水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

茶道・七首

2009年02月23日 11時01分05秒 | 投稿歌
少し早めですが、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回のテーマは「茶道」。私は去年の3月まで裏千家の先生のところで、お茶のお稽古をしていました。提出したのは、習っていた頃に詠んだ歌と辞めてからの歌とを合わせて七首です。
一度はこのテーマでまとめておこうと思っていましたが、「難あり」な歌が並んでしまった感が否めなくもありません…。


「茶道具の一つになりし」と師の褒めり我の取れきしか日々かくありなん

「初釜で着付けてあげる」師は言うが裾踏みつけし年始を想う

お点前はおぼつかなくも御銘には「蛍雪」と言い区切りをつける

楽焼の「木守(きまもり)」の銘分からずにただ唱えしを辞めてから恥ず

茶道誌に「一服差し上げたい」と添え師の送り来し気遣いと春

訪問を空手で帰すは忍びぬとそら豆煎餅もたせる茶の師

お稽古の友の父描く野いばらに師は添え送る構えぬ詫びを


(3月10日締め切り分、『樹海』2009年5月号掲載予定)

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2 コメント

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Unknown (ぱせり)
2009-02-24 08:56:56
おはようございます。

着物を着付けてもらって…の一首が、なんだか微笑ましいです^^♪

今更ですが
茶道、キチンと習ってみたかったなぁ…
  ^^
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Unknown (とど)
2009-02-24 16:26:21
★ぱせりさん、

この着付けの歌は、一昨年の年末の歌ですね。「初釜(新年最初の茶会)で着付けてあげる」とお茶の先生がおっしゃった時に、その年の初めに行われた初釜では、お席入りの時に裾を踏んづけてしまったんだよな…ということが頭をかすめたという情景を詠みました。私の歌の中でも一つの大きな主流になっているズッコケ系の歌ですね。(^^;;;;

でも私の予測では、この歌が『樹海』に載せる六首から漏れる可能性が高いと踏んでいます。先生はズッコケ系はあまりお好みではないようです。

1月号の≪弟・七首≫の中では、

心配し電話をするも口重く言うに事欠き献立を告ぐ

の歌が選外となりましたので(苦笑)。
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