紅花の里から~みちのくの工房夢便り~

山形での陶芸や日々の暮らしを紹介しています。

立派なポリープがありました

2009-10-31 14:33:34 | 山形にて
昨日は内視鏡の検査をしてきました。
大腸がんの手術をしてからまる四年が経過して、もう大丈夫だとろうと思われますが、
「念には念を入れよ」のたとえ通り、
手術後は春にエコーとCTを、初冬に胃と大腸の内視鏡検査を現在も続けています。

例年ですと胃と大腸の内視鏡検査は、それぞれ一週間ずらして実施するのですが、
今年は先生に無理をお願いして、午前中に胃と大腸を続けて検査することにしました。
新型インフルエンザの影響でこの先相当の混雑が予想されるので、今がチャンスらしいのです。

暴挙?と云えばそれまでですが、このやり方では朝食抜きの回数が一回で済みますし、
なんとか我慢をすれば、嫌なことが一度に済みますので気分的にも楽です。
特に大腸の方は、事前の準備として前日の夜に下剤を飲み、当日は朝食抜きで、
2リッタの食塩水(正確には「ニフレックス」という経口腸管洗浄剤)を2時間かけて飲み、
頻繁にトイレ通いしなければなりませんので、これが実に厄介なのです。


                   


検査結果は胃も大腸も治療の必要なしで、お陰様で寿命がまた一年延びました。
ただし、大腸にはりっぱなポリープが多数ありました。
去年と比較して成長はしておらず、風船玉のようなポリープはほとんど「がん化」しないそうで、
このまま切除せずに様子を見ることになりました。
デスクトップさんは自分で「多発性ポリープ症?」と云う病名を付けることにしましたが、
内視鏡の画像は見た目にもグロテスクなので、アップは止めておきます。
立派なポリープの姿を皆さん方でご想像下さい。

デスクトップさんは、人間は多少の病気がある方が長生きするのでは?と思っています。
もっとも致命的な病気では論外ですが、当然のことながら軽度な病気であればと云う話です。
ばりばりに健康で、日頃は何も心配がいらないのに越したことは無いのですが、
某かの持病がある人は、常日頃から自分の身体のチェックを怠りませんので、
突拍子もない病気のアクシデントには遭遇しないだろうと思われます。

デスクトップさんも早期発見で事なきを得ましたので、
皆さんも人ごととは思わずに、くれぐれもご自身の健康管理にはご留意下さい。


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久々の本焼きです

2009-10-30 17:41:42 | 陶芸を楽しむ

皆さんに投票をお願いしているブログランキングは「陶芸」ということになっていますが、
デスクトップさんは冬場に入らないと焼き物の制作意欲?が湧かない悪い癖がありまして、
それが災いしてか、順位がいまひとつぱ~っとせずに低迷しています。

このところ肝心の陶芸が休眠状態になっていましたが、冬場を目前に、
やっとデスクトップさんとDSライトさんのエンジンがかかりました。
アトリエの机の上が久し振りに賑わっています。


                     


今回本焼きが終わったのは、手前がボクシーさん一家、中程がDSライトさんの作品です。
さらに奧はデスクトップさんの作品で、施釉と素焼きが終わって出番を待っています。
これだけ揃えば、まあ陶芸をしているという気分になりますね。

9月のシルバーウイークに横浜のボクシーさん一家が山形へ遊びにきていましたので、
以前に素焼きが完了していたものを、ようやく一年振りに釉掛けしました。
デスクトップさんとDSライトさんを素人とすると、ボクシーさんは「ずぶのド素人」。
でも、親元のアトリエで陶芸を体験すること3回目で、それなりの作品が出来てきました。
トップの写真はボクシーさんの作品で、辰砂釉「中鉢」ですが、なかなかのものでしょう?


