水の門

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聞茶(15)…【ドルチェ】の濃ゆいコーヒー

2007年06月23日 13時46分12秒 | 聞茶・聞豆
今週の水曜日、久しぶりに20号線沿いにある甲斐市の珈琲専門店【ドルチェ】に行きました。以前は、勤め先が歩いてものの5分程度のところだったので、足繁く通っていたのですが、辞めてからはさすがにパッタリと。
【Cafe otono】の買い置きは無くなったし、【ドルチェ】で最後に買った豆もだいぶ少なくなってきていたので、母に「フラダンス教室の日に連れてって、お店においていって。本でも読んで時間潰しているから」と頼むと、それだと自分がせわしないから…と言って、フラダンスの無い週に甲府昭和のヨーカドーに行きがてら、お昼でも一緒に食べよう、と。そこのスパゲティが昔ながらのナポリタン風で美味しいのだ、と元勤め先のパートさんから聞いていた私は、一も二も無く話に乗りました。
【ドルチェ】に着いてオーダーを済ませ、テイクアウト用の豆を置いてある棚を見て、驚きました。以前には無かった豆が何種類もあったから。抜かりが無いというか、研究熱心というか…、と改めて感心した次第。色々と心惹かれつつも、次来れたら買うぞと決めてあった豆<ジャバロブスタ>を買って帰りました。
<ロブスタ>を知ったのは、先述の【Cafe otono】さんで。《アラビアの真珠》をお店で飲んだ時、舌に残る後味の旨みに酔いしれていたところ、ご主人が「ロブが入っていますからな」と。その味から、《アラビアの真珠》を根強く支持していらっしゃるお得意さんも多いのだとか。それで、ロブのストレートを探していたところ、ここで劇的に対面したというわけです。
【ドルチェ】で今までに購入した豆は、華やかで酸味が爽やかな<ブラジル>、香ばしくてほろ苦い<グァテマラ>、芳醇で気品があり、ブラックコーヒーの王道とも呼べそうな風味の<ペルー>、そして今回の<ジャバロブスタ>。
【ドルチェ】の豆は他店と比べると、概して味がしっかりしていて苦味が深く、深煎りやブラックコーヒーが好きな方にお薦めできる味のものばかり。買った4種類の中で、いっとうお気に入りなのは“コーヒーの貴公子”とも異名をとる<ペルー>。対して<ジャバロブスタ>は、メニューに“南の女王”と書かれていただけあって、どこか女性的。だけど堂々とした佇まいです。
今回は、そんな<ジャバロブスタ>に合わせて、メイヴィス・ステイプルズの『Have a Little Faith』を選んでみました。ハスキーな太い声・貫禄ある歌いっぷりは、確かに「女王」的な存在感にあふれています。

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