水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

おやすみの音楽(4)

2007年03月19日 21時01分36秒 | 時間帯にあわせて
昨晩は、かなり疲労感を身体に覚えつつ、床に就きました。
こういう時には、右も左も分からない頃に初めてお金を出して買ったような、甘酸っぱい思い出の詰まった“はじレコ”の類いの音楽に浸るか、あるいは全く逆に、大人のゆとりを感じさせるシンプルなジャズ等を聴いて浄化されるか、一瞬迷います。
昨夜も、一昨日の夜に続いて“はじレコ”路線に埋没する誘惑がありましたが、一歩踏み止まって、ラニ・ホールの『Brasil Nativo』をかけました。
このCDはウィンダムヒル・ジャズのレーベルから出ており、ボサの名曲を取り上げながらも、聴き心地は楚々としたジャズ。今がちょうど旬の、ラストの曲「三月の水(Waters of March)」を聴く前に寝入ってしまうことだけは避けたかったので、この曲から再生を始め、リピート機能で頭から一通り流しました。
「三月の水」狂いの私にとって、ラニの演奏は今のところエリス&ジョビン版に次ぐお気に入り。ピアノと必要最小限の音をバックに歌うラニのヴォーカルは、心のひだをヒタヒタと優しく潤してくれます。
おまけにこのアルバム、マイ・フェイヴァリット・アーティスト、ドリ・カイミが半数の曲で温かい声を聴かせてくれているんだから……、おかげで安堵した気持ちでぐっすり眠れましたよ。

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