   ボクシーさん一家の作品 
  
  右上の中鉢(辰砂釉)を
  はじめとして
  いずれの作品も
  作者の体型と同じで  
  肉厚でどっしりしています。

  小物の中に
  アンパンマンがいます。
  サニーちゃんの力作です。



   DSライトさんの作品 
    
  右上の
  サラダボール(乳白釉)は
  24Cm径x10Cm高さ

  食器としては結構大きくて
  多目的に使えそうです。
  食卓では何気に  
  存在感を主張するでしょう。




   DSライトさんの作品 
  
  右上の
  石鹸入れ(青白磁釉)は
  前回からの改良が加えられ
  バージョンアップしています。

  ブローチは好評につき
  すっかり
  定番のモチーフに
  なりました。



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ニューフェース「つや姫」の登場

2009-10-26 17:03:44 | 山形にて

みのりの秋。
待ちに待った新米の美味しい季節が到来しました。
今年の山形は例年と少し様子が違って、
山形県産米のニューフェース「つや姫」の登場で、
連日テレビや新聞のメディアは湧いています。

「つや姫」は県が11年間かけて生み出した新品種のお米で、
ブランド米の「コシヒカリ」を凌ぐ味だと前評判は上々のようです。
本格デビューは来年ですが、今年はプレデビューと云うことで、
山形県内と首都圏、仙台市で、計300トンが先行販売。
さらに県内外の一流料理店のメニューに加わえて、試食して貰うそうです。

近所のスーパーでも少量ですが店頭に並んでいましたので、
DSライトさんが早速二袋買ってきました。
ニューフェース「つや姫」の値段は2kg詰めの袋で1,080円也。
人気No.1の「コシヒカリ」は10kgで5,000円前後ですので、
かなり強気の価格設定です。

我が家では山形産「コシヒカリ」の玄米を農協の直売所で買って、
一度に食べる量を自家精米しています。
「コシヒカリ」は歯ごたえといい、粘りと甘みがあって名実ともに旨いのですが、
果たして「つや姫」はいい勝負となるかどうか?

デスクトップさんが食べてみた感想は「ベリーグッド」でした。
つやと白さは際だっていて、驚いた事にまず一粒一粒が大きいのです。
口に頬張ってみると歯ごたえがあり、
これぞまさにお米を食べているという実感があります。
甘さや粘りは「コシヒカリ」に比べて控えめですが、精米の仕方や炊き方の工夫で、
「コシヒカリ」とは充分にいい勝負が出来そうです。
来年は農協の直売所でも玄米が流通するはずで、
その時は我が家でも「つや姫」に乗り換えるでしょう。

物珍しさもあってか、スーパーで店頭に並べるとすぐに完売されるそうで、
「はえぬき」に慣れ親しんできた山形県民も、久し振りの新米登場で大騒ぎです。

先日焼き上がった作品と共に、
一袋をヨコハマのボクシーさん一家へ宅急便で送りました。
2kG程度ではあっという間に食べてしまいますが、まあ新米の味と香りを楽しんでください。


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米沢の直江石堤を訪ねる

2009-10-21 18:17:49 | ウオーキングを楽しむ

NHKの「天地人」も舞台が米沢に移り、いよいよドラマも終盤に差しかかりましたね。

先週の番組では米沢に残した兼続の数々の功績が放映されていましたが、
今月の10/18「歩こう山形の会」の例会は丁度タイミングを見計らったように、
米沢の直江石堤を中心に、周辺のウオーキングを楽しんできました。
今回のコースは米沢の旧市街地を離れた南側の一角で、
直江兼続が米沢移封後に開墾した南原と呼ばれる田園地帯をひたすら歩きます。

当日のコースは次の通りで、約13kmの長丁場です。
関根駅前広場→羽黒神社→関根普門院→直江石堤→直江堤公園(昼食)→
栗の大木→笹野観音→南米沢駅前広場

当日は朝靄が立ちこめる南出羽駅から6時55分発朝一番の電車に乗り込みました。
現地集合ですので、南出羽駅~山形駅~米沢駅は片道約一時間。
その先の関根駅も米沢駅から一駅ですので、すべてが電車の旅から始まります。

南出羽駅は駅前に無料駐車場があって、利用客も少なく何時でも車が駐められます。
都会では考えられない田舎ならではの特権ですが、電車の本数が少ないことや、
乗り換えの待ち時間が長いことがあるので、それが難点といえば難点。
奥羽本線とは名ばかりのいまだに一部が単線のままで、南出羽駅はもちろん無人駅です。
それでも驚いた事に山形新幹線が走っていますので、山形県民が自慢する重要路線なのです。

米沢市の中心地は数々の上杉家の史跡があり、「天地人」ブームで大層賑わっていますが、
郊外に点在する旧跡は訪れる人も少なく、行楽シーズンとは云え人影もまばらでした。

