散歩道~雑木林

 少年時代には、あちらこちらに雑木林があった。木登りをして今で言う “ツリーハウス” のような陣地を作って遊んだものだ。
 多摩ニュータウンに雑木林が多く残されているのは気持ちが良い。宮崎駿作品の “平成狸合戦ぽんぽこ” はまさしくこのあたりの物語であり、住んでいる者にとっては楽しい。 “となりのトトロ” ほど田舎ではないと言うと秩父の人に叱られる。まあ五十歩百歩。
 藤沢周平作品の “風の果て” の冒頭部分に、“雑木林は四季の変化を敏感に映すだけでなく、晴天の日、雨の日、風の日と、それぞれに微妙な風情をみせる。むろん、絶えず小鳥がおとずれて、季節によっては騒騒しいほどさえずり合うのである。” という一節がある。この付近の雑木林もまさに四季の変化を映している。写真は都立大キャンパス遊歩道脇の説明板。
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