小皇帝 2013-07-05
小皇帝（シャオ・ホァンディ）とは、
中華人民共和国の一人っ子政策以後
生まれた子供たちのこと。
「小皇帝」世代は生まれたときには
「改革開放」による消費社会が現れ
ており、その中で成長してきた。そ
のため、ファッションなど流行に関
心が高く、楽観的である。「6つの
ポケット（両親と両親の祖父母から
の資金と愛情を受けることの揶揄)」
があり、また物も（それ以前に比べ
れば）豊富にある環境の中で育った
ため、自分の好きな物を集め、自分
がそれらを与えられる特別な存在だ
ということをごく自然に受け入れて
いる。
ところが、その世代も30歳を過ぎ、
祖父母の介護をしなければいけない
年齢に突入し始めた。今迄可愛がっ
てくれた6つのポケットのうちの4つ
のポケットを、これからは自分と
両親で面倒見なければいけなくなり、
あと10年もすれば、6つ全部を引き
受けることになる筈です。これから
は6つのポケットが6つの要介護先と
して重く重くのしかかってくる。
このことは、日本の、中国に関する
学者研究者から言われていたことで
私なぞ、ふーんそうなんだ位にしか
思っていなかった。
ところが今朝、NHKラジオの第1放送
で、在日の中国人ジャーナリストの
方が、中国政府の要人、日本の領土
を掠め取ろうとする中央政府ではな
く、直接住民福祉を担当する地方政
府は真剣に日本のやり方を勉強した
いと熱望していると言う。
彼等から見ると、日本は先に少子
高齢時代に入り、難局を上手く捌い
ているように映る。日本の設備、人、
物、制度・仕組みが上手くいって
いて、是非それを導入したい、教え
て欲しいと願っていると言うのです。
日本人の私はそれ程上手くはいって
いない、未だ未だ改良点もあろうと
思うし、将来の自分が安心な訳では
ないのだが、未経験の彼等からする
と上手く熟しているように見えるら
しい。日本の領土盗りにこなければ、
考えても良いか。
