師匠の不思議な日常

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奇跡のリンゴ ある実践者の軌跡1

2009年01月25日 | 天意の実践

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『奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録』

石川拓治著 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班監修

幻冬舎発行

       

本屋さんで、師匠が、「精神世界」とか、「スピリチュアル」とかの棚

ではなく、話題の本の棚の前にたたずんでいました。めっきり、

前述の本は読まなくなった師匠。どんな本を見ているのかと

思いきや、これにアンテナが反応したようです。

それがお題にもなったこの本。

師匠「平積みされているこの本の表紙を見てたら、うるうるして

   きちゃった。」

私 「はいはい。店先で泣いてないで、買うなら買う。」

結局、私が買ってきて(笑)師匠より、先に読みました。

       

この本。NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演した方の

話に内容を追加して書かれたものです。

放送は2006年12月7日のこと。この回は残念ながら私は見て

いなかったです。ただ、放送後の反響がすごかったのだとか。

それで、このような形で本ができたようです。

この本の表紙のご本人、木村さんの表情がなんともいいのです。

読んでいくと、よく笑っている方だとかあるのですが、ここまで来る

道のりはある種壮絶です。そしてもらったのが、今のこの笑顔なのだ

と思います。

「絶対不可能」を成し遂げた男と家族の物語。これを読むと、

常識とは、人がつくったものだということがわかります。

それも、短いものさしで見た勝手な主観。人が作った思い込みです。

これが私たちの前には壁となって立ちはだかる。

「壁と思うな。階段だと思え。」と言った人がいましたが、本当に

そうです。

この本で言う「絶対不可能」とは、無農薬のりんごをつくることです。

みかん農家で育った私も少しはわかりますが、

農家が農薬を使わない決断は大変なことだったと思います。

何年も試行錯誤を繰り返し、家族は貧乏のどん底の生活をおくること

になっても、何かがこの木村さんと家族を動かし、周囲を動かし、

歳月が流れ、その何かがカタチを成して、無農薬により作ったりんご

は結実する。

まあ、かいつまむとそんな話なのですが、木村さんの成したことの

凄さもですが、それに付き従った家族も凄い。

気がつけば、家族七人の夢となっていったわけですからね。

思うに、生態系の一部の上に私たち人間も住まわせてもらっている

ことを忘れているのです。

世界はつながっている。つながっていることが結果として、助け合い

支えあいそして、なによりも生かされている。

師匠「無農薬で農業をする。宇宙の法則に気がつくっていう農家さん

   は、百姓の名に恥じない、すばらしい方たちばかりだよね。

   自然と会話をしながら、宇宙に繋がっている。哲学にそって、

   育てるお手伝いをして、その一部を私たちは分けていただいて、

   食が成立する。」

私 「もう、読み上げたんですかっ。」

師匠「うん。一時間半ほどかかったかな。」

師匠ってば、本読むの早っ。「あなたはキイナですか。」と

つっこんでしまいます。(今シーズンは、このドラマを見ています。(笑)

本人は、「杉下薫(byドラマ 相棒 今シーズンも絶好ハマり中(笑))

なら許す。」などと意味不明なことを言っていますが、これはもう、

ほたっときましょう。(笑))

よろしかったら、この『奇跡のリンゴ』、読んでみてください。

追記

私的にツボというか、感じ入ったところは、木村さんに降って来た

出来事です。それこそ、転機が文字通り降って来たくだりです。

それは、

従来どおりの農業をしていた木村さんが、本屋で当時やっていた

トラクター農業の専門書をあちこちの本屋さんで探していた時、

何件かの本屋を回って見つけたお目当ての本は、書棚の最上段

にあったので、近くにあった棒でつついたら、隣の本も落として

しまい、汚したのでその本も買って帰ったのだそうです。

しばらくはほうっていたのだけれど、なにかの折にふと、取り出して

読んだのが、福岡正信さんの「自然農法」という本だったそうです。

「何もやらない、農薬も肥料も何も使わない農業」

農薬を使うと、木村さんの奥さんは体の調子が悪くなる。

木村さんはどこかで何かを感じ、無意識下に気に止めていた

んじゃないのかなあ。

だからこそ、思いが答えが降って来たんだと思いました。

もし私も読みました、という方は何かコメントを

いただけましたら幸いです。

追記2

すばらしい感想のメールをいただきました。

ありがとうございました。

コメント
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