教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

デート割り勘な男のしたたかさ

2009-11-11 00:01:32 | 経済/経済/社会
昨今では不況なのか、デートでのレストランの食事代で割り勘を要求する男の話題が増えている気がする。
そういうのは決まって、
「デートで食事にいったら相手の男に割り勘を要求されてムカつきましたのよ!」
という女視点の記事がピックアップされる。

しかし!

これはどうなのか。
割り勘を要求されたらムカつかなければならないものなのか。
女はおごらせるのが当然なのだろうか。

この問題について考えてみたい。



まず、デートにはコストがかかる。

デートでのコストとは
・わざわざ自分のフリー時間を消費してデートにいくという時間コスト
・相手の女のエサ代としての直接金銭で支払う類のコスト
の2種類がある。

ここでどれくらいのコストがかかるか見積もってみよう。
モデルケースとして、1食3000円のレストランでの食事だけという、移動時間込みで2時間というデートを想定しよう。
恐らくデートとして想定するには最も簡略化されたケースだろう。

自分のフリー時間を消費するという意味では、2時間というコストがかかる。
これを金銭になおす。
仮に1時間あたり1000円ということにしよう。
そしてデートが成功裏に終わる統計的な確率を仮に50%とする。
デート失敗は定義が容易なのに対し何をもってデート成功とするかは定義がかなり難しいのだが、まあそれはおいておこう。

ということで、デートを成功させるための固定費期待値は
1000円/h×2時間÷0.5 = 4000円
になる。

次に食事代。
自分のエサ代をどう見積もるかというのは難しい問題だが、とりあえず自分で食べるということでデートを成功させるための追加コストには含めないことにする。

相手の分のエサ代は デート成功如何に非常に強く影響する。
デート失敗というリスクを負い、相手の女に払わせるという変動費ゼロの状態を選択しても、相手が気分を害さないのであれば成功だ。
自前で全額支払うという保険をともないデート失敗というリスクをヘッジする手段も可能である。
仮にここでは割り勘だと相手がムカつく確率を33.3%としてみよう。

さきほどのデート成功確率50%も加味して変動費の期待値を計算すると
3000円÷0.5÷(1-0.333) = 9000円
となる。

ようするに相手にもよるがデートが成功するのに使っても良いと思える費用は4000円から13000円(=4000+9000)の間に存在するということだ。



仮にここで相手のエサ代を払わないという選択を行った男がいたとしよう。
その男の頭の中では
「成功デート1回分のためには4000円は支払っても良いが13000円は支払いたくない」
というコスト意識が働いたことになる。

ようするに、その男的にはその女の価値は4000円以上13000円未満だったということだ。
もしその女が何万円払ってもいいからデートを成功させたいというほどの秀逸なモノだったとすれば、その男は3000円のエサ代をケチるというリスクは負わなかったに違いない。
別の観点で言えば、女が1食1万円のどこぞのレストランでおごれと言ったとしたら、速攻お断りを食らうか、ギリギリ譲歩させても割り勘宣言されるくらいにしかならないのは確実だ。
これを女の視点から解釈するとすれば、割り勘だと言われた時点でその辺の女に対して特別高い価値を見出されたわけではないと理解するのが妥当だ。

だから
「デートで食事にいったら相手の男に割り勘を要求されてムカつきましたのよ!」
というのは解釈として正しくない。
食事にさそわれるという特別待遇を受けたのではあるものの、相手は自分に大した価値を見出しているわけではないのだとガッカリするのが妥当だ。

また、この先々に常に発生するかもしれない将来コストを見越して、割り勘でムカつくような女を排除するためにあえてそういう対応をとるという方法も考えうる。
ようするに
「おごり続けなければ維持できないなら、こいついらね」
ということだ。

個人的な価値判断から言わせてもらえば、特に親しくもないくせに何度もエサ代をおごれと言われて
「しょーがない出してやるか・・・」
と思えるような女は1人たりとも見た事がない。



初デートでは女は男を値踏みする。
しかし、自分が値踏みしているようでいて、その実は相手の男に値踏みされていたのだということに気付いていない。
なんと滑稽かというとこか。