ザボンの香り

喜びや悲しみ、
ささやかな日常の想いを、エッセイで・・・

平成維新の夜明け

2009-08-31 20:33:49 | 社会のこと
これは、ただの風ではない。
誰にも抗えない時代の流れではないか、と思った。

 民主党新人議員の、真っ直ぐな眼差しと、覚悟に引き締まった表情、
 そして輝く瞳の美しさ。
 今までの当選議員たちとは、明らかに異なる真摯さ。

明治維新の志士たちは、きっとこんな表情をしていたのではないかと思う。

そんな、うねりを含む高揚感。

自民党政治は、まるで江戸幕府のようだった。
後日、あの平安無事さを、懐かしむ時代が来るのかも知れない。

これからおそらく、明治初期と同じような混乱が来るだろう。
版籍奉還のような荒療治も、あり得ないことではない。
白虎隊や西南戦争のような痛ましい犠牲は、
可能な限り回避できますように。

二大政党の論戦の果てに、よりよい英知が導き出されますように。
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甲子園の星☆

2009-08-30 16:21:36 | 高校野球
決勝戦が終わって、1週間近く過ぎましたが、
まだ私は、連日YouTube動画で高校野球を観ては、
爽やかな余韻に浸っています。

『甲子園の星☆』というのは、雑誌のタイトルです。
書店の店頭で、3冊ほど雑誌が出ていたので、パラパラと見比べ、
一番内容豊富だった、この本を選んで買いました。

甲子園全試合のドキュメントはもちろん、
出場49校×全選手18名の、笑顔の写真とデータが載っています。
主な選手の、アンケートや短期日記も載っています。

人気選手は、何ページにも渉って特集があります。

惜しむらくは、アイドル誌の乗りであるせいか、
ピース写真が多くて、うんざりするところ。
高校生はともかく、監督や保護者までピースは・・・・ちょっと(^^;

でも、尊敬する人は?の問いに
「(プロの)○○選手」「両親」「祖父母」
「監督」「先輩」という答えに混じって、
「○○(裏方に回ってくれた三年生)」があったりして、
胸を打たれます。

 日常の忙しさに紛れて、忘れたり失ったりしがちな、
 真っ白でピッカピカの何かを、思い出させてくれる高校野球。

日本人に生まれた幸せを、噛みしめます。
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球児たちの夏

2009-08-24 16:47:46 | 高校野球
念願の全国制覇を目前にして、
長い、長い9回2死からの攻撃だった。
10対4の大差が、じわりじわりと縮められ、あわやと息を呑んだ。
あと1つのアウトが、遠かった。

中京大中京高校・堂林投手の涙に
「どうして泣くのですか?」
は、野暮なインタビューでしょう?
「投打に活躍しましたね。優勝おめでとう!」
と、第一声を掛けるべき。


 高校野球は、大好きである。
いつ見ても、必ず胸打つドラマに出会えるから。
4200校の参加があるなら、4199の試合全てにドラマがある。

県岐阜商の準決勝。
高校3年の夏に、甲子園の最後の試合で、
初めて代打に出され、
見事にタイムリーを打った控え選手が、
2塁ベース上で、こらえてもこらえても溢れてきた涙。
 あれには、貰い泣きした。



甲子園決勝戦が終わると、
ああ、今年も夏は去った、秋が来るんだ――
と、いつも寂しさと共に思う。
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星新一 アゲイン

2009-08-19 14:13:45 | 読書関連
2か月半前から、マイブームは星新一である。

星新一のショートショートは、教科書にも載っているし、
ほとんど誰もが、一度は読んだことがあるはずだ。
中には大ファンになって、たくさん愛読した人も多いかと思う。

私も、高校時代に20冊ほど読んだ。
特別に愛読したわけではないが、ちょっとした待ち時間とか、
時間つぶしなどに、軽い気持ちで最も安心して手に取れるのが、
星新一の作品集だったから。
感受性の強い10代、嫌いなものは拒否したはずだが、
何百とある彼の作品は、不思議とどれもすんなり受け入れられた。

それが、20歳頃からぷっつり読まなくなった。
自分で勝手に「もう星作品は卒業」
と思い込んでいた。

しかし、40代も後半を過ぎた今になって、
再び読みたくてたまらなくなった。

きっかけは、ふとしたこと。
評論家の宮崎哲弥が、子ども時代に最も影響を受けた文学作品が
星新一の「殉教」だということを知り、
どんな作品だったか思い出せず、再読したのだ。

再読してみて、驚いた。
こんなにシニカルで、救いのない話が多かったのかと。
30年前、あんなに夢いっぱい、
目の前に様々な、興味深い世界を繰り広げてくれた作品たちが――

評伝『1001話を作った人』を読んで、いろいろ得心した。
文壇でも別格の存在で、超越した頭脳を持つ、
上品な紳士だとばかり思っていた星新一が、
人知れず、孤独に格闘していた巨大な相手。
そのあまりにも大きな影に、悄然となる。

しかし彼の作品は、半世紀を超えてなお、色あせない。
熟年高年に達してから読んでこそ、分かる味わいもある。
晩年に近い作品集である『これからの出来事』に、
しみじみと共感したりする。

 星新一は、司馬遼太郎と同じように、
 透徹した頭脳と、人間への深い愛情によって、
 未来を遥かに、見通していた作家。
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終戦記念日の重み

2009-08-15 11:30:48 | 社会のこと
昭和20年8月15日。

当時の人々の思いを、永遠に語り伝えるために、
この記念日はある。

沖縄・広島・長崎・満州、
全国各地の空襲被災者はもちろん、
赤紙一枚で召集され、戦場で地獄を味わった兵士の方々。
幼子を抱え、愛する夫を奪われた妻たち。
育ち盛りに食べ物がなかった子どもたち。

誰かの都合による歪曲など、許さない。
それぞれの純粋な怒りや、悲しみや、無念や、不安や、安堵など、
様々に交錯する濃淡の感情を、
後世の者たちが、しっかりと受け取ることができますように。

犠牲になった300万柱の御魂に、
まっすぐに対峙して、祈りを捧げることができますように。



 8月15日を政争の具にするなど、
 もってのほかだ。
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地球規模の民主主義

2009-08-06 12:27:16 | 社会のこと
“オバマジョリティー”と、どちらを表題にするか、迷いましたが。

  今年の『広島平和宣言』
      『こども代表・平和への誓い』



8月6日は、平和を祈る祝日にするべきだと思います。

8月15日も、日本にとっては最も重要な日ではありますが、
それとは別に、8月6日は、世界に向けて日本が一丸となって、
訴えなければいけない日だと思っています。



ヒロシマ・ナガサキの犠牲者は、
他でもない、あなた自身の身代わりとなって、
天に召された方々なのだということを、
全世界の人々が、理解する日が来るまで。

 彼らが味わわされた地獄の苦痛と、
 一身に背負わされた、古今東西の人類の業の深さを。

そこから目を背けては、いけない。

そこから、ようやく地球規模の民主主義が始まるのだと。
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