教団「二次元愛」

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韓国の政策金利は下がる

2013-05-07 00:08:48 | 経済/経済/社会
某韓国ウォッチャー系blogにて、韓国の政策金利は上げられもしないし下げられもしないという話がでていた。

現在の状況下では政策金利を上げられない理由はわかりやすすぎるのでここでは解説省略する。
(もしそれがわからないなら以下の記事を読んでもたぶんわからないので注意)

ここでは政策金利を下げられないのかどうなのかという話だけここでしたい。



では。
ほんとうに韓国の政策金利を下げられないのか?

先のblogでは、金利を下げると外資の撤退がおきるから実行できないと説明している。
(反論となるのでblogのアドレス紹介は避ける)

韓国の中央銀行によれば、

UPDATE1: 韓国経済に下振れリスク残る、インフレ率の大幅加速は見込まず=中銀声明
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK063433720130314

> 本委員会は今後、外部のリスク要因や韓国10+ 件の地政学リスク、これらに伴う金融・経済状況の変化を注意深く見守り、インフレ期待を低下させる取り組みを継続し、低成長が続くことで成長性が損なわれないよう努めつつ、中期的に消費者物価がインフレ目標内で推移するよう金融政策を運営する。

としている。
これらをふまえて私見をご覧いただきたい。

この説の根拠は全部で3つある。



1つ目。

金利を下げると外資の撤退がおきるのか?

いや、もう少し下げても耐えられるくらいだろう。

韓国国債の金利のイールドカーブを見てみるといい。
しばらく前から短期国債と長期国債の金利がほぼ等しいくらいで推移している。

「なんだこれは?」
とふつう思うんじゃなかろうか。
常識外れのフラット化だ。

これはだな。
「今の政策金利が持続不可能で将来的にはもっと下がるはずだ!」
と市場が言っていることを意味するのだ。

日本でも、バブルのピークと崩壊直後あたりは短期国債と長期国債の金利の逆転が起きていた。
これは
「日銀のバブル叩きのための公定歩合の上昇はこのまま維持できるわけねえよw
どうせしばらくしたら下げるに決まっているw
だったら今、金利が下がった(債権価格が上昇した)ときのために長期国債買っとけば儲かるんじゃね?」
と市場が判断したからだ。

バブルが崩壊しはじめたすぐのころ、当時うちの親だって、子供(ようするにわたしと弟)に小遣いを10年固定金利の郵便局の定期貯金に入れるようすすめたくらいだ。
わたしの両親が特別に金融に詳しいとは思わない。
これが当時の一般的な感覚だったろうと思われる。

それが今、韓国でも起きているのだ。
だからもう少し下げても既に市場は織り込み済みのためたぶん問題ないし、そうすれば韓国国債のイールドカーブも見た目マトモなくらいにまではスティープ化するかもしれない。

政策金利をどれくらい下げればインフレ率がどれくらい上がるという相関を計量する能力はわたしにはないが、現在のインフレ率を見るに直感ではあと1%くらいは下げられるんじゃないかと思われる。



2つ目。

先のロイターの記事によると、韓国の中央銀行はインフレをそれなりに気にしていることがわかる。

しかし。
インフレターゲット制は時代錯誤もはなはだしい。
いまどきそんなものに固執するヤツはいねぇ。
(ただしいま日本がやろうとしているインフレ率を上昇させるための逆転的な発想のインフレターゲット制は世界で最も新しい)

韓国でなぜインフレを懸念しているかというと、ウォンは円から見ると値上がりしているが、ドルから見ると値下がりしているから、輸入物価が上がっているからというのもある。
ビッグマック指数にいたっては日本と韓国で逆転が起きたらしいと聞く。
この真の原因は対ドルの通貨安のせいではなく、韓国の物流構造に問題があるのではないかとわたしは疑っているのだが、それ以上は今はさしひかえる。
まあともかく、インフレ退治の正当な理由は、あるとは言いがたいが、ないことはない。

しかし!

朝鮮日報や中央日報の記事を見ていると、
「円安(ウォン高)のおかげで大打撃!」
というニュースやら。G20の場で
「我が国は円安により北朝鮮以上のリスクを受けている」
などと発言をしている。

この発言自体アタマおかしい被害妄想のキチガイ発言だが、ウォンはもっと安いほうが望ましいというのが韓国の官民そろっての見解のように思われる。

だったら通貨を切り下げればいいじゃないか?

たぶん韓国人だってそう思っていよう。

しかし。
自国通貨売りによって通貨切り下げをして外的減価を行うことによる経済成長は近隣窮乏化政策と呼ばれ、先進国では禁じ手とされている。
前大統領アキヒロがあまりにあからさまにやりすぎたせいでアメリカから為替操作国認定されかけた経緯があり、今は自国通貨売りによる通貨切り下げは政治的理由により行えない。
だから別の方法によりそれをなさなければならず、政策金利を下げるのはもっともてっとりばやいその代替策である。
金利が下がって通貨の魅力が落ちればウォンは当然に安くなるからだ。

ただし。
あんまりやりすぎると期待インフレ率に火がついて銀行部門が貧弱きわまる韓国からキャピタルフライトをまねきかねないので、日本くらい盤石なまま低金利に誘導できるはずもなく、様子を見ながらちょっとづつというのが落としどころだろう。
現状のままだとインフレ率は2%かそれを少し切るくらいのところになるのではないかと思われるため、あと1%下げるくらいが当面の下限かな。

