教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

中国経済のいいところ

2013-07-18 00:26:29 | 経済/経済/社会
昨今海外ニュースの話題をしょっちゅう独り占めしている中国。
その怪しさ満点の中国経済で、誰も気がついていない、日本にはない素晴らしい事が1つだけあることをお伝えしたい。

それは・・・

品質が粗悪なことだ!!

そのどこがいいことなんだwwwと反論があるのは当然だ。
順番に説明しよう。



日本では、
例えばデジモノを買って動かなかったら、販売店やメーカーにクレームを言い、取り替えてもらう。
そんなことになれば評判が下がるので、メーカーは品質に気をつける。

中国では、
例えばデジモノを買って動かなかったら、それは捨てて別のものを買いなおす。
そこら中すべて粗悪品で埋め尽くされているので、たとえ自社製品が粗悪品だったとしても目立ちはせず、ゆえにメーカーは品質に気をつける必要はない。

ということは!
日本では需要と供給が1対1なのにもかかわらず、中国では買い換えることにより需要1に対して供給2を達成することができる。
粗悪品のくせにバカ売れじゃないか!!

日本では、
マンション投資をする人は、買ったら必ず人に貸して家賃を取る。
なぜなら、建物は維持するだけでコストがかかり、年月が経つと陳腐化して価値がさがり、さらにデフレにより土地代までもが下がる分まで考慮し、それでも元を取ろうとするなら家賃収入がなければ不可能だからである。
こうやって貸す人がいるからこそ、家を買えない(or買わない)人の住むところが妥当な家賃で供給される。
また、終生の住処などと言われ、一生住むことを前提とした需要に答えようとする長持ち設計が一般的だ。

中国では、
マンション投資をする人は、買ったら人に貸さずに空室のままにしておくケースもかなり多い。
なぜなら、だれかが住んだ物件は価値が落ちると言われているからであり、日本とは違ってインフレ対策のキャピタルゲイン狙いで不動産投資をしているため、人に貸すという概念がなくても成り立つからだ。
こうやって貸す人がいないからこそ、誰も住まないゴーストタウンがあるにもかかわらず、家を買えない(or買わない)人の住むところが妥当な家賃で供給されなくなり、したがって不動産価格は高値を維持する。
また、中国人が設計し中国人が建設するそのマンションは築2年で築20年分の劣化がおきることも普通で、それだけではなく震度0の巨大地震によりマンションが倒壊するというニュースも定期的に流れてくるありさまである。

ということは!
日本では概ね需要が見込まれる分だけしか住宅は作られない(※ただし農協アパートは除く)にもかかわらず、中国では人が住まないムダな住宅を作り続けることにより、需要1に対して供給2(かどうかは知らんが少なくとも1を大きく上回る値)を達成することができる。
おまけに元がアレなので、しばらく使ったら立て直さざるを得なくなるものがかなり多かろう。
粗悪品のくせにバカ売れじゃないか!!



これでお分かりいただけただろうか。

中国のシステムは、粗悪品を供給することで必要以上の需要を生み出し、国内の総生産高、つまりGDPそのものをかさ上げすることができるという、考え方によっては素晴らしい成長システムである。
これは設計寿命90年の鉄筋コンクリートのビルを建てている住宅需要の冷え込んだ日本では成しえない打ちでの小づちなのだ。

こんなんでいいの?

・・・という疑問も当然あろうかと思われるが。

GDPのかさ上げにはこれでいい。

だが、国民はGDPが上がった分だけは裕福になれない。

なぜか?

GDPの算出には繁栄されない資本のたくわえを著しく毀損するからだ。
会社の給料はうなぎのぼりなんていう恵まれた旦那さんがいたとしても、奥さんがパチンカスだったというようなものだ。
中国でいえば、トリウムみたいなかなりヤバい重金属をバラまいて農地や地下水に壊滅的打撃を与えながらジスプロシウムを破格の安さで生産しつづけているのも1例である。