ヘッドハンターと食事。
彼女との出会いは、私がまだ銀行にいた頃だ。
彼女は顧客からの依頼に基づき年金数理人をヘッドハンティングするべく探しており、声をかけた年金数理人の一人が私だったというわけだ。
アクチュアリーや年金数理人は、かなりの頻度でヘッドハンターから声がかかる。それらにいちいち対応していられないのが本音なので、私がそれでも「会ってもいいな」と思ったのは、電話で話しただけで彼女の魅力が伝わってきたからなのだろう。
そういうわけで私は銀行時代から彼女を知っているのだが、女性の私から見ても美人で魅力的だし、賢明でやり手だ。的確に相手に情報を伝えながら、納得させていく話法には本当に関心する。対応も本当に誠実だし、間違いのない人選をするのだろうと思う。
ところが私はそれ以上に人の話を聞かないのか頑固なのか、結果として当時もってきてくれた話を全部断った。
やらしい言い方だが、彼女に儲けさせてあげたことは一度もない。
そうこうしているうちに私は起業してしまい、大変ご無沙汰していたのだが、先日連絡をもらい、ランチを一緒にした。
今度は彼女も私も同じ起業家としての話。彼女の方が年下だが、起業では大先輩。
営業面、対応面、どんなに苦しくてもやり続けることが肝要な事柄など、大変興味深い話を聞き、教わることができた。一友人としても魅力的だ。
「将来、(ヘッドハンティングを)お願いをするかもしれませんが、そのときはよろしく」と握手して別れた。
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