わたしは自覚はないのだが・・・
人から
「もしかして資格マニア?」
とか言われることがよくある。
資格マニアなつもりはないのだが、実際問題として日本の全国平均をだいぶ上回る資格ホルダーだろうという自覚はある。
そういう意味では
「まったく違う!」
とはいい訳できんものはある(笑)。
かつてはそうでもなかったと思うのだが、今世紀に入るちょいと前くらいから資格取得が静かなブームになっているのは間違いなかろう。
どこぞの人が言うところによれば、雇用不安とかで自分の未来に不安があるから、資格でも取ってスキルを身につけようとするからなのだとか。
しかし!
そもそも資格は役に立つのだろうか?
この疑問は資格を取ろうとするだれもの頭の片隅から常に離れることはないのではなかろうか。
わたしの実体験から少し書いてみようと思う。
資格というのは2種類に分けることができる。
1つ目。
限定解除としての資格。
2つ目。
見せびらかすための資格。
1つ目の限定解除としての資格というのは、ふつうの人はやってはいけない事なんだけど、その資格を持っていればやってもいいと国に許可される類の資格。
たとえば、公道で車を運転するには普通自動車免許がないと逮捕されるとか、そういう意味で。
こういうのは持っていないと仕事にならん。
逆に、その仕事につきたい場合には必ず持っていなければならない。
とはいえ、必須だからといって必ずしも難しい資格ぞろいなわけではない。
持っていないと困るが、1ヶ月もあれば仕事しながら片手間でも取れるような資格もたくさんある。
そういうのはその気になればだれでも取れる。
だから予め勉強して資格を取得したとしても、がんばった割には誰からも評価されることは無い。
誰からも評価されることは無い以上、取ってもムダだということだ。
たとえばの例でいうと、第三級陸上特殊無線技士なんかがそれに該当する。
これは持っていないとタクシー屋はできないんじゃないかと思う。
業種によっては取得は必須である。
しかしこいつは合格率は80%くらいじゃないかと言われている。
持っているからといって偉いわけでも何でもないどころか、むしろ落ちたら恥ずかしいくらいの合格率なわけだ。
ほかでいうと・・・
実際問題としては、この手の資格をとると
「開業できますよ!」
とかいう触れ込みのものもたくさんある。
しかし、カンタンな資格になればなるほど、資格を持っているから自営できるのではなく、営業の能力に秀でているからこそ開業できるという側面のほうが強くなる。
だれでも取れるような資格で開業してやっていけるんだったら、それこそ会社勤めがイヤなヤツらはこぞって開業しに走るに決まっている。
そうすると市場は供給過剰になり、やっぱり営業能力に秀でているヤツのところだけが生き残れるという市場論理が働くだろう。
とはいえ、そうカンタンに取れない資格は別だ。
かなり勉強したヤツでないと取れない資格、そういうのは持っているだけで評価される。
持っているだけで仕事になる。
たとえば弁護士とか。
そういうのは積極的にがんばって取るのが望ましい。
2つ目の見せびらかすための資格というのは、
「俺はこの資格持ってるんだぜ、へへっ!」
と自慢する用途で必要な資格である。
べつに自慢するとは言っても、ご近所さんや友達に自慢するだけではない。
就職面接のときにそういう宣伝をすることができるという意味も含む。
実際問題として就職面接でやってきたヤツの能力を見極めるのは難しいかもしれないわけで、そういう場合には多少難しい資格を持っていればある程度以上の知識があるヤツだと見てもらえる役割を持つ。
さっきの無線の例でいうと、第一級陸上無線技術士なんかは多少それにあたる。
この資格を持っていれば2kWのNHKの放送局でもあつかえる。
しかし、この資格を有効活用して仕事をしている人はほとんどいない。
無線, 高周波, 電子回路関係者がハクをつけるためだけに取るのが一般的だ。
業種や会社によっては就職面接で多少有利になることがある。
だからなのか、第二級のほうは全く人気がない。
第一級でなければできない仕事なんて世の中にほとんどないくせに、第二級の受験者は非常に少ない。
なぜなら、第二級ではハクはつかないからだ。
だからみんなしてがんばって第一級を取ろうとする。
しかし。
就職面接で有利なだけで、会社に入ったあとでも有利になるわけではない。
会社に入って実務を担当すると、そいつの仕事の能力がバレてしまう。
だから資格を持っているからといってスゴい人あつかいされるわけでも何でもない。
つまるところ、転職を前提に取得するのでなければ、いまいる会社での待遇を改善しようとして取得する用途としては無意味だということだ。
そして資格の難易度ももちろん重要である。
だれでも取れるくらいの難易度の資格を持っていたとして、それがはたして自慢になるだろうかということだ。
たとえば英検5級とかね。
3つ目。
じつは先にあげた2つの用途以外にも資格を取得する動機が存在する。
ただの道楽で取得したいという動機だ。
わたしは第一級陸上無線技術士も第二種電気主任技術者も道楽で取得した。
どちらも、わたしが合格した年は合格率が8%, 2%と、たんなる道楽で取得するにしてはかなり難しかったにもかかわらず、わたし的にはこれは道楽だと断言する。
(注:合格率はわたしの記憶による。電験のほうは1次×2次換算)
なぜ道楽で取るのか?
