教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

日銀を介した政府の循環取引

2013-05-14 00:13:58 | 経済/経済/社会
政府が国債を発行する。
その国債は市場に出回る。
市場に出回った国債のうち一定額を日銀が買う。

そこでだ。
日銀が買った国債っていったいどうなんの?

それを説明したい。



日銀が持っている国債には、政府予算から金利が支払われる。
(これは日銀が持っているかどうかに限らない。)

これは日銀の収益になる。
(平成24年上半期では、経常収益4163億円のうち3127億円というほとんどが国債利息によるものとなっている。)

利益から諸費用をのぞいたのこりを剰余金という。
(平成24年上半期では、為替差損が3076億円あり、赤字となっている。)

ふつうの会社なら、剰余金の一部は株主に配られる。
ちなみに日銀はJASDAQに上場していて、個人で買って日銀の株主になることも可能だ。
日銀の株主構成は、55%が日本国政府、それ以外の45%のうちほとんどは個人、その個人が誰なのかは公開されていない、陰謀説ではロスチャイルド家がその個人の部分の大半を持っていることになっている、という状況だ。

ではその取り分はどうなのかというとだな。

最大500万円までは株主に配当として配られる。
日銀が何兆円稼いだとしても最大500万円。
しかもそのうち275万円(55%)は政府の取り分である。
最近この配当は配られていないようだ。

5%までは日銀が積み立てる。
だが日銀の資産は政府のものということになっていて、ようするにこの5%は政府の資産になる。

のこりは国庫納付金となる。
ようするに政府の収入となる。



つまりどういうことかというとだな。

政府が100兆円の国債を追加発行し、それを日銀が(市場を通じて)買ったとしよう。

平均金利が0.3%だったとすると、政府は毎年3000億円を日銀に支払う。

この3000億円が日銀の収入になる。
簡単のため、この収入がそっくりそのまま利益になったとする。

まず配当金。
最近支払われていないので無いものとしてもいいが、あったとしても、
政府への配当金:275万円
民間への配当金:225万円
となる。
のこり2999.95億円。

このうち150億円は日銀に積み立てられる。
それはそっくりそのまま政府の資産になる。
のこり2849.95億円。

この2849.95億円は国庫納付金として政府の収入になる。

なんということだ!
国債の利払いが100兆円になろうが、それが日銀所有物ならほぼ100兆円は政府の収入としてキャッシュバックされるのだ!



よく政府と日銀はお父さんとお母さんに例えられる。

お父さんがお母さんに100万円借金したとして、利払いとして1万円をお母さんに返したとすると、お母さんは来月のお父さんの小遣いを1万円増やしてあげるんだとか。

なんてカンペキな循環取引だろうかwww