環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

朝日のシリーズ企画「環境元年」 第6部 文明ウオーズが今日から始まる

2008-12-01 18:04:56 | 環境問題総論/経済的手法
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朝日新聞の今朝の一面トップは「環境元年」 第6部文明ウオーズの1回目です。「石油の次 道二つ」という大見出しが示唆するように、21世紀社会を支えるエネルギーをどのように選択するかで、私たちの将来は運命的に決まってしまうはずです。

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 「石油の次 道二つ」という記事をお書きになった編集委員の竹内敬二さんは2面の「21世紀型の文明 生み出す過渡期」と題する記事の結びで、いま必要なのは、例えば「2050年に私たちがつくりたい社会の姿」を描くこと。そこに向かう道を混乱の中に見つけることだ、と書いておられます。


このような考えに立って、12年前から具体的な行動を着々と進めているのがスウェーデンです。1996年に「20世紀の福祉国家」を「21世紀の緑の福祉国家(エコロジカルに持続可能な社会)」へ転換させるというビジョンを掲げ、それを実現するために環境法体系の刷新(環境法典の制定)、環境の質に関する16の政策目標の設定、省庁の再編成など様々な試みを行ってきました。

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このブログでは、これまでの経過を2007年1月11日から6月23日まで「市民連続講座 緑の福祉国家」と題して63回にわたって紹介してきました。「エコロジカルに持続可能な社会」というビジョンを掲げて11年、現在のスウェーデンは順調に進んできたようです。現在の状況は「希望の船出から11年-経済も、福祉も、環境も・・・・・」と題して、このブログにPDF形式でまとめてあります。



同じく2面で、神田明美記者が書いた記事「石油頼みの日本人 毎日1人6.7リットル エネルギー転換模索」の中には、「脱化石燃料」を掲げるスウェーデンは今年1月、「温室効果ガスの排出を21世紀末にゼロにする」との方針を打ち出したとあります。


スウェーデンのエネルギー体系の転換はすでに、1980年代の後半から始まっています。現在の基本的な考え方は、21世紀のビジョンである「緑の福祉国家」(エコロジカルに持続可能な社会)を支えるエネルギー体系として、「脱原発、脱化石燃料路線」をめざしています。


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今回の「第6部文明ウオーズ」が世界の最前線の状況を報告してくださることを期待しましょう。

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