それはそれとして、自分達だけでは多分訪れることがないであろう色々な場所を、
サークルに参加したお陰で楽しむ事が出来ました。
それに、ウオーキングを続けることで健康でいられるのですから、
デスクトップさんとDSライトさんにとって「歩こう山形の会」への参加は、
いまや山形での生活に不可欠の存在となりました。


   関根普門院 
  
  国の指定史跡で、
  上杉鷹山公が
  恩師の細井平洲先生を
  出迎えたお寺。

  玄関は建造時のままで、
  接待の部屋や
  使われた道具が
  現存しています。




   直江石堤 
  
  兼続が最上川上流の松川に
  氾濫を防ぐために
  石組みで築いた堤防。
  約1.2Kmにわたって続いて
  います。
  上部の幅は以外に広く、
  すべて目の前の松川の
  川底の石をさらえて
  積み上げたそうです。
  石はすべて丸みを帯びています。



   南原の大栗 
  
  樹齢250年ぐらいといわれ、
  この地方でも珍しい
  栗の大木です。  
  個人の所有で、
  観光マップなどには掲載
  されていないそうです。
  管理が大変で、
  最近はこの2年あまり
  防虫はしていないとか。
  幹の周辺に落ちている栗は
  ほとんどが虫食いでした。


   笹野観音 
  
  坂上田村麿呂が開基。
  兼続は戦いに備えて
  鉄砲製造にも着手。
  笹野観音にも
  60挺備えたといわれています。

  周辺の地域は木彫りの
  「お鷹ぽっぽ」と呼ばれる
  笹野一刀彫りで有名です。




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歌/樋口了一/手紙

2009-10-03 15:57:10 | 山形にて



先日某テレビ局の歌番組で、心に残る歌として「手紙~親愛なる子供たちへ~」が放送されていました。

この歌は認知症の歌、介護の歌と呼ばれていて、
昨年の秋頃からラジオやインターネットで、静かなブームになっているそうです。
元々はポルトガル語の詩だそうですが、熊本県出身の樋口了一さんがゆっくりと語りかけるように、
心を込めて歌っています。

最近では「千の風になって」の歌や映画の「おくりびと」などが人々の共感を得ているように、
我が国でも死生観について語ることがオープンになってきましたので、ことさら珍しくはないのですが、
この歌は誰にでも必ずやってくる老いの現実を見つめ、残される子供との絆に思いをめぐらしている、
老親の気持ちが切々と表現されています。

歌詞の内容は手紙の形式をとっていて、かなり長いので最初は聞き流す程度になるのですが、
老いてしまった故に不自由になった老親の姿が、あまりにも赤裸々に語られるものですから、
中にはつらい現実と重なって、二度目はこの歌を聴きたくない人もおられるのではないでしょうか。

人は歳を重ねるにつれて身体は病に蝕まれ、気力は衰え、体力も弱まります。
前回紹介した日野原先生は、愛すること、創めること、忍えることを大切にして、
老人は前向きに「健やかで生き甲斐を感じて」生きるべきだと提唱されています。
お叱りを受けそうですが、そのメッセージはあまりにも理想の世界のようで、
すべての老人が実践するには、ハードルがあまりにも高い様な気がしますが・・・。

一方の「手紙~親愛なる子供たちへ~」は、現実的な生活に基づいた老後の世界であり、
今や健常人でなくなった老親の日常の様子と様々な思いが、
子供に対して実にありの儘の言葉で綴られています。
それ故に老いていく親から子へのメッセージとして、切々と聴く人の心に伝わるのでしょう。

メッセージは概ね次の様な内容です。
「人が生まれて成長して、やがて終焉の時が来るが、これは当然の成り行きなので、
今の親の姿をみても、けっして子は悲しまないで・・・。
親は自然の摂理に従って、消え去る準備をしているだけなのだから・・・・。
いずれ子たちも親と同じ道を辿るので、どうか現状を冷静に受け止めて理解して欲しい。」

日野原先生は老親がどう行動すべきかを説き、
樋口さんは子が老親に対してどう対処すべきかを語ります。

老いたる人々の生き様については、例え表現の方法が違っていてもその本質は同じであり、
必ず親と子の気持ちは通じ合うものだと思われます。
老後を考えるのに、それぞれはあまりにもアプローチの異なる切り口ですので、あえてご紹介しました。


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