自分の専門分野以外の分野での知識を体系立てて取得するのに便利だからでもある。
どっかから専門書でも買ってきて家で勝手に読んでるだけでもそれなりに知識はつく。
しかし、まとまって勉強しているわけではないので、知識にどうしても偏りは生じる。
資格試験であれば、一応ひととおり知識がないと合格しないようにはなっている。
資格試験勉強をしておけば、合格するくらいになれば一応は体系だったひととおりの知識が見についているはずだと実感することができる。
そういう理由によって、自慢にもならんようなしょーもない資格もいくつも持っているわけなのだ。
最もしょーもない資格でいうと、わたしが持っているなかではUML技術者(ファンダメンタル)とかベストオブしょーもない資格かもしれん(笑)。
そのおかげで資格マニアなのかと勘違いされてしまうのは困ったもんだが、個人的には取ったことによって所望の用途はクリアしたから不満はない。
しかし!
それが実生活でなんか役に立ったかというと、実はこれが全く役には立たない。
会社の同僚やダチに見せびらかして自慢するくらいの用途しかない。
資格試験には万単位でのカネもかかるし月単位での時間もかかる。
はっきり言って道楽でもないかぎりやっとれんもんだ、それが正直な感想だ。
そういう道楽をやってみたい人にかぎり資格取得をオススメしよう(笑)。
人から
「もしかして資格マニア?」
とか言われることがよくある。
資格マニアなつもりはないのだが、実際問題として日本の全国平均をだいぶ上回る資格ホルダーだろうという自覚はある。
そういう意味では
「まったく違う!」
とはいい訳できんものはある(笑)。
かつてはそうでもなかったと思うのだが、今世紀に入るちょいと前くらいから資格取得が静かなブームになっているのは間違いなかろう。
どこぞの人が言うところによれば、雇用不安とかで自分の未来に不安があるから、資格でも取ってスキルを身につけようとするからなのだとか。
しかし!
そもそも資格は役に立つのだろうか?
この疑問は資格を取ろうとするだれもの頭の片隅から常に離れることはないのではなかろうか。
わたしの実体験から少し書いてみようと思う。
資格というのは2種類に分けることができる。
1つ目。
限定解除としての資格。
2つ目。
見せびらかすための資格。
1つ目の限定解除としての資格というのは、ふつうの人はやってはいけない事なんだけど、その資格を持っていればやってもいいと国に許可される類の資格。
たとえば、公道で車を運転するには普通自動車免許がないと逮捕されるとか、そういう意味で。
こういうのは持っていないと仕事にならん。
逆に、その仕事につきたい場合には必ず持っていなければならない。
とはいえ、必須だからといって必ずしも難しい資格ぞろいなわけではない。
持っていないと困るが、1ヶ月もあれば仕事しながら片手間でも取れるような資格もたくさんある。
そういうのはその気になればだれでも取れる。
だから予め勉強して資格を取得したとしても、がんばった割には誰からも評価されることは無い。
誰からも評価されることは無い以上、取ってもムダだということだ。
たとえばの例でいうと、第三級陸上特殊無線技士なんかがそれに該当する。
これは持っていないとタクシー屋はできないんじゃないかと思う。
業種によっては取得は必須である。
しかしこいつは合格率は80%くらいじゃないかと言われている。
持っているからといって偉いわけでも何でもないどころか、むしろ落ちたら恥ずかしいくらいの合格率なわけだ。
ほかでいうと・・・
実際問題としては、この手の資格をとると
「開業できますよ!」
とかいう触れ込みのものもたくさんある。
しかし、カンタンな資格になればなるほど、資格を持っているから自営できるのではなく、営業の能力に秀でているからこそ開業できるという側面のほうが強くなる。
だれでも取れるような資格で開業してやっていけるんだったら、それこそ会社勤めがイヤなヤツらはこぞって開業しに走るに決まっている。
