たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

喫煙は病気! <ベランダ喫煙 煙たいよ! 「被害者の会」登録急増>などを読みながら

2017-08-20 | 健康に生きるとは

170820 喫煙は病気! <ベランダ喫煙 煙たいよ! 「被害者の会」登録急増>などを読みながら

 

このブログでもなんどか喫煙問題をとりあげてきたと思います。人の趣味趣向が医学的知見によって有害性が立証されれば、それを個人の嗜好として許容される範囲が狭まり、嗜好を楽しむ場所や方法も制限されてもやむをえないことでしょう。タバコはまさにそれに該当するでしょう。

 

人の迷惑になるようなことはするなかれ、なんて戒律なり、決まりは宗教上はないのかもしれませんが、生きる知恵というか、嗜みではないかと思うのですが、どうでしょう。

 

たしかに私自身、子どもの頃や青春期、裕次郎や旭のタバコをかっこよく吸う姿をかっこいいと思いました。たいていの仲間は大学に入ると、まだ未成年のくせに喫煙と酒が許されると、紫煙の中で議論やフォークソングで青春を感じていたのかもしれません。

 

でもそれは昔のこと。私たち人は、その有害性に気づいたら、行動を変える事により、順応あるいは適応して、生き延びてきたのではないでしょうか。

 

この<ベランダ喫煙煙たいよ! 「被害者の会」登録急増>の記事、蛍族などと呼ばれていた人たちにとって、ベランダこそ唯一の救いの空間だったのかもしれません。

 

蛍族の人は、子どもや妻、家族のことを考えて、暑い夏でも、寒さで凍える冬でも、ベランダに出て一服して、自分なりに努力する姿勢を見せ、我慢してきたのかもしれません。外から見られる目線も気持ちのよいものではなかったでしょう。でも耐えてきたのでしょう。

 

でもそのベランダ喫煙によって受動喫煙の被害に悩まされている方がようやく立ち上がり、<全国組織「近隣住宅受動喫煙被害者の会」(事務局・横浜市)が5月中旬に結成された。>というのです。

 

蛍族には気の毒とは思います。しかし、その行為は気にならない近隣の方もいるかもしれませんが、記事にあるようなアレルギー体質の方などにはとっても危険な症状を発症させることがあります。いや、普通の方でも、最初はなんの症状がなくても、累積的な影響である時点で歯健康被害が発症するおそれもあります。

 

家族の健康を思うのでしたら、近隣の方への配慮をもってもらいたいと思うのです。ベランダは外気につながる公共空間といっても集合住宅であれば共用部分です。隣接する部屋の方にとっては、恒常的にタバコの有害物質にさらされることになります。大気で拡散されるという議論は一面だけをみています。タバコの成分は驚くほど多様な物質が含まれていますが、吸着性の強い・同時に有害性・臭気の強い物質が相当含まれています。タバコ病訴訟の時少しは勉強したのですが、10年以上前の話ですので正確な記憶は遠のいていますので、文献等で確認ください。

 

要は被害者の会なんかをつくらなくてもいいように、自らタバコついて見直してみてはどうでしょうか。私はタバコ病の患者の苦しみを間近で見ておられないほどに、感じてきました。いまは健康でもいずれは発症する危険が高いと思います。ご自分のためにも、また家族のためにも、近隣のためにも、禁煙を決意してはどうでしょうか。

 

毎日記事では<法律のツボベランダでの喫煙、法的に止められる? /大阪>とか、<弁護士雑記マンション隣人の喫煙で迷惑 /和歌山>とか、裁判例を紹介していますが、裁判で訴えられるような立場になる危険もあります。むろん、この喫煙者は唯我独尊のような方ですので、違法と認定されています。しかし、現行不法行為法は、隣人訴訟では緩やかな対応しかしませんので、法的には被害者の心は晴れないでしょう。

 

問題は喫煙者のマナーでしょう。生き方の作法でしょう。

 

最後に、<地域医療を考える愛する人の命より、タバコが大切?>を引用します。<「禁煙推進の会えひめ」会長、県立中央病院・医局長の松岡宏さんに聞く>と、医師の立場で、

 

<タバコは嗜好(しこう)品ではなく、喫煙は病気です。しかも、糖尿病や高血圧よりも恐ろしく、最も多くの命を奪っている病気であることを、できるだけ多くの方に知ってもらいたいと思います。>と断じています。

 

ですから喫煙が病気ですから、治療が必要というのです。そして<2006年から、禁煙治療は保険適応となりました。病院によって異なりますが、3カ月間の治療、5回の通院で費用は通常2万円弱です。ニコチンの肉体的依存は、ニコチンパッチやニコチンガムなどのニコチン代替療法か、ニコチン受容体をブロックする内服薬で治療していきます。今では内服薬が主流になっています。精神的な依存については、習慣を変える行動療法などを含めたカウンセリングを行います。>

 

そして私としては、喫煙は自分の病気にとどまらず、他人に有害物質をばらまく感染者になり得る危険を持っているということを常に自覚して欲しいと思うのです。厳しいかもしれませんが、私は喫煙でがんなどで苦しみ亡くなった方、受動喫煙で仕事ができなくなった方など、とりわけ人工的な閉鎖された環境の都会では、個人の嗜好品として許容できなくなりつつある現状を多くの方が意識する必要を感じています。

 

1000字目標にしているのですが、思いつつくまま書いているので、整理もせず、字数制限を超えて、腕や手に痛みが出てきています。今日はこの辺でおしまいです。


一言追加です。前にも書きましたが、私が関わっている農林業や以前関わっていた漁業の世界ではタバコを吸うのは厳しい作業の中でほんのわずかの楽しみであり、当たり前です。依頼人だからではなく、やはり時・場所・機会に応じた対応は、私も尊重しています。