環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

3月15日のトークショー 「ぶんぶん通信 No.1」 から

2009-03-16 10:24:08 | Weblog
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すでに、お知らせしましたように、3月15日(日)の同じ時間帯に2つの催しものがありました。

一つは私もスペシャル・サポーターとしてかかわっている「持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>」の学習会です。講師は元駐スウェーデン大使であられた藤井 威さん、講演のタイトルは「スウェーデン型社会という解答」です。講演の概要はこの持続可能な国造りの会の事務局ブログでお知らせすることになっています。

もう一つは長編ドキュメンタリー映画「六か所村ラプソディ」の監督、鎌仲ひとみさんと私のトークセッション。 180名の定員に対して参加者は228名と盛況でした。トークセッションの前後に2回、制作過程から生まれたビデオレター「ぶんぶん通信 No.1」(上映時間 およそ1時間)が上映されました。このビデオレターには昨年のスウェーデンの状況が挿入されていましたが、日本の現状と映し出されたスウェーデンの状況の間に大きな落差を感じた方が多かったのではないでしょうか。このトークショーの内容や評価は主催者や参加者にお任せしましょう。

●ネット上のブログから①

●ネット上のブログから②

●ネット上のブログから③

●ネット上のブログから④



皆さんへのメッセージ

①私は、スウェーデン大使館科学技術部で1973年から95年までの22年間、「環境・エネルギー問題、労働環境問題」を担当してきました。

②これからお話しすることは、スウェーデンと日本の「環境・エネルギー問題」を同時進行でウオッチしてきた私が理解した95年以降のスウェーデンの現状についてです。

③したがって、別の方が「別の判断基準」で両国を分析すれば、「別の姿を描くこと」も可能でしょう。

私の話を批判的にお聞きいただき、「日本の環境・エネルギー問題への対応」を真剣に考えていただきたいと願っています。私たちのために、私たちに続く子供や孫のために、そして、願わくば将来世代のために・・・・・

今回は講演会ではなく、トークショーですので、司会者の林さんと鎌仲さん、私が話をしている間、背景のスクリーンに24枚のスライドが映し出されました。そこで、その中からスウェーデン社会と日本の社会の相違を理解するのに役立ちそうな普遍性の高いスライド16枚を紹介します。



●フロンティア国家 スウェーデン

●長期単独政権:日本 vs スウェーデン
進化してきた福祉国家②社民党の44年にわたる長期単独政権(2007-08-14)

●「治療志向の国」と「予防志向の国」

●社会的心理構造:日本 vs スウェーデン

●個人と社会のあり方:スウェーデン、米国、日本

●環境政策の策定プロセス

●スウェーデンの行動原理

●「スウェーデン」と「日本」 政策・対策の行動原理が正反対とも言える3つの点

●科学者と政治家の役割
第1回国連人間環境会議

●スウェーデンの地方分権:その理念
日本の地方分権:医療の広域化(2007-09-04)

●国と自治体の力関係
なぜ、先進的な試みを実践し、世界に発信できるのだろう⑩ 地方分権:国と地方の役割分担(2007-08-27)  

●環境問題の社会的な位置づけの相違 

●スウェーデンの原発政策を転換した本

●「環境・エネルギー問題」を考えるときの視点



2008年秋に顕在化した世界同時経済不況の捉え方

「スウェーデン版グリーン・ニューディール」(スウェーデンがそう呼んでいるのではなく、日本の状況を見ながら私が勝手にそう呼んだだけのことです)は、米国や日本のグリーン・ニューディールとは違って、2008年秋に顕在化した「世界同時経済不況」への緊急対策として策定されたものではありません。スウェーデンは世界経済システムに組み込まれた「開放経済の小国」ですので、他の先進工業国と同様に、現在、世界同時経済不況の嵐の中にあり、これまで好調な経済パフォーマンスを示していた経済指標が悪化し始めています。

「緑の福祉国家」については、このブログの「緑の福祉国家1.ガイダンス」~「緑の福祉国家63」をご覧ください。

緑の福祉国家1.ガイダンス(2007-01-11)

緑の福祉国家63(最終回) 改めて、緑の福祉国家の概念を(2007-06-02)




これらのスライドは、まず私のブログを理解するときの参考になるでしょうし、マスメディアが思い出したように伝える断片的でフローなスウェーデンに関する情報の背景を理解するときに、他の方が書いたスウェーデンに関する書籍やデータを理解するときの背景資料としても役立つでしょう。

関連記事
またしても、ミスリードしかねない「スウェーデンの脱原発政策転換」という日本の報道(2009-03-21)


そして、何よりも日本の問題を考えるとき、日本の何が問題なのかを見つける手がかりとなるでしょう

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