そうすると市場は供給過剰になり、やっぱり営業能力に秀でているヤツのところだけが生き残れるという市場論理が働くだろう。
とはいえ、そうカンタンに取れない資格は別だ。
かなり勉強したヤツでないと取れない資格、そういうのは持っているだけで評価される。
持っているだけで仕事になる。
たとえば弁護士とか。
そういうのは積極的にがんばって取るのが望ましい。
2つ目の見せびらかすための資格というのは、
「俺はこの資格持ってるんだぜ、へへっ!」
と自慢する用途で必要な資格である。
べつに自慢するとは言っても、ご近所さんや友達に自慢するだけではない。
就職面接のときにそういう宣伝をすることができるという意味も含む。
実際問題として就職面接でやってきたヤツの能力を見極めるのは難しいかもしれないわけで、そういう場合には多少難しい資格を持っていればある程度以上の知識があるヤツだと見てもらえる役割を持つ。
さっきの無線の例でいうと、第一級陸上無線技術士なんかは多少それにあたる。
この資格を持っていれば2kWのNHKの放送局でもあつかえる。
しかし、この資格を有効活用して仕事をしている人はほとんどいない。
無線, 高周波, 電子回路関係者がハクをつけるためだけに取るのが一般的だ。
業種や会社によっては就職面接で多少有利になることがある。
だからなのか、第二級のほうは全く人気がない。
第一級でなければできない仕事なんて世の中にほとんどないくせに、第二級の受験者は非常に少ない。
なぜなら、第二級ではハクはつかないからだ。
だからみんなしてがんばって第一級を取ろうとする。
しかし。
就職面接で有利なだけで、会社に入ったあとでも有利になるわけではない。
会社に入って実務を担当すると、そいつの仕事の能力がバレてしまう。
だから資格を持っているからといってスゴい人あつかいされるわけでも何でもない。
つまるところ、転職を前提に取得するのでなければ、いまいる会社での待遇を改善しようとして取得する用途としては無意味だということだ。
そして資格の難易度ももちろん重要である。
だれでも取れるくらいの難易度の資格を持っていたとして、それがはたして自慢になるだろうかということだ。
たとえば英検5級とかね。
3つ目。
じつは先にあげた2つの用途以外にも資格を取得する動機が存在する。
ただの道楽で取得したいという動機だ。
わたしは第一級陸上無線技術士も第二種電気主任技術者も道楽で取得した。
どちらも、わたしが合格した年は合格率が8%, 2%と、たんなる道楽で取得するにしてはかなり難しかったにもかかわらず、わたし的にはこれは道楽だと断言する。
(注:合格率はわたしの記憶による。電験のほうは1次×2次換算)
なぜ道楽で取るのか?
自分の専門分野以外の分野での知識を体系立てて取得するのに便利だからでもある。
どっかから専門書でも買ってきて家で勝手に読んでるだけでもそれなりに知識はつく。
しかし、まとまって勉強しているわけではないので、知識にどうしても偏りは生じる。
資格試験であれば、一応ひととおり知識がないと合格しないようにはなっている。
資格試験勉強をしておけば、合格するくらいになれば一応は体系だったひととおりの知識が見についているはずだと実感することができる。
そういう理由によって、自慢にもならんようなしょーもない資格もいくつも持っているわけなのだ。
最もしょーもない資格でいうと、わたしが持っているなかではUML技術者(ファンダメンタル)とかベストオブしょーもない資格かもしれん(笑)。
そのおかげで資格マニアなのかと勘違いされてしまうのは困ったもんだが、個人的には取ったことによって所望の用途はクリアしたから不満はない。
しかし!
それが実生活でなんか役に立ったかというと、実はこれが全く役には立たない。
会社の同僚やダチに見せびらかして自慢するくらいの用途しかない。
資格試験には万単位でのカネもかかるし月単位での時間もかかる。
はっきり言って道楽でもないかぎりやっとれんもんだ、それが正直な感想だ。
そういう道楽をやってみたい人にかぎり資格取得をオススメしよう(笑)。