんを、グーグル検索数で遥かに凌ぐ、人気の堂林翔太くん。
こちらにインタビュー動画があるが、本当に良い子。
もう、100点満点の受け答え。
華やかなのに賢明で、謙虚で、精神的に成熟していて。
中京大中京のチームメイトたちや、監督や、ご両親や、
大勢の人たちの大きな愛情に送り出されて、
幼い頃からの夢だったプロ野球へ進むんだね。
早くから高い評価をしてくれた広島カープに、
「最も行きたかった」というコメントが、とっても堂林くんらしい。
おめでとう。
きっとこれからも、日本中の人たちが、きみの姿を見て、
たくさん夢と感動をもらうことだろう。



社会人・長野選手への原辰徳監督の粋な計らいに、
最も胸が熱くなったし。

なんか、いろいろ良かったなぁ、今年のドラフト。
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鳩山首相の所信表明演説

2009-10-26 16:22:50 | 社会のこと
生中継を観た。
全身で集中して、傾聴した。

(演説要旨はこちら

随所で感動的な言葉が織り込まれてあったはずだが、
一番心に残ったのは、ニュース記事には記されていないけれども、
青森で会った女性から
「息子が職に就けず自ら命を絶った」と聞かされた話だ。
鳩山首相は、その時の衝撃をこれからも心に刻んで忘れない、
これこそが政治の責任だ、と語った。

そこに尽きると思う。

日本を、ワースト4位の貧困国にしたのは、
政治の貧しさゆえであろう。
地方の優秀な人材を、みんな中央へ奪い、地方を疲弊させ、
一方で過当な合理経済競争へと人々を駆り立てた、
そのなれの果てが、今の日本の現状であろう。

最も改善すべきは、中央集権機構。

先人たちが断行した明治維新は、偉業だった。
第二の今回の維新は、明治維新政策の大いなる修正だ。
官僚依存・公共事業依存・中央集権を改める。

明治以来、多くの試練を重ね、
それでも着実に成熟していった、我が国の民主主義。
私たちが手にするこの大切な宝物の価値を、
感慨深く思う。
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2009体操世選 祝!4つのメダル

2009-10-19 11:52:08 | 体操競技
鶴見選手、個人総合の銅メダル(参照:10/17付け日記)に続いて、
種目別段違い平行棒でも銀メダルを獲得、
おめでとうございます。

アメリカやルーマニアの女子選手たちの
ダイナミックかつアクロバティックな演技以上に、
日本らしい、気品ある美しい演技が評価されたようで、
TVを観ていて、非常に嬉しかったです。

男子・平行棒の、田中選手の銅メダルも。
スペシャリストが居並ぶ中で、
田中選手の持ち味である丁寧な美しさが、光を放っていました。

内村選手の金(参照:10/16付け日記)以下、4個のメダル、
それぞれに価値が感じられ、感動しました。


男子・ゆかは、残念でした。
内村・沖口両選手とも、悪い出来ではなかったのに。
特に沖口選手は、観ていてまちがいなくメダルだと思ったのに。
でも、自分できちんと反省点を押さえたインタビューが、
爽やかで好ましかったです。

男子・跳馬と鉄棒は、異次元の世界でしたね。
ドラグレスクと鄒凱、強し。

鉄棒は、非常に面白かった。
メダルは取れなかったけど、35歳ペガン選手とか、
果敢な挑戦を見せてくれたホートン選手とか、
内村選手の豪快かつ美しい演技とか。
客席の低点数へのブーイングに、思わず浮かべた嬉しそうな笑顔とか。


今年の最大イベントである世界選手権。
大きく世代交代した、新生・体操日本の輝かしいスタートに、
惜しみない拍手を、贈りたいです。
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鶴見虹子選手の「銅」

2009-10-17 14:15:32 | 体操競技
世選の女子、しかも個人総合で、
まさか日本選手が表彰台に上がる日が来るとは、
思ってもみなかったので、嬉しい驚きです。 こちら

北京五輪の団体5位も快挙だったけれど、
2008ワールドカップ、そして今回と、
もはやマグレとは言えない、実力を確信させてくれましたね。

鶴見虹子選手。
女版ウチムラとでも言おうか、
インタビューでのサバサバした感じとか、話す内容などが、
内村選手と似ているなぁ、と感じていました。
2人とも天才型?
(参照:1/6付の日記「体操の達人」動画)



日本女子体操、おめでとう!

