コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

地域若者サポーター養成講座 第5回 -3

2008-11-19 00:21:47 | コミュニケーションワーク

もう一回、養成講座のことを書きます。

昨日書いた講義の後、3人組になって「聞き方」の実践がありました。
「話し手」「聞き手」「傍観者」の役割を決め、5分間「話を聞く」作業をし、その後順番に感想を述べ合う…これ役割を交代して3回行うというものです。

私はカウンセリングのワークで体験したり、ミニカウンセリングで何度も実践(この場合は二人組みですが)してますのでなじみのあるワークでした。

ただ、今回は「最初の1分間は、聞き手は相手の顔も見ないし、言葉の反応もしないでください」という条件付けがされました。
講義では「大事なスキル」として示された、「うなづき・あいづち」をしない状態と、する状態の両方を体験させようとすることですね。
それとももうひとつの条件「普段、話を聞くときの2倍・3倍うなづいてください」というものも加わります。

私は二人の女性と組みました。
最初は「傍観者」ですが、そこで感じたことは割愛します。
で、次に「聞き手」です。

最初の一分は反応をしないように、視線をそらすためにうつむいて、聞いています。
いつも間にか、うなづきながら、あいづちを打ちながら聞くのが当たり前になっていることに気付きます。
黙って聞いているのがこれほど「意識して、力を入れる」必要があるのかと驚きます。
当然、そちらに意識がいって、話が100%入ってきません。
「時間です」との先生の声で、話し手さんの方に向き直り、視線を合わせてうなづきながら聞き始めると、とても楽になりました。
本来は、この違いで「話し手」が楽になるかどうかの条件だったのでしょうが、私にとっては「自由に聞けない」という制約が、とても大きなものだということを実感できました。
それは同時に「いつもの倍うなづく」という条件にも当てはまり、無理に一杯うなづくにはかなりの意思が必要で、それは私にはとても窮屈なものになります。
そこには「私は十分うなづきの癖がついている」という自負との戦いにもなりますから、そちらに気持ちを向けるより、自然に聞くほうを選びました。(先生、ごめんなさい)

聞かせてもらっていると、話し手さんの主題も明確になってきましたので、感情の言葉の繰り返しに留意して、私のほうはゆったりと聞かせてもらった気がします。

「話し手」になって、やはり最初の1分間、聞き手が反応がないとノリが悪かったですね。
時間になってこちらを向いてくださると、満面の笑顔で一生懸命聞いて下さるので、特に整理せず、思いつくまま言葉にしていきました。
おかげで、先にアンケートで感じていたトラウマのことを少しだけ明確にできて、ちょっと思いの置き場所が作れた感じでした。
まぁ、5分という短い時間(そのうち1分は反応なしだし)で、しかも未経験の方の練習の場ですから、かなり状況をはしょって、出てくる感情の言葉中心にしましたから、じっくり向き合うまではいきませんでしたけどね。
「問題ありだな」ということだけは、しっかりと明確化。
それが前々回のブログに現れていますね。

今回、条件付の1分間を経験したことで、やはり今見につけさせてもらった態度やうなづきなどのスキルの大切さを再確認しました。
そして、傾聴して、相手の成長に任せる…またそのための関係作りが大切なんだと。
もっとも、このことは今までの経験から感じるところで、5分間のミニカンを一回経験するだけでは「違いがあるな」というくらいしかわからないでしょうけど。

あと、客観的に見て判ったことは、聞き手に見られることで、話し手は「身振り手振り」が加わって、何とか伝えようとするんだなと。
そのことで、声にも抑揚が加わるし、言葉にならない感情も現れてくるだろうなということですね。


この養成講座は、このあと実際に活動されている現場に実習に行くことになります。
私の実習先は12月の頭の予定。


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