ここでいったん日本の円安がなぜ許されているかを説明する。

そもそも日本は円安にしたかったわけではない。
内需の低迷に対して通貨供給量を増やすことで、実質GDPはともかく(むしろ輸入インフレにより減少する可能性もある)として、名目GDPを上昇させることを目的としたものだ。
通貨供給量を増やしたところで日本国全体の国富が上昇するわけでもないので、通貨供給量を増やした分だけ通貨の価値が下がる…はずだから、今のうちに円を売っておけ!と市場が考えたからというのが理由だ。
(わたしは名目インフレ率2%なんてできるわけねぇと思っていたので市場動向を読み間違えた)

ユーロ圏は連帯債務みたいなものだからこの方法をとると債権国をマジ切れさせる要因になるが、先進国ではこの方法は内政問題として容認されている。
これを容認しないのは、日本のやることは何でも気に入らないキチガイ国家韓国と、アキヒロのあからさまな為替介入をあっという間に記憶から忘却したキチガイ国家韓国と、日本を陥れることと自国の国益を守ることをはき違えているキチガイ国家韓国だけだ。
…おっと、ぜんぶ韓国じゃないかw



3つ目。

いま韓国経済はけっこうピンチに陥っている。
韓国マンセーなTVのニュースだけ見ていると気が付かないが、実は韓国経済はあまりよくない。
(ウジテレビとか、ノースコリア放送協会とかのことね。)

なぜか?

朝鮮日報や中央日報の記事を見ていると円安のせいだということになっているが、多分そうではない。
円安のせいだというのなら、2007年頃なんて今よりもっと激しくウォン高だったではないかと言われてどう反論するつもりなのだろうか。

ではなぜ今くらいの為替水準で円安のせいにするのか?

それは、韓国自体の競争力が落ちていたり、国内の金回りが悪くなっていたりするからではないかという疑いがある。

韓国の競争力が落ちているのか?

サムソンだけはいいが、他はわからん。
だが、サムソンもふくめて韓国でしか提供できないものなど何一つとして存在しないところから、今に限らずもとから韓国の優位性など薄氷の上にあるようなものだ。
(いや、キチガイの量産能力は他の追従を許さない中国にすらまさる圧倒的なパフォーマンスだな…。そのいちばんの輸出先は日本だというのは大変困ったものだ。)

では国内の金回りが悪くなっているのか?

ソウル近郊の不動産バブルが崩壊したこと、
景気が良くなっているわけでもないのになぜか民間債務が急上昇中なこと、
徳政令を発行して国が民間債務の一部肩代わりをしなければならないほど銀行に不良債権がたまっていること、
貯蓄銀行がバシバシつぶれていること、
GDP成長率は日本と同レベルにまで落ちてきていること、
…その実例をあげればきりがない。

ではその国内の金回りを良くする方法はないのか?

金利を下げるというのもある。
そしていちばんてっとりばやいのがケインズ政策だ。

民間が債務を減らそうとしてサイフのヒモを縛ろうとするなら、その分だけ国がサイフのヒモを開けてやることで、経済の均衡を維持できるという方法だ。
(かつてわたしはこのツジツマには懐疑的だったのだが、昨今のユーロ圏を見ていると考えを改めた。)

かつて日本やアメリカがバブル崩壊で通った道、というところかな、これは。

そのおかげで日本は世界最大の債権国でありながら日本の国家債務はGDP比で世界最大という、他国では実現できない奇妙なところに着地点を見出した。
なぜこれが実現できているかということをここでは詳しく記さない。
それと同じことが韓国で実現できるとは言わないが、だいたい似たような路線をたどるのではないかとわたしは予想している。

つまり。
これから経済成長は長期にわたり低迷がはじまり、その均衡がマイナス側に大きく振れないようにするために国家が財政をふくらませる、という未来予測だ。

でだ。
国家債務が増えるとどうなる?

当然、国家予算から利払いが増える。

そうなっても大丈夫なようにするにはどうすればいい?

1つは、利払いが増える以上の勢いで経済が成長し税収が増えること。
1つは、恣意的にインフレを起こして債務の価値を目減りさせること。
1つは、政策金利を下げること。

ほらやっぱり政策金利を下げそうな気がするだろ?

ではなんでそれを今しない?

わたしは現大統領のパクシネ…じゃなかった、パククネはノムヒョンとは別のベクトルで無能なんじゃなかろうかという疑惑の目で見ている。
これを日本でいうなら、安倍総理は比較的頼もしいが、鳩山はアキヒロより遥かにダメだったということに近い。
(しかし首をどれに挿げ替えても媚中反日はあいかわらずなのにはあきれはてる。)

よって何が阻害原因か、わかるよな?



韓国には絶対に投資してはならない。

というのは、韓国人は日本人が相手なら何をしても許されると思っているため窮したら日本人向けだけ借金を返さないくらい当然にやってのけるはずで、倫理的に中国以上の投資不適格国家という側面もある。
しかし、韓国は昔から常に薄氷の上にあり、今なおその状態ということを知っている者はふつうそれに大金をはろうとはしないはずだ、という理由にもよる。

どうしても韓国に投資したいなら、国内は使わずニューヨークか香港に上場している(ようするにアメリカ様か中国様が管理している)韓国ETFにすべきだし、馬券を買うくらいの損失の掛け目でなければならない。

あなたはそれでもTVの言うことを信じて韓国がすばらしいと思いますか?