 素敵な笑顔の上村美揮選手も、大好きだったよ。
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民意はどこにある?

2009-10-17 09:50:29 | 社会のこと
昨晩の『太田総理』(日テレ)を観て、愕然となった。

この結果が、
単なる「政治バラエティお笑い番組」のノリを超えた
現在の世論をそのまま表しているとしたら、背筋が寒くなる。

しかし、鳩山首相の内政へのリーダーシップに、
国民が苛立ちを感じているのは、事実だろう。

マニフェストの現実的な練り直しを、早々に行うべきだと思う。
そして、何より、
灯りを見失っている国民に、直ちに、灯りを!

たとえば地方分権による地域活性・第一次産業興し・雇用回復など、
政権交代によってできる様々な目標転換について、
国民に、希望の持てるビジョンを、明確に示してほしい。

強者による弱者支配や、安易な中央集権ではなく、
21世紀の人類社会の在り方を、模索し構築していく政権だと、
私は思っている。

そして、それが勝手で過剰な期待であるとは、思えないのだ。
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世界の、内村

2009-10-16 15:04:29 | 体操競技
お見事でした。
弱冠20歳にして、世界選手権・個人総合の王座へ。

冨田や楊威が引退し、中国不参加の個人総合、
ハンビュッヘンも負傷欠場で、
圧倒的第一人者の位置での参加で、

プレッシャーをはねのけ、落ち着いて
悠然と獲得した金メダル。

北京五輪から1年2カ月。
課題と言われた、あん馬と吊り輪を確実に強化し、
19歳のあどけなさが消え、ぐっと大人びた内村航平選手。

「シェルボ以来の世界的才能」と、具志堅前監督が絶賛する逸材。
伸び代豊かなその天分が、今後さらに花開いていきますように。

ロンドンの同じ会場で、きっと3年後のオリンピックにおいても、
世界中を魅了してくれますように。




田中和仁選手は、僅差でメダルを逃して、惜しかったです。
最初のあん馬での、落下が残念でしたね。
残りの5種目は全て高得点だったから、
2005年メルボルン大会以来の、
日本1・2位フィニッシュもあり得たのに。

最後のゆかは、逆転3位のロシア王者よりも、良い演技に見えました。
あの見事な演技でこの結果なら、仕方ないですね。




フジTVの深夜中継を録画して観たのですが、
米田選手の解説は、分かりやすくて良かったです。
・・・・実況アナウンサーは、交代してほしいな。
視聴者への情報提供が、お粗末過ぎ。
自分の感想ばっかり偉そうにしゃべってるんだもん。
感想は、視聴者が個々に抱くものでしょう?
謙虚さが足りない上に、勉強不足。
NHKのアナを見習ってほしい。
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2009年世界体操選手権 予選結果

2009-10-15 09:46:59 | 体操競技
ロンドンにて、2009年世界体操選手権が始まりました。

日体協サイトに、詳細レポが載っています。


内村選手、ダントツで気を吐いていますね。
今晩の決勝も、ぜひ、この調子で。

関口選手は、予選惜敗。
中瀬・坂本両選手は、不調でしょうか、残念。

決勝進出は、個人総合で内村・田中両選手。
種目別ゆかで、内村・沖口両選手。
平行棒で、田中選手。
鉄棒で、内村選手。


日本男子各選手の健闘、心より祈念します。
決勝で、最高の演技を。
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高校野球に恋してる

