コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

呉竹総合支援学校地域交流会 講演

2018-07-21 01:00:00 | PTA

今回の講演はカウンセラーの古川先生
シンガーソングカウンセラーとしても有名で。京都のPTA関連ではよく講演をされている
私もなんどかお話を聞かせていただいている

以前お聞きしたことをブログの記事にしています
以前のブログ

お母さん目線の歌で、参加するお母さん方を滂沱の涙に誘うのがお得意だが、今回は歌はなし

ご自身の「総合支援学校」との関わりが前半、そして後半は「オープン・ダイアローグ」のお話だった

「統合失調症に効く薬はないが、この手法が効果があると近年話題になっています」
ということでした
(すいません、メモを取ってるわけではないので、表現に誤差があるかもしれません)

一聴していると、私もよく関わっているエンカウンターグループの様
「対象者が話しやすい環境をつくる」
「自らが自分を語る」

もちろん、いろんなプロセスがあるんだろうけど、今回お聞きした実践はこういう感じ


 ・問題を抱えた当事者数人とファシリテーターでグループワークを行う
 ・当事者の保護者が外側で(同じ部屋)それを聞いている
 ・一定時間話が進めば、保護者が席に座り当事者が周りに座る
 ・「今の話を聞いて語りたいことがありますか?」と促す
 ・一定時間をおいて、また当事者が中心になり、保護者は外側へ
 ・「保護者の話を聞いて語りたいことはありますか?」と促す
 ・一定時間をおいて、保護者が中心になり…

 と何セットかで繰り返すそうです

当事者と保護者が直接話し合えないことを一旦俎上に出す
当然、同じ場にいるのだからオープンな場所で共有する
同じ場にいるけれど、別のセッションなので本人が「語りきる」まで口をはさむことはない

と、話を聞いて理解はできるのですが、私が関わってきた「安全に語れる場」としては、当事者は当事者、保護者は保護者と分けることで「相手に知られることがないからこそ」語れる場作りでした
もちろん、理想は誰がその場に居ようと安心して「素の自分でいられる」場

このあたりがどういう効果をもたらすのか、あるいは弊害をもたらすのか
もちろん心理支援に「正解」はないのですから(この手法の統計上”効果がある”と言われているだけでしょうし)


でも、新しい”可能性”を知ったのはうれしいことです
今から学んで実践…というところまではエネルギーがないですが(苦笑)


呉竹総合支援学校地域交流会 2018

2018-07-20 00:27:12 | PTA

地域の総合支援学校「PTA交流会」に参加させていただきました
ブログをさかのぼると2011年に初参加
8年目ですね

過去に参加した時のことも記事にしています
2011年
2012年

 

講演内容で感じたことは別で触れるとして、この交流会自体のことを


地域の小中学校には「育成学級」があります
全部の授業を一緒に受けられなくても、学校内で交流しながら育ちます
学校によっては「ことばときこえの教室」というふうに特定の障がいに対するケアを行う学校もあります

一方で、障がいの度合いによって、地域の学校ではなく「総合支援学校」に通うお子さんも居られます
同じ地域にいるPTA・保護者でありながら違う学校に通うことになります

また、小中学校(義務教育)では地域の学校のケアがあるけれど、受験によって進学先が決まる高校だと選択肢は狭まります
そうして、高校から総合支援学校に通うお子さんも居られます

そういうことだけでも共有できる機会
それが総合合支援学校のPTAさんが一生懸命企画され、継続されている「地域交流会」だと思います

私が毎年参加させていただく「呉竹総合支援学校」は伏見区と南区の一部学区から子どもらが通っています
この「一部学区」ってのが困ってしまいます

京都市のPTAでは5校種の連携が重視されています
が、それぞれの校種で構成される地域が違う

小学校では南区の小学校が一つのグループですが、一部の小学校は「西総合支援学校」の校区になります
すると、小P連の南支部で、呉竹さんの交流会を共有できない
中学校になると「下京・南・東山支部」となるので、通う支援学校はさらに複雑になります
なので、学校単位に案内が来るのですが、学校側の「意識」次第で、「大事な行事」になるか「その他多くの行事の一つ」になるか分かれます
実際、私の現役時代も「案内来てませんか?」と聞くまで、育成学級の保護者にしか案内が届いていない年もありました


実際は子ども同士の交流はあり、運動会や学芸会など地域のお子さんを招いて一緒に活動することもあります
でも、そのことをPTAや本部は知らないままだったりします

毎年、いろんな地域の保護者の方とグループワークをご一緒させていただき、毎年出てくる悩みは同じようなものです
各地域、学校で、この交流会のことを報告し、引き継いでいけば、もう少し何かが変わる気もします
(その辺を強制できないのが昨今のPTAのもどかしさですね)

私は、毎年の交流会でいろいろ学ばしていただきました
今年も、現役ではないのに、わざわざメアドを調べてお誘いくださいました
一方、私のいた学校からは誰も参加していませんでした

「知らなかった から 聞いたことがある」へ
別の活動の言葉ですが、最初は皆知らないので、まずは一歩踏み込んで知ってみること
知らないことは恥じゃない


来年、呉竹さんの交流会は20回目を迎えます
そこまで待たずとも、12月のPTAフェスティバルでいろいろアピールをされるようですので、気が早いですがぜひ皆さま足をお運びください