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今朝の朝日新聞が「日本原子力学会が高校の教科書に出てくる原子力に関する記述について文部省に改善を求める提言を提出した」と報じています。この記事にスウェーデンが登場します。
私はこの記事を読んで、20年前にも似たようなことがあり、このブログでも書いたことを思い出しました。20年前の提言は改悪(次の関連記事を参照して下さい)であり、今回の提言はどちらかと言えば、記述が具体的になったという点で、「まあ改善かな」と思います。
日本のマスメディアや原発に関心のある方々は、賛成、反対を問わず、「スウェーデンの原発政策」あるいは「スウェーデンの脱原発政策」という表現を好みますが、私がここで敢えて主張しておきたいことは、それらの政策は「日本の関心事である原発」に矮小化すべきではなく、「20世紀の福祉社会を支えてきた原発を含むエネルギー体系(日本が大好きな言葉で言えば、「現行の“低炭素型”エネルギー体系」)」を「21世紀にめざす緑の福祉国家(エコロジカルな持続可能な社会)を支えるエネルギー体系」に変えて行くための壮大な「エネルギー体系転換政策」への進化の過程だということです。
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日本原子力学会は、日本の原子力の専門家集団として、高校の教科書の記述だけでなく、マスコミや原子力推進の立場に立つ識者の発言にも適切な提言をしてほしいと思います。次の関連記事を見ていただくとおわかりのように、日本のマスメディアや識者、著名人の「スウェーデンの原発に対する認識」はかなりひどい状況です。
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