2009-10-13 14:47:44 | 高校野球
夏の決勝戦最後の幕切れが、
あまりにも胸を打つ内容だったので、いつまでも余韻が抜けない。
そんな人は少なくないと思うが・・・・私だけだろうか。

実は、今夏の高校野球で、私がリアルタイムでまともに観たのは、
決勝戦の6回ウラ河合選手の打席以降、のみである。
(前日の準決勝・県岐阜商-日本文理は、片頭痛にあえぎながら観た)
決勝戦、TVを点けた時点で、2対2の同点だった。
その後の、目を離せない劇的展開は、周知の通り。

だからこそ、余計に心を掴まれたのだと思う。
その後、雑誌やネット記事・動画などで、
今年の高校野球を遡ったり後追いしたりして、感動に浸っている。

いろいろ見たり、聞いたりして、
日本文理バッテリーや、庄司(常葉橘)・今宮(明豊)・平原(帝京)
・島袋(興南)・崎田(立正大淞南)・秋山(西条)の各選手、
チームとして、中京大中京・花巻東・九州国際大付属、
学校全体として智弁和歌山・県岐阜商に、関心を抱いているが、

  断然、魅力を感じるのは、中京大中京である。

圧倒的総合力の持ち主でありながら、常に全員が謙虚で礼儀正しかった。
優勝決定の瞬間も、一本指で勝ち誇る仕草はなし。
選手同士が抱擁し合って、喜びを噛み締める姿が感動的だった。

寮制でもないのに、どんな栄養管理やトレーニングをしているのか、
全選手がすばらしい体格をしていた。
そして、一体4番が何人居るのか紛うほどの、
夢のように強力な打線。
鉄壁の守備。

大藤監督が施す練習や指導に、興味が湧いてやまない。

昨日見つけたこの辺り(アーカイブ一覧)の記事に、
強さの理由が垣間見える気がする。
「打撃と投手力は90点、守備は100点」
「ルールを守る・ベストを尽くす・そして振り向くな」
そう語る監督は、同時に、必ず相手チームに対する敬意を忘れない。

春の選抜から既に、全国一のチーム打率を誇る優勝候補。
9回2死2ストライクから逆転負けを喫した選抜準々決勝の悪夢を乗り越え、
鍛え直し、愛知大会184校のトーナメントを勝ち抜き、
甲子園でも着実に勝ち上がり、決勝戦では魔の9回2死を克服し、
遂に真紅の優勝旗を手中にした。

エースで主砲の堂林選手は、4月半ばに左ひざ靭帯を故障し、
2か月ほど練習できなかった時、ただただ仲間のチーム力を信じて、
ひざの治癒と上半身の鍛錬に努めたという。

その帽子のツバにはびっしりと、ベンチ入りできなかった部員も含めた
3年生21名全員の名前が書き込まれてあり、復帰後の堂林選手は、
常に仲間と共にという意識で、全国制覇の道を戦い抜いた。

そういうチーム全体の総合力が、中京大中京は、素晴らしかったと思う。
まさしく王者にふさわしい品格があり、
そういうチームが優勝できて、本当に良かった。
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著作権って

2009-10-08 12:21:04 | つぶやき
私の紹介した動画が、著作権侵害で削除されてしまった。
多分、レコード会社が訴えたのだろうが、ショックだ。

確かに、使われていた映像はTV局のものだし、
楽曲は有名歌手の新作アルバムから借りたものだったろう。
しかし、それを感動的に編集したのは編集者自身だし、
作品はオリジナルに近かったと思う。
営利があるわけでも、あるまい。

 それが許されないとは。

単なる金銭的損得利害でなく、芸術家の身になれば、
自分の作品の無断使用は、耐え難い辛さがあるのかも知れない。

でも、良い動画作品だったから・・・・
観られないのは残念だ。
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