興行収入が早々に100億円を突破し、
日本以外にも台湾、香港での上映が決定した新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』
人民網には、中国大陸でも年内の公開を目指して
東宝と中国の提携先が動き始めたとの報道があります。
私的にはこの素早い展開は意外!
習近平政権になってから、放送などの表現は厳しくなり、
海外のソフトに対する規制も強まっている印象があったので、
もう少し様子を見ようという動きになるのかなと思っていたからです。
「入れ替わり」、「タイムスリップ」、「輪廻転生」、「宗教」などなど
共産党からすると敏感なテーマが前面に出ているこの映画に対し、
多少手が加えられることは十分に想定されます。
制作・配給側の思惑通りに中国での封切りが迎えられるか注視したいところです。
また、多くの中国人が
あの映画の底流にあるテーマの意味やおもしろさに気づけるかどうか。
日本人に比べある意味リアリストが多い中国人ですから、
この世界観をどう解釈するのかが気になります。
ともあれ、この映画の美しさや奥深さを
中国の人とも分かち合いたいというのが
一人の日本人としての私の願いです。